Webフォームのセキュリティで重要なログイン認証|認証方法や認証強化のポイントを解説

セキュリティ

会員サイトなどを作成する際に必要になる、ログイン認証の機能を持ったWebフォーム。安全に運用する方法や、認証強化の方法にお悩みの方も多いでしょう。この記事では、Webフォームのログイン認証の方法や、セキュリティ強化の方法について解説します。

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Webフォームのログイン認証

まずは、ログイン認証の仕組みや種類を紹介します。

ログイン認証の仕組み

ログイン認証は、サービス利用者の本人確認を行うための仕組みです。

ログイン認証には、利用者を識別する情報(ID)と、それを確認する情報(パスワード、指紋など)が用いられます。フォームに入力された情報とサーバー上のデータを照合し、送信内容と登録情報が一致するかを確認する仕組みになっています。

ログイン認証する重要性

ログイン認証は、なりすましや不正ログインを防止し、悪意のある第三者の侵入を防ぐ役割を果たします。

また、会員と非会員とでサービスや情報の差別化を図り、登録情報からユーザーに合わせたコンテンツを表示できるため、ログイン機能を活用することはサービス提供側にとってもメリットがあります。

Webフォームのログイン認証方法は主に3つ

ログイン認証の方法には、主に以下の3つの種類があります。

  1. Basic認証ー実装が容易で、簡易的な認証方法
  2. Digest認証ー認証用の情報をハッシュ化して送受信する認証方法
  3. Form認証ーHTMLのフォーム画面から認証情報を送受信する認証方法

次の章から各認証方法について詳しく解説します。

Basic認証の概要と特徴

最も基本的な認証方式といえるのがBasic認証です。その特徴や注意点について見ていきましょう。

Basic認証とは

Basic認証はHTTPプロトコルでサポートされている認証方式です。

認証をかけたサイトにアクセスするとログイン用のダイアログが表示されるので、事前に設定しておいたIDとパスワードを使ってログインします。

Basic認証の特徴

多くのブラウザで対応しており、実装も容易であることがBasic認証の特徴です。ディレクトリ単位でアクセス制限ができるため非常に便利な認証方式といえます。

また、ログアウト機能はなく、認証完了後はブラウザを閉じるまで何度でもアクセスすることが可能になります。

Basic認証の注意点

Basic認証は簡易的な認証方法であり、セキュリティレベルは高いとは言えません。

Basic認証ではログイン情報をエンコードしてサーバーに送信しますが、暗号化はされていません。そのため、盗聴すれば簡単にIDとパスワードを知られてしまいます。

Digest認証

続いて、Digest認証の特徴や注意点について見ていきましょう。

Digest認証とは

Digest認証もBasic認証と同様、HTTPプロトコルでサポートされており、IDやパスワードを入力してログインする方法です。

Basic認証との違いは、ログイン情報をハッシュ化してサーバーに送信する点にあります。

Digest認証の特徴

ハッシュ化とは、ハッシュ関数によって、データを元に戻すことのできない文字列に変換する手法のことです。

ハッシュ化された文字列を認証に使用することによって、本来使用しているパスワードが盗聴されても解析は困難であり、Basic認証の欠点を改善した認証方式と言えます。

Digest認証の注意点

Digest認証のセキュリティの鍵を握るのがハッシュ化ですが、Digest認証で多く使われてきたMD5は解析が可能であることがわかっています。

また、HTTPS通信を使えば、Basic認証の欠点を改善できるため、HTTPS通信ができない環境でのみ使われる方式と言えます。

Form認証

Form認証についても、特徴と注意点を見ていきましょう。

Form認証とは

Form認証は、上述の2つと異なり、自作のフォーム画面からIDやパスワードを入力させる認証方式です。

IDとパスワードは平文で送信されるため、HTTPSで暗号化通信を行います。

Form認証の特徴

Form認証ではログアウトやシングルサインオンの機能を実装できる点が、Basic認証と大きく異なる点です。

セキュリティの担保とユーザビリティを両立しやすいと言えるでしょう。

ログイン認証を強化する方法

サイバー攻撃の手口が巧妙化する中で、サイトのセキュリティレベルを向上させたいと考える方も多いでしょう。ここでは、ログイン認証の強化を図る方法を3つご紹介します。

複数の認証方法を併用する

1つ目は、複数の認証方法を用いる多要素認証を取り入れる方法です。

最も一般的なログイン方法はIDやパスワードなどの「知識情報」を用いる方法に、「所持情報」や「生体情報」を組み合わせることでセキュリティレベルを向上させます。所持情報としては、携帯電話に送信された認証コードを入力させる方法などがあります。

セキュリティレベルの高い認証方法を採用する

2つ目はよりセキュリティレベルの高い認証方法を採用する方法です。

セキュリティレベルの高い認証方法としては、トークン認証、ワンタイムパスワード、OAuth(オーオース)、OpenIDなどが挙げられます。

高セキュリティなWebフォーム作成ツールを活用するのも手

サイトのセキュリティ対策にはログイン認証だけでなく包括的な対策が必要になります。

セキュアなサイト運営を考えるなら、高セキュリティなツールを導入するのも1つの手です。

ログイン認証などの外部要因への備えだけでなく、監査ログや権限設定などの内部要因への備えもできるツールなら安心して運用できるでしょう。

Webフォームの作成もセキュリティ対策も簡単な「クライゼル」

ログインフォームをはじめ、さまざまなシーンで活用されるWebフォームにはセキュリティ対策が必須です。

以下の記事では、フォームのセキュリティについて詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

フォーム作成ツールの中でもセキュリティの高さで選ばれているのが「クライゼル」です。

サービス開始以来、情報漏洩事故0の実績で、官公庁や金融機関などでも多く導入されています。

Webフォームのセキュリティ対策にお悩みの方は、ぜひクライゼルをご活用ください。

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服部誠

トライコーン(株)Senior Vice President of Marketing。
Web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のwebマーケティングの課題解決に長年従事。
Salesforce Marketing cloud メールスペシャリスト / アドミニストレータ / コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。

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