Marketing Cloud Customer Data Platformとは?その特長と有用性

Marketing Cloud Customer Data Platformとは?その特長と有用性
CDPSalesforce
この記事の著者
トライコーンラボ編集部

1996年創業のトライコーン株式会社。デジタルソリューションを通じて多様なビジネス課題を解決し、企業のDX推進を支援するIT企業です。創業28年のノウハウやBtoBマーケティングの専門知識を活用し、DXを促進する情報を提供しています。

トライコーンラボ編集部をフォローする

CDPとは?

CDPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?CDPはCustomer Data Platformの略称で、企業が所有するすべてのデータを1か所に統合することでデータを有効活用するためのプラットフォームです。

CDPは顧客の行動履歴や購入履歴、属性情報などのデータを収集し、統合的に管理することができます。また、CDPを活用することで、企業は顧客に対してよりパーソナライズされたサービスを提供することができます。

CDPを利用することで、例えば以下のような施策を行うことができます。

  • 多様なデータの収集・統合
    CDPはオンライン・オフラインを問わず、様々なデータソースからデータを収集し一元管理することができます。
  • リアルタイムでのデータ活用
    CDPは収集したデータをリアルタイムまたは定期的に処理し、統合された顧客のプロファイルを常に最新の状態に保ちます。
  • データ分析
    CDPに収集したデータを分析し活用することで、より有効なマーケティング施策を立案することができます。
  • 他サービスとの連携
    CDPはメッセージングサービスや広告媒体などと連携し、適切なチャネルを通して顧客にパーソナライズされた情報を提供します。

なぜCDPを利用するのか?

なぜCDPを利用するのか?

CDPを利用することにより、顧客の一人一人を識別し、それぞれの顧客に合った施策実行をすることが可能になります。

顧客の購入履歴やウェブサイトでのアクティビティ、ソーシャルメディアでの投稿など、これまで紐づいていなかった様々なチャネルでの行動を一貫した顧客体験として統合することで、これまで実現できなかったパーソナライズされたサービスを提供することができるのです。

また、新型コロナウイルスの流行により、社会全体に非対面・非接触の要請が加速し、マーケティングにおけるデジタルシフトの重要性も高まっています。

Salesforce社が2022年に行ったリサーチ『カスタマーエクスペリエンスの最新事情に関する新たな調査』によると、「企業が提供するエクスペリエンスは、製品やサービスと同じくらい重要である」と考えるアンケート回答者の割合は、2020年に80%でしたが、2022年には88%に増加しています。また、「顧客のニーズを先取りすることを企業に期待する」、「常にパーソナライズされたオファーを期待する」というアンケート回答もそれぞれ56%から62%、52%から56%と増加しており、パーソナライズされた提案を期待する顧客の割合は年々増加しています。

このように、顧客の要望を先回りして理解することはこれからの顧客体験に重要なものであり、CDPを導入することでそのニーズに応えることができます。

Marketing Cloud Customer Data Platformとは?

Marketing Cloud Customer Data Platformとは?

Marketing Cloud Customer Data Platformは、他のSalesforce製品や様々な外部のデータソースと連携して、顧客データの収集・統合からセグメント化、データ分析や施策実行までを一貫して行うことができるマーケター向けの顧客データプラットフォームです。

Marketing Cloud Customer Data Platformを利用することで、企業は顧客の行動履歴や嗜好、属性情報などを一元管理し、顧客に最適なサービスを提供することができます。また、顧客プロファイルを活用して、顧客のセグメンテーションやターゲティング、マーケティングキャンペーンの最適化などを行うことが可能です。

Marketing Cloud Customer Data Platformの特長

Marketing Cloud Customer Data PlatformはCDPサービスですが、他のCDPサービスと比較して以下のような特長があります。

  • Salesforce製品やその他の外部データソースからのデータを簡単に統合する
    Marketing Cloud Customer Data Platformは様々なデータソースから顧客データを収集し、統合することができます。Sales/Service Cloud、Commerce Cloud、Marketing CloudなどのSalesforce製品はもちろん、様々なデータソースからデータを収集し、IDやエンゲージメントデータ、顧客の注文、ロイヤルティ、マーケティングジャーニーなどを関連付けることによって、統合された顧客プロファイルを作成することが可能です。加えて、オープンAPIの利用により外部データソースとの連携も簡単に行うことができます。
  • 統合された顧客データからインサイトを得る
    Marketing Cloud Customer Data Platformは統合された顧客データを分析し、顧客に関するインサイトを提供します。例えば、顧客の購入履歴やウェブサイトでのアクティビティ、またソーシャルメディアでの投稿などから、顧客の嗜好や興味、購買行動などを把握して、どのような施策を実行するかをデータに基づいて決定することが可能になります。
  • パーソナライズされた施策をリアルタイムで実行する
    Marketing Cloud Customer Data Platformはデータを収集し統合するだけでなく、統合された顧客データをもとにパーソナライズされた施策をリアルタイムで提供します。例えば、Webサイトやアプリケーションでのパーソナライズされたメッセージング、広告のターゲティング、また特定の製品やサービスのオファーなどを一貫して行うことができます。また、インサイトや絞り込み機能を利用してよりスマートなオーディエンスセグメントを構築して施策実行を行うことも可能です。
  • TableauやMarketing Cloud Intelligenceなどのツールを使用してデータを分析する
    TableauやMarketing Cloud Intelligenceなどのビジネスインテリジェンスツールを利用して、施策実行や分析を省力化し効率的に進めることが可能です。これらのツールはSalesforceファミリーの一員であるため、Marketing Cloud Customer Data Platformとの連携を簡単に行うことができます。

まとめ

今回は Marketing Cloud のデータ活用プラットフォームである Marketing Cloud Customer Data Platformの特長と有用性を解説しました。

Marketing Cloud Customer Data Platform は Salesforceや Marketing Cloud と連携して真価を発揮するものなので、これらの導入も含めて検討している場合は専門的な知識を有する外部のパートナーと協力して構築を進めることもご検討ください。

最適なパートナーをみつけ、Marketing Cloud を最大限活用し、自社の CRM やデジタルマーケティングのパフォーマンスを最大化させましょう。

CDPについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
> データ活用を加速させるカスタマーデータプラットフォームとは?

タイトルとURLをコピーしました