AIの台頭によりウェブサイトからのオーガニック流入が減っている中、BtoBマーケティングにおいて、メルマガは重要な顧客接点チャネルとして見直されています。本記事では、BtoBメルマガデザインの重要性から、具体的なデザイン戦略、ツール、効果測定まで、成果を最大化するための情報を網羅的に解説します。
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BtoBメルマガ鉄板デザインと成功・失敗事例
BtoBメルマガ鉄板デザイン2選
筆者もBtoBの領域で日々メールマーケティングを行っていますが、成果の出る鉄板デザインがあります。それは、テキスト風HTMLメールと、デザインHTMLメールです。
「メルマガ」というと、HTMLメールでデザインされたメールを送信しがちですが、デザインされていないHTMLメールでも成果は出ます。

なお、テキストメールではなく、テキスト風HTMLメールである理由としては、開封率の取得のためです。
当社の場合、どちらのパターンで送信したとしても、同じ件名や内容のメルマガでもCV率にあまり差異は出ませんでした。しかし、同じデザインHTMLメールを何度も送信していて、効果が薄れてきた際に、テキスト風に変更すると効果が戻ってくる場合もあります。
デザインHTMLメールの構造解説
成果の出るBtoBメルマガデザインの構造は、以下のようになっています。

本メールは、資料ダウンロードをコンバージョンポイントとして設けているため、アイキャッチ画像はダウンロードできる資料の画像としております。
ウェビナー集客やウェブサイトへの流入をコンバージョンポイントとする場合も、同様の構造で構成すると良いです。
メルマガデザインの成功事例と失敗事例
BtoBメルマガデザインの成功事例と失敗事例を分析することで、デザインのヒントを得ることができます。
メルマガデザイン成功事例
成功事例については以下記事にて解説していますので、合わせてご覧ください。
メルマガデザイン失敗事例
情報が多すぎる
多くのBtoB担当者が陥るのが、「せっかく送るのだから、あれもこれも伝えたい」という心理です。新製品のお知らせ、セミナー告知、事例紹介、展示会レポート…これらを1通のメルマガに凝縮した結果、以下のような失敗を招きます。
情報が大きすぎると、以下のようなことが起こります。
- 結局、何をすればいいのか分からない(CTAの分散)
- スマホで見た時の「絶望的な長さ」で読まれない
- 「自分に関係ない」と判断される
メルマガは「読ませるもの」ではなく、詳細な情報が載っている「Webサイトや資料ダウンロードへのドア」という認識を持ちましょう。BtoBの場合は、1メルマガに対して1~2種類のCVを設けるのがおすすめです。
大きすぎる画像の添付
製品の操作感を直感的に伝えようと、管理画面の動きをGIFアニメーションにしてメールに埋め込んだことがありました。「動画風に見せれば、テキストよりも魅力が伝わるのでは!?」という施策でした。
しかし、結果は散々。CV率は上がるどころか、逆に反応が落ちてしまったのです。
原因は画像容量が大きすぎたため、メールを開封してから画像が読み込まれるまでに数秒のタイムラグが発生。メールで最も重要なファーストビューが真っ白になってしまい、読者は中身が表示される前にメールを閉じてしまいました。
メールはあくまで「入り口」。「いかに軽く、一瞬で概要を伝えるか」という引き算の思考が重要だと痛感した事例です。
これらの事例を参考に、自社のメルマガデザインを改善しましょう。
デザインツールの紹介と比較
主要デザインツール
BtoBメルマガのデザインに役立つツールは数多く存在します。主要なツールとその特徴を理解し、自社のニーズに合ったツールを選びましょう。
- Adobe Photoshop、Adobe Illustrator:プロ向けの高度なデザインツール。
- Adobe Express:テンプレートが豊富でサクッとメール内画像作成が出来ます。
- Canva: 初心者でも簡単にデザインできる、豊富なテンプレートが魅力。
ツールの選び方
ツールの選択は、自社のデザインスキル、予算、必要な機能などを考慮して決定する必要があります。
| 項目 | 検討ポイント |
|---|---|
| デザインスキル | 初心者向け(Canva、Mailchimp)、プロ向け(Adobe Creative Cloud) |
| 予算 | 無料プランの有無、有料プランの価格 |
| 必要な機能 | レスポンシブ対応、テンプレートの種類、画像編集機能、ABテスト機能 |
| 連携 | 既存のメルマガ配信ツールとの連携 |
| 使いやすさ | 直感的な操作性、チュートリアルの充実度 |
これらの検討ポイントを踏まえ、無料トライアルなどを活用して、実際にツールを試してみることをお勧めします。
おすすめのメール配信ツール
「まずは安価に、そしてシンプルに施策実行したい」という場合に最適です。MAほどの多機能でなくても、最近のメール配信ツールでは上述の施策は十分実行でき、ROI面でもおすすめです。
クライゼルはメール配信がカンタン
当社の場合、メールマーケティングは自社サービスの「クライゼル」を利用しています。HTMLメールをドラッグアンドドロップのビジュアル操作で作成できるので、コーディングが出来なくてもきれいなメールを送信することが出来ます。

一斉メール配信、ステップメール、停滞案件フォローアップメール、セグメントメール、既存客アップセルメールなどの各施策もクライゼルの機能で実行できます。
「メールマーケティングを始めたい」「高機能すぎるMAが使いこなせていない」などお悩みの方は、ぜひ一度クライゼルをお試しください。無料試用はこちらから。
BtoBメルマガデザインの基礎知識
ファーストビュー、CTAはとにかく分かりやすく
BtoBメルマガのデザインにおいて、まず押さえておくべき基本原則があります。
- ファーストビュー:なんの情報が記載されているのか、一目で分かる画像の配置や、フォントサイズ、色、レイアウト
- CTA:ウェブサイトや資料ダウンロード、アポイントなどのCTAを分かりやすく配置
これらの基本原則を踏まえることで、読まれる効果的なメルマガデザインを実現できます。
着地するCTAは1~2種類にとどめる
前述しましたが、詳しくはこちら(ウェブサイトURL)、アポイントURL、資料ダウンロードURL、セミナー申込URLなど、1メルマガに対して複数のCTAを設けると、ユーザーは何をすれば良いか迷い、コンバージョンに至らないケースが発生します。

当社の上記メルマガでも、CTAポイントは2点ありますが、同じコンバージョンポイントとしています。
着地するCTAは1種類、多くても2種類にとどめるようにしましょう。
開封率を上げるなら件名と差出人名称の工夫が必要
メール開封率を上げる方法については、以下記事で詳しく記載していますので、合わせてご覧ください。
BtoBとBtoCのデザインの違い
BtoBメルマガのデザインは、BtoCとは異なる点を考慮する必要があります。
| 項目 | BtoB | BtoC |
|---|---|---|
| 目的 | 顧客との関係構築、リード育成、専門知識の提供 | 製品の販売促進、ブランド認知度向上 |
| ターゲット | 企業の担当者、意思決定者 | 一般消費者 |
| デザイン | シンプルで信頼感のあるデザイン、情報量が多い、論理的な構成 | 感情に訴えるデザイン、視覚的な訴求力が高い、エンターテイメント性 |
| コンテンツ | 専門的な情報、事例、データ、実績 | キャンペーン情報、クーポン、ライフスタイル提案 |
| CTA | 資料請求、お問い合わせ、セミナー申し込み、個別相談 | 購入、会員登録、SNSシェア |
BtoBでは、企業の信頼性を高め、専門的な情報を提供することが重要です。デザインはシンプルで論理的、情報量が多く、ターゲットとする担当者や意思決定者に響くように設計する必要があります。
ターゲットに合わせたデザイン戦略
BtoBメルマガにおいて、「誰に送るか」というペルソナ設定は、デザインやコンテンツの方向性を決める最重要事項です。特にBtoBの場合、最終的なコンバージョン(成約)を生むためには、決裁者、あるいは決裁権者に強い影響力を持つ担当者の視点を強く意識する必要があります。
ペルソナ設定の重要性
効果的なメルマガデザインを実現するためには、まずペルソナを明確に設定することが重要です。ペルソナとは、自社のターゲット顧客を具体的にイメージした人物像のことです。
- 年齢、性別、職業、役職
- 抱えている課題や悩み
- 情報収集の方法
- 興味関心
これらの情報を詳細に設定することで、デザインの方向性が明確になり、ターゲットに響くメルマガを作成できます。
デザインのパーソナライズ
ペルソナに基づいて、デザインをパーソナライズすることで、開封率やクリック率を大幅に向上させることができます。
- 業界: 業界特有の専門用語やデザイン要素を取り入れる。
- 役職: 役職に応じて、提供する情報やデザインのトーンを変える。
- 課題: 課題解決に繋がる情報やデザインを強調する。
- 過去の行動: 過去のメルマガの開封履歴やWebサイトの閲覧履歴などを参考に、デザインを最適化する。
例えば、IT業界の技術者向けには、技術的な情報を分かりやすく伝えるデザインを、経営者向けには、経営戦略に役立つ情報を提供するデザインにするなど、ターゲットに合わせたきめ細かい対応が求められます。
効果測定と改善サイクル
主要KPIの設定
メルマガデザインの効果を測定するためには、主要KPIを設定し、定期的に分析することが重要です。
- 開封率: メルマガが開封された割合。
- クリック率: メルマガ内のリンクがクリックされた割合。
- コンバージョン率: メルマガからWebサイトに誘導し、目標(資料請求、お問い合わせなど)を達成した割合。
- 購読解除率: メルマガの購読を解除した割合。
- ROI (投資対効果): メルマガ施策にかかった費用対効果。
これらのKPIを定期的に測定し、目標値と比較することで、デザインの改善点を見つけることができます。
ABテストの実施
ABテストは、デザインの改善に非常に有効な手法です。異なるデザインのメルマガを一部の読者に配信し、KPIを比較することで、より効果的なデザインを見つけることができます。
- テスト内容: CTAボタンの色、フォント、レイアウト、画像など。
- 期間: 1週間~1ヶ月程度。
- 対象: メルマガ読者の一部(均等に分割)。
- 評価: 開封率、クリック率、コンバージョン率を比較。
ABテストの結果に基づいて、デザインを改善し、効果的なメルマガを作成しましょう。
外注する場合の注意点
業者選定のポイント
メルマガデザインを外注する場合、業者選定は非常に重要です。以下のポイントを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
- 実績: BtoBメルマガデザインの実績が豊富かどうか。
- 専門性: BtoBマーケティングの知識があるかどうか。
- 提案力: 自社の課題を理解し、最適なデザインを提案してくれるかどうか。
- コミュニケーション: 連絡がスムーズで、要望を的確に反映してくれるかどうか。
- 費用: 予算に合った費用で、高品質なデザインを提供してくれるかどうか。
契約時の注意点
契約時には、以下の点に注意しましょう。
- 著作権: デザインの著作権は誰に帰属するか。
- 修正回数: 修正回数や追加料金について明確に定める。
- 納期: 納期を明確に定め、遅延した場合の対応について確認する。
- 秘密保持: 秘密保持契約を締結し、情報漏洩のリスクを減らす。
これらの注意点を守り、安心して外注できる体制を整えましょう。
まとめ
BtoBメルマガのデザインは、企業のマーケティング戦略において非常に重要な要素です。本記事では、デザインの基礎知識から、ターゲット戦略、最新トレンド、ツール、効果測定、外注の注意点まで、成果を最大化するための情報を網羅的に解説しました。
重要なポイントは以下の通りです。
- ターゲットに合わせたデザイン: ペルソナを明確に設定し、デザインをパーソナライズする。
- 最新トレンドの活用: ミニマリズム、インタラクティブデザイン、レスポンシブデザインなど、最新トレンドを取り入れる。
- 効果測定と改善: 主要KPIを設定し、ABテストを実施して、デザインを継続的に改善する。
これらのポイントを実践することで、BtoBメルマガの効果を飛躍的に向上させることができます。ぜひ、本記事の内容がメールマーケティングにおける一助になりますと幸いです。




