おすすめの会員管理システムは? 9つのサービス比較と選び方のポイント

CRM

会員管理システムを構築すると、会員処理や顧客データの管理を効率化できます。特にメールなどの配信機能が備わったサービスでは、ターゲット顧客と関係を深めるマーケティングも可能です。

しかし、会員管理システムには多くの選択肢があるため、「目的に合うサービスがわからない」と悩む担当者も多いのではないでしょうか。本記事では、会員管理システムの概要に加えて、おすすめの会員管理システムを目的別にまとめました。

高機能な会員サイトなどを作りたい方に向けて、サービスを選ぶポイントや、実際の作り方も解説します。

この記事の著者
トライコーンラボ編集部

1996年創業のトライコーン株式会社。デジタルソリューションを通じて多様なビジネス課題を解決し、企業のDX推進を支援するIT企業です。創業28年のノウハウやBtoBマーケティングの専門知識を活用し、DXを促進する情報を提供しています。

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会員管理システムとは? 会員サイトとの違い

会員管理システムとは、ウェブサイトなどの会員情報を一元管理するシステムです。CRM(顧客関係管理)とも呼ばれており、基本的には以下の目的で活用されます。

会員管理システムの目的
  • 会員との関係を深めて、新しい顧客を開拓する
  • 会員の行動や意見を可視化し、マーケティングに活用する
  • 顧客の離脱を防ぎ、サービスの継続利用やアップセルを促す
  • 手作業での管理から脱却し、問い合わせ対応を効率化する

一方で会員サイトは、会員に向けて限定のサービスや情報を提供するウェブサイトです。コンテンツを通して登録するユーザーを集めるなど、会員管理システムの受け口として機能します。

会員管理システムのイメージ
▲会員管理システムのイメージ。
上図は一例で、決済システムやBIツールなどが含まれる場合もあります。

前述の目的を達成するには、会員サイトも含めたシステム全般の構築が必要です。

会員管理システムを導入するメリット

会員管理システムの導入メリット

会員管理システムでは、顧客情報の管理からマーケティングまでのプロセスを一元化できます。ターゲットを絞った経営戦略を立てやすくなるため、企業によっては売上アップコスト削減につながります。

ここでは、会員管理システムを導入する具体的なメリットをまとめました。

1.顧客情報を一元管理できる

会員管理システムを導入すると、氏名や住所、連絡先、利用履歴などの会員情報をひとつのシステムで管理できます。書類やファイルなどで分散管理をする必要がなくなるため、社内のペーパーレス化脱エクセルにつながります。

複数のシステムを組み合わせれば、予約・申し込みの自動処理や、特定ターゲットにメール配信をするなどの仕組みも構築可能です。ほかにどのような作業を効率化できるのか、以下では例をまとめました。

会員管理システムで効率化できる業務
  • 会員ランクや属性情報、ステータスなどの管理をまとめて行う
  • 継続ユーザーに向けて、利用料金の請求やリマインドを発信する
  • 問い合わせ内容を、それぞれの顧客情報と紐づけて管理する

システムの設計次第では、データの管理・マーケティング・顧客対応に関わる業務をまとめて効率化できます。

2.顧客との接点やコミュニケーションが増える

顧客との接点を増やしたい企業にとっても、会員管理システムは有効な選択肢です。

具体的なアプローチとしては、会員サイトでの情報発信やコメントのやり取り、ポイントの付与などが挙げられます。ほかにもお得なキャンペーンの実施など、オンラインでの多様なコミュニケーションを生み出せます。

また、問い合わせをシステム化すれば、顧客対応の質を改善することも可能です。ひとり一人に寄り添ったサポートを提供しやすくなるため、顧客満足度やサービスの継続率がアップする効果も期待できるでしょう。

会員管理システムで接点が増えることは、顧客にとってもメリットになります。

3.ターゲットを絞った経営戦略を立てられる

会員管理システムでは、年齢や性別などの基本属性に加えて、利用頻度などの行動データも把握できます。言い換えると「どの顧客層に、どういった行動特性があるのか」を分析できるため、効果的な経営戦略を立てやすくなります。

参考として、以下では会員管理システムを利用した施策をまとめました。

会員管理システムを利用した施策例
  • 誕生日の会員に限定クーポンを配信する
  • 一定期間サービスを使っていない会員に向けて、再契約時の特典を案内する
  • 利用頻度に応じてランクを設定し、上位会員に特別なクーポンなどを配信する
  • 特定の会員層に向けて、関心を惹きやすいセミナーやイベントを案内する

具体的な施策に落とし込むと、システム上で管理すべきデータ(項目)が明確になります。システム全体の仕様を決めるためにも、事前に「会員管理システムをどう活用したいのか?」をイメージしておきましょう。

4.コストやミスの削減につながる

前述のとおり、会員管理システムではさまざまな業務が効率化されます。データ管理のほか、システム構成によっては予約管理や問い合わせ対応も自動化されるため、人件費などのコスト削減を図れます。

入力ミスなどのヒューマンエラーを防げることも、会員管理システムの強みです。たとえば、会員情報から自動的に顧客リストを作成するような仕組みがあれば、手作業で入力をする必要がありません。データの重複登録も防げるため、現場は別の作業に集中しやすくなります。

会員管理システムの比較ポイントとチェックリスト

会員管理システムを独自に開発すると、大きな手間や初期コストがかかります。エンジニアなどの高度人材も必要になるため、基本的には専用のサービスで構築する方法がおすすめです。

専用のサービスを使う場合は、以下の点を比較しましょう。

  1. 必要な機能が備わっているか
  2. 操作やカスタマイズが簡単か
  3. セキュリティが万全か
  4. サポートが充実しているか

ここからは具体的な比較ポイントや、実際のチェックリストをご紹介します。

必要な機能が備わっているか

データの管理以外も効率化したい場合は、各サービスの機能を比較する必要があります。たとえば、会員情報を管理できるだけのサービスでは、メールやクーポンの配信までは自動化できません。

以下では、機能面のチェックリストを目的別にまとめました。

チェックリスト① 会員情報を管理したい場合
  1. 会員情報の登録に加えて、編集や削除、検索もできるか?
  2. 会員ランクやステータスを設定できるか?
  3. データの自動更新や、重複防止の機能が備わっているか?
  4. 会員情報を希望の形式(CSVなど)で入出力できるか?
チェックリスト② 顧客との接点を増やしたい場合
  1. 特定のターゲットにメールを配信できるか?
  2. ポイントやクーポンを付与する機能はあるか?
  3. コメントや問い合わせの機能が備わっているか?
  4. アンケートを配信できるか?
  5. 会員サイトを作成できるか?
チェックリスト③ 問い合わせ対応を効率化したい場合
  1. 問い合わせ記録が自動保存されるか?
  2. 簡単な質問に対応するチャットボットは導入できるか?
  3. 予約管理機能が備わっているか?
  4. 定員管理やキャンセル処理を自動化できるか?
  5. 問い合わせや予約に対するリマインドメールを送信できるか?
チェックリスト④ 決済・請求処理を自動化したい場合
  1. 月額料金や年会費の自動引き落としに対応できるか?
  2. 請求書や領収書を発行できるか?
  3. 料金の未払い時に、リマインドのメールを送信できるか?
  4. 割引やポイントが自動適用されるか?

上記を参考にしながら、目的のシステムを実装できる会員管理システムを選びましょう。

操作やカスタマイズが簡単か

会員管理システムは、現場の操作性カスタマイズ性に目を向けることも重要です。仕様が複雑で画面を調整できないと、担当者が使いこなすまでに時間がかかります。

運用時の手間やコストを抑えるためにも、以下のチェックリストを活用しましょう。

操作性・カスタマイズ性のチェックリスト
  1. 直感的に操作できるか
  2. 操作マニュアルやチュートリアルが充実しているか
  3. 画面操作時のレスポンスが速いか
  4. 複数のユーザーによる同時編集に対応しているか
  5. システム構築用のテンプレートがあるか
  6. 表示項目や画面を細かくカスタマイズできるか
  7. ノーコード・ローコードの開発に対応しているか

システムのユーザーについては、非IT部門を想定することが重要です。誰もが使いやすい会員管理システムを選ぶことで、全社的な運用を目指しやすくなります。

セキュリティが万全か

会員管理システムでは、個人情報や決済情報などの重要なデータを扱います。情報漏えいが起こると自社の信用問題に発展するため、サービスの選定時にはセキュリティ性も重視しましょう。

以下のチェックリストは、セキュリティ面で特に確認したいポイントをまとめたものです。

セキュリティ面のチェックリスト
  1. 提供会社の信用性が高いか?
  2. 暗号化通信に対応しているか?
  3. 権限設定やIPアドレス制限など、自社側でもセキュリティ対策ができるか?
  4. 監査ログがきちんと残るか?
  5. マルウェア対策など、サイバー攻撃のリスクに備えているか?
  6. データベースがプライベート領域で管理されているか?
  7. 24時間監視など、サーバーのセキュリティ対策も万全か?

提供会社の信用性については、「プライバシーマークや認証を取得しているか」や「外部監査が行われているか」などから判断できます。実際の運用規模や導入環境をイメージしながら、万全なセキュリティが備わったサービスを選んでください。

サポートが充実しているか

会員管理システムの導入時には、「使い方がわからない」「目的の機能を実装できない」といった状況に直面することもあります。運用中のトラブルも予想されるため、サポート体制の充実度も比較しましょう。

サポート面のチェック項目としては、以下のポイントが挙げられます。

サポート面のチェックリスト
  1. 電話やメール、チャットなど、複数の問い合わせ窓口があるか
  2. FAQ(よくある質問)が充実しており、担当者がトラブルを自己解決できるか
  3. 24時間や祝休日のサポートに対応しているか
  4. システム構築や設定のサポートがあるか
  5. 非IT部門向きの資料やガイドが充実しているか

必要なサポートが備わっていない場合は、導入支援サービスの利用も検討してみましょう。

たとえば、当社の「kintone導入支援・設定代行サービス」は、各企業の課題に合ったkintoneアプリをご提案するサービスです。サイボウズ社のkintone(キントーン)では、業務改善につながるさまざまなアプリをノーコード・ローコードで作成できます。

当社のサービスをご活用いただくと、社内向け会員サイトとして使えるスペースや、会員情報の管理アプリなどをスムーズに作成できます。外部サービス連携で複雑なシステムを組むこともできるので、まずはお気軽にお問い合わせください。

kintone導入支援サービス

業務効率化におすすめの会員管理システム

ここからは、目的別におすすめの会員管理システムをご紹介します。まずは、業務効率化に役立つサービスを見てみましょう。

サービス名 クライゼル MiiT+ Smart Hello
料金(税別) 月額1万円~ 決済額の5% 月額1万円~
対応業務 ・会員情報管理
・メール配信
・フォーム作成
・サイト作成など
・イベント予約
・メール配信
・出欠管理
・決済など
・受付
・予約管理
・会費管理
・決済など
レスポンシブ対応
経営データの一元化 ◎(kintone連携)
向いているケース あらゆる経営データを一元管理したい イベントやスクールの運営 受付から請求まで一元化したい

※各サービスの料金や機能は、2025年8月時点の情報です。

以下では、各サービスの特徴を詳しく解説します。

クライゼル/メール配信やサイト構築を効率化

クライゼルの特徴

当社が提供する「クライゼル(kreisel)」は、Webフォームや会員サイトを作成できるプラットフォームです。CRM(顧客関係管理)に役立つ機能が豊富で、顧客セグメントに分けたメール配信や、各種キャンペーンの実施にも対応しています。

クライゼルはフルコーディングに対応しており、細かいデザインまでカスタマイズできます。暗号化通信や各種セキュリティ認証も備わっているため、高セキュリティなシステムを構築できるでしょう。

2025年3月には、kintoneとの相互連携をサポートするツールもリリースしました。クライゼルとkintoneを連携すると、問い合わせ内容や顧客情報をkintoneに自動登録するシステムを構築できます。売上データとの紐づけなど、CRMの域を超えてシステム化したい場合は、クライゼルとkintoneの組み合わせを考えましょう。

参考:トライコーン株式会社「クラウド型CRMプラットフォーム クライゼル| フォーム作成・メール配信・顧客管理

2025年9月1日からは料金を改定し、クライゼルをよりお得に利用できるようになりました。月額1万円のお手頃なプランのほか、長期契約割引もご用意しております。

【料金プラン改定と新エディションリリースのお知らせ
フォーム・メール・会員サイトが月額1万円から利用できるようになりました。
>> 全文を読む

MiiT+(ミータス)/初期費用なしでシステムを構築

MiiT+(ミータス)の特徴

イベントやスクール、協会・学会などに特化した会員管理システムです。スケジュール作成や出欠確認のほか、会員向けの決済機能、一斉メール配信にも対応しているため、CRMに関わるさまざまな業務を効率化できます。

大きな特徴として、MiiT+では初期費用と月額利用料がかかりません。決済ごとにシステム利用料が発生する仕組みで、基本的には「決済額の5%(※)」を支払うことになります。

2026年3月末にはサービス終了予定ですが、すでに後継サービスの「ぜぶらる」が提供されています。

(※)税別の金額。決済額が8,000円以下の場合は、税別400円を一律で支払う。

参考:株式会社インターナショナルスポーツマーケティング「無料で使える会員管理クラウドサービス「MiiT+(ミータス)」

Smart Hello/タブレットでの受付業務に対応

Smart Helloの特徴

申し込みの受付や予約管理から、請求業務までを一元化できるシステムです。1,500施設以上の導入実績があり、フィットネスクラブやエステサロン、テニススクールなどで活用されています。

受付業務では、コース選択や規約確認、電子サインなどに対応しており、タブレットひとつで必要なやり取りを完結。複雑な会費管理を効率化するために、月払いから年会費を計算するような機能も搭載されています。

在籍者や来場者、売上等のデータが蓄積されるため、経営分析に活用することも可能です。

参考:株式会社システム ディ「クラウド型会員管理システム『Smart Hello』

マーケティング強化におすすめの会員管理システム

マーケティングを強化したい場合は、さまざまな角度から会員にアプローチできるシステムがおすすめです。以下では、集客施策につなげやすいサービスを比較しました。

サービス名 WEBCAS CRM Prius Pro STORES 予約
料金(税別) 初期費用10万円
月額2万5,000円~
初期費用5,000円
月額1,000円~
月額8,900円~
※フリープランあり
対応業務 ・会員情報管理
・メール配信
・フォーム作成
・SMS配信など
・顧客管理
・メール配信
・フォーム作成
・クーポン発行など
・予約管理
・回数券の発行
・自動DM配信
・SMS配信など
主な特徴 LINEを活用できる ステップメールも可能 予約ページのSEO対策
向いているケース スマホユーザーにアプローチしたい 手間やコストを抑えたい 予約管理の効率化も同時に実現したい

※各サービスの料金や機能は、2025年8月時点の情報です。

ここからは、各サービスの特徴を詳しくご紹介します。

WEBCAS CRM/戦略的なLINEマーケティングが可能

WEBCAS CRMの特徴

顧客管理用のデータベースを活用し、特定の会員にメールやSMSなどを配信できるサービスです。登録フォームを作成できるため、受付からメールマーケティングまでのプロセスを一元化できます。

追加オプションで「WEBCAS taLk」を導入すると、LINEを活用したターゲティング配信も可能です。数日間隔でのフォローアップ配信や、入荷時期のみにアプローチするトリガー配信も利用でき、戦略的なLINEマーケティングを実現できます。

参考:株式会社WOW WORLD「本気で使えるCRMならウェブキャス|WEBCAS CRM(ウェブキャスシーアールエム)

Prius Pro/基本的なマーケティング機能を網羅

Prius Proの特徴

簡単・多機能・安価」をキャッチコピーにした、スムーズに顧客管理システムを構築できるサービスです。主に美容室やエステサロン、飲食店などに導入されており、シンプルなWebフォームを手軽に作成できます。

クーポンやチケットをはじめ、基本的なマーケティング機能がそろっており、「会員登録から7日後」といったステップメールを送ることも可能です。会員向けのフォームやマイページは、スマートフォンでの表示にも対応しています。

参考:コア・プロジェクト株式会社「簡単、多機能、安価な顧客管理システムPrius Pro(プリウスプロ)

STORES 予約/予約関連のマーケティングに強い

STORES 予約の特徴

予約管理を中心に、アンケートやシークレットページの作成、オンライン回数券発行などの機能が備わったシステムです。さまざまな外部サービスとの連携が可能で、機能を拡張しやすい特徴があります。

マーケティング面では、自動DMやSMSによるリピーター獲得に加えて、データを活用した分析も可能です。また、予約ページではSEO(検索エンジン最適化)対策ができるように、キーワードや検索説明文の設定欄が設けられています。

参考:STORES 株式会社「予約システムなら無料で使える STORES 予約

プラットフォーム構築におすすめの会員管理システム

会員サイトを開設する場合は、独自のプラットフォームを構築できるシステムが必要です。以下では、高機能なプラットフォームを手軽に構築できるサービスをまとめました。

サービス名 MarkONE SPIRAL® SKETCH member
料金(税別) 月額3万円~
※Membershipは応相談
初期費用10万円~
月額5万円~
初期費用6万円~
月額6万6,000円~
対応業務 ・マイページ作成
・メール配信
・ポイント管理
・抽選システムなど
・データベース管理
・メール配信
・LINEへの誘導
・決済連携など
・マイページ作成
・会員へのお知らせ
・コンテンツ配信
・ナレッジ蓄積など
主な特徴 既存のデータベースを活用できる 個人情報の管理に特化したセキュリティ 最短2日で会員サイトを構築
向いているケース これまでの顧客データも活用したい 厳格なセキュリティ要件が求められる すぐにでも会員サイトを構築したい

各サービスにどのような特徴があるのか、ひとつずつ解説します。

MarkONE/既存のデータベースを活用できる

MarkONEの特徴

会員サイトの構築のほか、メール配信やフォーム作成にも対応できる統合型ネットマーケティングツールです。必要な機能を組み合わせることで、抽選システムやキャンペーンシステムなども構築できます。

機能のひとつである「MarkONE Membership」では、ノーコードで会員サイトと非会員サイトを簡単に振り分けられます。既存データベースとの連携により、これまでに蓄積した顧客データをスムーズに移行することも可能です。

参考:株式会社ネットウエルシステム「統合型ネットマーケティングツールMarkONE

SPIRAL®/高セキュリティでさまざまな会員サイトに対応

SPIRAL®の特徴

データ管理やマイページ作成、メール配信までを一元化できるサービスです。カスタマイズ性柔軟性が高く、2025年8月時点では約1万4,000社の導入実績があります。

個人情報の管理に特化したセキュリティが組まれているため、申請受付サイトや取引先専門サイト、ファンクラブ用のページなども構築可能です。スマホユーザーに向けて、LINEトーク画面から会員ページに遷移させる機能も備わっています。

参考:スパイラル株式会社「会員管理システム・会員サイト構築ならSPIRAL

SKETCH member/最短2日で会員サイトを構築できる

SKETCH memberの特徴

マイページの作成に加えて、お知らせや検索などの基本機能が凝縮されたサービスです。ノーコード開発に対応しており、シンプルな会員サイトであれば最短2日で構築できます。

デザインのテンプレートが豊富なので、各社のブランドに合わせたカスタマイズも可能です。既存のウェブサイトに会員機能を追加したり、独自のプラグインを開発したりなど、本格的な会員サイトの構築にも対応しています。

参考:株式会社リーフワークス「会員管理システム「SKETCH member」

クライゼルで会員管理システムを作る方法

ここからはクライゼルを例に挙げて、実際に会員管理システムを作る方法をまとめました。まずは全体の流れと、ログイン後の会員画面からご紹介します。

クライゼルで会員管理システムを作る手順
  1. データベースを作成する
  2. 入力用のフォームを作成する
  3. サイトを作成する
  4. 会員限定のエリアを作成する
  5. ログインページを作成する
  6. ログイン後のページを作成する
ログイン後の会員画面の例
▲ログイン後の会員画面の例。
クライゼルはフルコーディングに対応しているため、項目やデザインを調整できます。

クライゼルで会員管理システムを作るには、顧客情報などを管理するためのデータベースが必要です。データベースを新規作成したら、ログイン時の入力項目とパスワードを追加し、入力項目の重複キーにチェックを入れましょう。

データベースの項目設定画面
▲データベースの項目設定。
ログイン時の入力項目については、重複キー(画面右側)にチェックを入れます。

次は、作成したデータベース上に、ユーザー入力用のフォームを作成します。初期で追加するフォームタイプについては、「登録」を選択してください。

ここまで進めば、下準備は完了です。次はサイトの作成ページに移り、同じデータベース上に会員サイトを構築していきます。データベースのサイト一覧を選択したら「新規作成」でサイトを作り、「ページ一覧」を選択しましょう。

クライゼルの会員サイトは、土台となるエリアを作成し、そのエリア内で個々のページを作成していきます。「エリア作成」から会員限定のエリアを作ると、自動的に「ログインページ」と「ログアウトページ」が作成されます。

そのままログインページを選択し、画面右側にコードの入力欄を表示させましょう。

ログインページの編集(コードの入力欄)
▲「ログインページ(画面左側)」を選択すると、画面右側にコードの入力欄が表示されます。

このままコーディングも可能ですが、入力欄の下側にはサイト構築をサポートする機能が用意されています。以下の機能を活用しながら、ログインページを作成してみてください。

コーディングのサポート機能
  • 差込記号:ログインボタンや入力欄などを、簡単に実装できる記号です。
  • リッチエディタ:Word感覚でページを編集し、HTMLに自動変換できる機能です。
  • サンプルソース:データベースの情報などをもとに、基本のソースが自動生成されます。

ログインページを作成したら、「ページ作成」でログイン後のページも構築しましょう。構築したページを、ログインページの設定画面で「認証後に表示するページ」に選ぶと、2つのページが連携されます。

クライゼルではどんな会員管理システムを作れる?

クライゼルでは一般的なウェブページ(通常ページ)のほか、クーポン専用のアタッチメントページを作成できます。この機能を活用すると、たとえば株主用のクーポン発行ページを作ったり、株主優待をデジタル化(QRコードへの変換)したりすることが可能です。

また、サイボウズ社のkintoneと連携することで、以下のような会員サイトも構築できます。

クライゼルで構築できる会員サイトの例(kintoneとの連携)
  • 社内向けのポータルサイト(共有事項や緊急情報の共有など)
  • 会員向けの情報発信サイト(お知らせやイベント情報の発信など)
  • 製品資料のダウンロードサイト

サイト構築のハードルは高いかもしれませんが、現在では生成AIにコーディングをさせることも可能になりました。参考資料として、当社は「ダウンロードサイトを生成AIでカスタマイズする方法」を配布しております。

システム構築のコーディングがなかなか進まない方は、本資料をぜひご活用ください。

資料のダウンロードページへ

おすすめの会員管理システムで戦略の幅を広げよう

会員管理システムは、単に登録処理やデータ管理をするシステムではありません。メールやアンケートの配信、クーポン付与などの機能を持たせることで、マーケティング戦略の幅が広がります。

システム設計によっては、蓄積した会員データを抽出し、経営分析に活かすことも可能です。システム全体の目的を明確にしたうえで、自社に合ったサービスを選びましょう。

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