顧客の声を集めるアンケート調査は多くの企業にとって有用な施策ですが、紙で行うにはコスト面やセキュリティ面でデメリットが大きいのも事実。一方でWebフォームを活用したアンケート調査は、ペーパーレスでPCやスマホから入力でき業務効率向上が期待できます。さらに、顧客情報管理やCRMツールとしてkintoneと連携すればワンクリック集計やグラフ化ができるので、即座に業務へ活かせます。
本記事では、そんなkintoneを利用したアンケート調査の活用例から作成方法、注意点までをまとめました。Webアンケートの導入を検討している場合やアンケートにおける業務効率化を実現したい場合には、ぜひ参考にしてください。
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また、弊社はサイボウズのオフィシャルパートナーです。kintoneの導入支援やアプリ開発も承っております。よろしければ弊社の導入支援サービスもご覧ください。
この記事のポイント!
- kintoneと連携したWebフォームでのアンケートはアイデア次第でさまざまな用途に活用できる
- kintoneと連携したアンケート作成にはサンプルアプリやフォームブリッジが活用できる
- kintoneと連携したWebフォームでのアンケートは主に3つのメリットがある
- データ連携でアンケート調査する際には、セキュリティ面に注意が必要
kintoneと連携したWebフォームでのアンケート活用例
kintoneはCRMツールやSFAツールなどとして幅広く活用されているツールです。kintoneとWebフォームを組み合わせれば、マーケットからの情報を取り込むことができるため、営業・販売戦略にも大いに役立つでしょう。ここではkintoneと連携したWebフォームでのアンケート活用例と得られるメリットをご紹介していきます。
顧客満足度調査による営業機会の創出
商品の販売やサービスの利用に際して行うアンケート調査に、顧客満足度調査があります。顧客満足度調査は商品の開発やサービス改善のために活用されるケースが多く、リピート率向上や解約率低下など、マーケティングや営業活動に役立てられます。
顧客満足度調査にkintoneを活用することで、関連情報を一元的に管理し、顧客や案件に応じて検索することが可能に。組織やプロジェクトチームでデータを共有し営業活動に役立てることができます。またそれによってデータに基づいた新規顧客獲得や既存顧客へのアプローチといった営業機会の創出が期待できます。
人材採用などの募集と情報の一元管理
kintoneと連携したWebフォームを活用すれば人材採用に関するさまざまな業務を一元的に行えます。実際に人材採用には、エントリーから始まり面接・選考、アフターフォロー、入社・研修とさまざまなフェーズがあり業務が煩雑です。さらに採用の人数が増えるほど、これらのデータは膨大になります。それらを紙で管理し、複数のツールで管理していると、各データが散在し管理業務が非効率になってしまいます。
一方で、kintoneで人材採用を一元的に管理すれば、格段に業務効率向上が期待できます。具体的な活用方法としては、エントリーシート提出フォームや面接管理、採用媒体の効果分析、さらに入社後の研修フォーム(テスト用のフォームなど)が挙げられます。
さらに採用フェーズ・プロセスに沿った進捗管理ができるため、どの人材がどのような状況なのかを見える化できます。また住所・電話番号・志望動機などの個人情報の閲覧範囲を制限できる点も、セキュリティ面で大きなメリットになります。
また採用応募者情報と、応募後の面接、採否結果と合わせて管理することで、採用媒体ごとの効果分析も可能になります。これによって次回以降における採用媒体を決定する際の目安にも活用できます。
アイデア次第で柔軟な業務への活用が可能
kintoneと連携したWebフォームを活用することで、上記のように顧客満足度調査をはじめとするアンケート調査や人材採用など、さまざまな用途に応用できます。さらにアイデア次第で柔軟な業務へ活用できるのが、kintoneの魅力。
上記の例を参考に、自社の商品やサービスを当てはめることで、業務効率化や生産性向上が期待できるでしょう。
またアンケート調査をはじめとするWebフォームの活用は、顧客のさまざまな情報を元に意思決定する現代のデータドリブンな業務活動において、欠かせない役割があります。
kintoneと連携したWebフォームでのアンケート作成方法
ここからは実際にkintoneを活用してアンケートを作成する方法についてご紹介していきます。kintone単体ではWebフォームを作成できませんので、kintoneでアンケートを作成するには、基本的にサンプルアプリでベースとなるアンケート項目を作成し、Webフォームが作成できる拡張ツールを使って連携する必要があります。ここではkintoneの代表的なWebフォーム連携ツールであるフォームブリッジを例にあげて説明します。
kintoneのサンプルアプリを活用する
まずはkintoneでアンケートのベースを作成しましょう。kintoneには、アプリのひな型となるサンプルアプリが多数用意されています。そのまま使うことはもちろん、デザインや設定を変更して使うことも可能。
また営業やマーケティング、顧客サービスといった部署に応じたサンプルアプリを探すことや、製造業や小売業、飲食業といった業種から探すこともできます。
フォームブリッジ連携でアプリにデータを蓄積させる
kintoneアプリでベースが完成したら、フォームブリッジを導入して連携の設定をしましょう。連携時には、kintoneで作成した項目がそのままフォームブリッジの管理画面に移されますので入力の手間を省けます。フォームブリッジ側でフォームレイアウトやフォームデザインを整えることもできますし、条件分岐やステップフォームなどの高度な設定を加えることも可能です。
アンケート送信後は自動でkintoneアプリに回答を蓄積できるため、回答用紙からの転記やアンケート回収の手間もかかりません。kintoneではワンクリックで集計・分析ができるため、アンケート後の活用もスムーズに行えます。
さらにアクセス権限を設定し、データへのアクセスを制限することで、個人情報をはじめとする情報をセキュアに保てるのも特徴です。
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kintoneと連携したWebフォームでアンケート調査を行うメリット
kintoneと連携したWebフォームなら、ノンプログラミングで実装でき、他のツールとの連携や集計・分析まで一貫して行えるなど、多くのメリットがあります。
自社導入済みの他ツールへの連携ができる
拡張性の高さはkintoneの強みの一つ。kintoneを活用したWebフォームでアンケート調査を実施すれば、自社で既に導入している他のツールと連携して活用できる点がメリットです。
例えば、「メール配信サービスと連携したい」「Webフォームで受けた注文内容を、会計ソフトまでシームレスにつなぎたい」といった場合も、kintoneなら柔軟に応えられます。
プログラミングスキル不要で実装ができる
プログラミングスキルが不要な点もkintoneの大きな特徴です。Webフォームを作成するには、通常Webシステム会社などに依頼をする必要がありますが、kintoneなら自社でアンケート調査の実装が可能。
さらにドラッグアンドドロップで直感的に操作できるため、初めて作成する場合でも、安心して利用できます。またプログラミング不要で実装できるため、スキル的な面でのメリットはもちろん、スピーディに実装できる点も大きなメリットになります。
結果の集計から分析までを一気通貫で行える
紙でアンケート調査を行う場合や集計・分析を別のツールで行う場合は、集計から分析に移る際に転記の手間やデータ転送の手間が発生する点がデメリットとしてあげられます。またセキュリティの面でも安全とはいえないのが実情です。
しかしkintoneと連携したWebフォームでアンケート調査を行う場合は、転記の手間もいらず、集計から分析までの煩雑な業務を一気通貫で行えます。そのためセキュリティの面でも安心して活用できます。
kintoneと連携したWebフォームでアンケート調査を行う際の注意事項
kintoneと連携したWebフォームでアンケート・調査を行う場合に注意しておきたいのが、データ連携によって発生する導入コストとデータのセキュリティに関してです。
kintoneは活用次第でさまざまな業務が削減され、高いパフォーマンスを期待できますが、もちろん費用が発生するため事前にコストを確認しておきましょう。また個人情報をはじめ各種データを扱うため、セキュリティ面も把握しておきましょう。
データ連携のためのオプション製品にかかる導入コストを把握しているか
kintoneを利用する際は、基本的に拡張機能が使える「スタンダードコース」を利用するユーザーが多くなります。スタンダードコースは月額1.500円/1ユーザー(税抜)、初期費用無料で利用でき、30日間のお試し期間も設けられています。
それに加え、利用したい拡張機能に応じて、各提供会社の利用料をオプションとして支払う形になります。一口にkintoneを利用するといっても、データ連携のためのオプション製品にかかる導入コストはさまざま。導入後に予定よりも多額のコストになってしまわないよう、利用したいオプションのコストまで考えて導入するようにしましょう。
取り扱いデータにおけるセキュリティ要件に対応しているか
kintoneでは以下7つのセキュリティ対策を基本として、さまざまな対策がなされています。
- 不正アクセス対策
- 不正ログイン対策
- 脆弱性対策
- データ消失対策
- 災害対策
- 障害検知/復旧対策
- ヒューマンエラー対策
どれだけセキュアな対策がなされていても、完全に安全な対策は難しいのも事実です。またデータ連携してkintoneを活用する際には、外部のツールやシステムの安全性も確認しておきましょう。
さらに人間がデータを触る以上、ヒューマンエラーやkintone以外の箇所でデータが漏洩する可能性があります。そのため社内におけるセキュリティの対策の意識付けも重要です。
情報漏洩のリスクは年々増加の一途
情報化社会と呼ばれて久しい昨今は、どの企業・組織でも情報漏洩の可能性があり、そのリスクは年々増加の一途を辿っています。そのため特に経営者やIT技術者は情報漏洩やセキュリティ対策に意識を向ける必要があります。
社内で既に導入しているツールやシステムを見直すことはもちろん、今後導入を予定しているツールやシステムもセキュリティの観点から検討すると良いでしょう。
kintoneと連携できるフォーム作成・CRMシステム「クライゼル」
「クライゼル」はkintoneとも簡単連携
弊社のご提供するCRMプラットフォーム「クライゼル」は、Webhook機能を搭載し、クライゼルで作成したフォームに入力されたデータをwebhook機能でkintoneをはじめとする外部ツールとデータ連携をスムーズに行えます。
ですのでクライゼルの豊富なフォーム作成機能で作成したアンケートフォームに入力されたデータをリアルタイムにkintoneに連携することができます。
「クライゼル」は中央官公庁・自治体・学校・民間企業様など、業種・業態、BtoC・BtoBを問わず、1000社以上の導入実績があり、セキュリティ面でご好評いただいているシステムです。多彩な業務で使える高セキュリティなシステムをお探しの方は「クライゼル」をご活用ください。
「クライゼル」のkintone連携フォームに関してはこちらをご覧ください。
※サイボウズ、kintoneおよびkintoneのロゴはサイボウズ株式会社の登録商標です。
※フォームブリッジはトヨクモ株式会社の登録商標です。