kintone（キントーン）と連携できるフォーム作成ツール8選！ それぞれの特長やメリットを比較

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サイボウズ株式会社が提供する、業務アプリ構築のクラウドサービス「kintone（キントーン）」。kintone単体では、外部に向けた問い合わせフォームやアンケートフォームなどを設置できず、お悩みの人もいらっしゃるのでは？

そこでおすすめなのが、外部のフォーム作成ツールと連携する方法です。

今回は、kintoneに連携できるおすすめのフォーム作成ツールをご紹介！ツールごとに比較できるよう、それぞれの特長を解説します。

フォームのデザインをフルカスタマイズするなら、クライゼルのフォーム作成サービスをご利用ください。

kintoneと連携できるフォーム作成ツールの選び方

フォーム作成ツールを選ぶ際は、以下のポイントを重視して比較するといいでしょう。

1. セキュリティの高さ

フォームでは大切な個人情報などのデータを扱うことも。フォーム作成ツールのセキュリティは万全であることが望ましいでしょう。情報セキュリティの管理は適切に行われているか（ISO 27001(ISMS)
やPマークの認証取得など）、プライバシーマーク付与事業者のツールかどうか、スパム対策は万全かなど、セキュリティ面のチェックは必須です。

2. 料金プラン

フォームを使う目的や使用頻度などで、最適なツールも変わります。機能が盛りだくさんのプランを選んでも、使用しない機能が多い場合、コストが必要以上にかさむことも。用途に合った規模のプランを選ぶといいでしょう。

3. デザインの柔軟性やテンプレートの種類

フォームのデザインにこだわらない場合は、シンプルなツールのほうが使い勝手が良いかもしれません。一方で、フォームを自社サイトのデザインに合わせたい場合は、カスタマイズ性の高いツールやテンプレートの種類が豊富なツールがおすすめです。

4. 項目数

フォームを問い合わせ用に設置するか、アンケート収集用に設置するかなど、用途によって必要な項目も変わってきます。項目の種類が豊富なツールであれば、さまざまな用途でフォームを活用できます。

5. 専門的な知識の必要性

無料のものや簡素なものだと、ある程度プログラミングやコードの知識が必要だったり、設定が煩雑だったりすることも。専門的な知識がなくても簡単にフォームがつくれるツールであれば、業務効率もアップします。

kintoneと連携できるフォーム作成ツール5つを比較

kintoneと連携できるおすすめツールを5つご紹介します。自社に合ったサービスを比較してみてください。

クライゼルライト（トライコーン株式会社）

概要

トライコーンが提供しているCRMプラットフォームサービス。 kintoneをはじめとした他のクラウドサービスに連携できるフォーム作成ツールとして利用可能です。フォーム作成に加えてメール配信や会員サイト（マイページ）作成機能もあるので自社の用途に合わせて使えます。会員サイト（マイページ）作成機能はスタンダードプランから利用可能です。スタンダードプランはこちらからご確認ください。

推しポイント

 kintoneに連携できるフォームを安価にかつ簡単に作成できる。自動生成モードでカンタンにフォームを作成することも、デザインモードでHTML/CSS、JavaScriptを活用してデザインをフルカスタマイズすることも可能。また、認証機能もあるので過去入力したデータの更新フォームにも対応しています。

こんな人におすすめ

• kintoneに連携するフォームを安価につくりたい人
• フォームのデザインをカスタマイズしたい人
• フォームのドメインを自社ドメインにしたい人
• 国内サーバーを利用しているため、セキュリティに厳しい企業

どのように連携できるのか

クライゼルのWebhook機能を使い、 kintoneアプリのデータ項目を指定して連携。クライゼルで作成したフォームに入力されたデータはリアルタイムでkintoneに連携されます。

特長

自動生成フォームで簡単にフォーム作成が可能。HTML/CSSによるデザインカスタマイズにも対応しているため、自社サイトに合ったフォームも制作可能。ID/パスワードやメールによるユーザ認証も可能なため、過去に入力したデータを編集する更新フォームも作成できます。

メール配信も可能なのでメールマガ配信やステップメールなどのメールマーケティングにも対応できます。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO27001（ISMS）、ISO27017」の認証を取得
• 定期的な外部による脆弱性診断実施
• プライバシーマーク付与事業者の製品
• クライゼル自体も管理画面のSAML対応、テキスト項目の暗号化、reCAPTCHA　v3対応、IPアドレス制限などを実装した高セキュリティなツール

料金プラン

• トライアル利用（2週間）：無料
• ライトプラン：初期費用０円。月額１万円（税抜）
• スタンダードプラン：初期費用5万円～（税抜）。月額5万円～（税抜）

Googleフォーム（グーグル合同会社）

概要

シンプルな問い合わせフォームやアンケートフォームなどが無料で簡単に作成でき、自動集計で回答を分析することもできるサービスです。

推しポイント

簡単にフォームがつくれ、Googleアカウントがあれば無料で利用できる。

こんな人におすすめ

シンプルなフォームを無料で手軽につくりたい人。

どのように連携できるのか

Googleフォームとkintoneアプリをそれぞれ作成し、Google Apps ScriptにてkintoneAPIを呼び出して連携します。

特長

ドキュメントをつくる感覚で無料＆手軽にフォームをつくれて、自動集計で回答を分析できるのがGoogleフォームの魅力。レスポンシブデザインなので、フォーム送信側のデバイスも問わず便利です。ただ、kintoneへのデータ転送には別途CVSファイルやGoogle Apps Scriptでのシステム連携が必要になるため、専門的な知識が必要です。

大手のサービスという安心感もあり、無料・安全・シンプルなフォームを探している方には最適といえます。

セキュリティ項目

• SSL/TLS
• 365日・24時間体制の監視
• アカウントの二段階認証プロセス
• マルウェア防止

※Google全サービス共通

料金プラン

• パーソナル：月額 無料
• Business Starter：月額 680円（税抜）
• Business Standard：月額 1,360円（税抜）
• Business Plus：月額 2,040円（税抜）
• Enterprise：要相談

※Google Workspaceとしてのプラン

フォームブリッジ（トヨクモ株式会社）

概要

kintoneのアカウントがなくても、フォームから回答した情報の登録が可能。セキュアで柔軟な設定が特長のフォーム作成サービスです。

推しポイント

kintoneアプリと同じ「ドラッグ＆ドロップ」の操作で、簡単にフォームがつくれる。

こんな人におすすめ

背景色やロゴ表示などを自社サイトに合わせたデザインで簡単にフォームをつくりたい人。

どのように連携できるのか

kintoneでフォームアプリを作成し、そのURLなどをフォームブリッジ側にコピペで設定して連携します。

特長

フォームの作成は、マウス操作のみで簡単に行えます。データの保存先には自動的にkintoneアプリが紐づけられるのでDB構築を考える必要もありません。

背景色の変更やロゴの指定もできるため、その範囲であれば自社サイトに合わせたデザインに変更可能。ブラウザ言語によって表示言語（日・英・中）を切り替えられたり、フォーム入力中の情報を一時保存できたりと、かゆいところに手が届く機能も。同社の「kViewer」との連携で、kintone内にある情報やデータをkintoneアカウントがない人にも公開可能。これにより、Myページ機能が利用できたり、kintone内の数値情報を社外に公開できたりします。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO 27001（ISMS）」の認証取得
• 定期的な外部による脆弱性診断実施
• 経済産業省が提供する「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」に沿った形で、セキュリティチェックシートを公開
• 総務省が提供する「クラウドサービス提供における情報セキュリティ対策ガイドライン」に沿った形で、セキュリティチェックシートを公開

料金プラン

• 無料お試し：無料（30日間）
• ライト：月額 6,000円（税抜）
• スタンダード：月額 9,000円（税抜）
• プレミアム：月額 14,000円（税抜）
• プロフェッショナル：月額 24,000円（税抜）

じぶんフォーム（株式会社ソニックガーデン）

概要

kintoneに連携した問い合わせフォームを、簡単なマウス操作のみで作成可能。Webフォームに必要な機能がまるっと詰まったフォーム作成サービスです。

推しポイント

シンプルなフォームでありながら、サンクスメールやアナリティクス連携によるアクセス解析も可能。

こんな人におすすめ

シンプルなフォームを低価格で簡単につくりたい人。

どのように連携できるのか

じぶんフォームの管理画面にて、kintoneドメインや連携するkintoneアプリなどを設定して連携します。

特長

一度kintoneと連携すれば、その後kintone上のアプリを選んでフォームに表示したい項目を選ぶだけで、簡単にフォームがつくれます。フォーム作成は、マウスで必要な項目を選択したり順番を入れ替えたりするだけ。背景色の変更やロゴ画像の設定にも対応しているため、自社サイトのデザインに寄せることもできます。

作成するフォームの数に制限はなく、ルックアップ・テーブル・添付ファイルなどの特別なフィールドの設置も可能。多岐にわたる用途で複数のフォームを比較的低価格で使いたい方に最適といえます。

セキュリティ項目

• プライバシーマーク付与事業者の製品
• 定期的な外部による脆弱性診断実施
• 経済産業省が提供する「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」に沿った形で、セキュリティチェックシートを公開

料金プラン

• 無料お試しプラン：月額 無料（1ヶ月）
• 基本料金：月額 5,500円（税込）※

※月間投稿数1,000件まで（超過する場合は追加料金発生）

formrun（株式会社ベーシック）

概要

問い合わせ窓口やアンケートフォームなど、さまざまなフォームを簡単につくれるサービス。クリックだけでデザイン性の高いフォームが完成します。

推しポイント

40種類以上のテンプレートのなかから好きなデザインを選んでフォームをつくれる。

こんな人におすすめ

• デザイン性の高いフォームをつくりたい人
• カンバン方式で問い合わせを管理したい人

どのように連携できるのか

kintoneのサブドメインやアプリID、APIトークンを入力し、formrunのフォーム項目とkintoneのフィールドをマッピング（紐づけ）して連携します。

特長

40種類以上のテンプレートのなかからデザインを選び、テキストを入力するだけの簡単操作でフォームがつくれます。

kintone連携は、1フォームあたり月額 980円（税抜）で導入可能。回答データはkintoneにリアルタイムで登録され、未対応/対応中/対応完了など、ステータス別に問い合わせを管理できるカンバン方式を採用。フォームに情報が入力されたら、メール通知はもちろん、Slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE WORKSにデータを通知可能（FREEプラン以外）。他部署との連携にも役立ちます。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO 27001（ISMS）」の認証取得
• プライバシーマーク付与事業者の製品
• Amazon Web Services（AWS）を採用
• 24時間365日でサーバーを監視
• データアクセスの管理/制限
• SSL/TLSの採用

料金プラン

• FREE：月額 無料
• BEGINNER：月額 3,880円（税抜）
• STARTER：月額 12,980円（税抜）
• PROFESSIONAL：月額 25,800円（税抜）
• kintone連携：月額 980円（税抜）（1フォームあたり）

フォームだけじゃない！CRM、MAやCMSも同時に使えるサービスも

「フォームだけでなく、CRMやMAも導入したい」「フォーム連携を機にCMSを見直したい」と考えている方には、以下のサービスも検討してはいかがでしょうか。3つピックアップして比較してみました。

クライゼル（トライコーン株式会社）

概要

トライコーンが提供しているCRMプラットフォームサービス。「クライゼルライト」の上位プランで、機能制限はありません。kintoneをはじめとした他のクラウドサービスに連携できるフォーム作成ツールとして利用可能。Webフォーム作成だけではなく、会員サイト作成（マイページ作成）やメール配信サービスがまとめて利用可能です。

推しポイント

クライゼルを使用することで、Webフォームの作成、会員サイト（マイページ）の構築、そしてメール配信が一元管理できるため、マーケティング活動を効率化できる。

こんな人におすすめ

• kintoneに連携するフォームを作成したい人
• kintoneに連携するフォームのドメインを自社ドメインにしたい人
• kintoneリストに向けた会員サイト作成（マイページ作成）をしたい人
• メールマーケティングも実施したい人
• 国内サーバーを利用しているため、セキュリティに厳しい企業
• マーケティングツールがバラバラになっている人

どのように連携できるのか

クライゼルのWebhook機能を使い、 kintoneアプリのデータ項目を指定して連携。クライゼルで作成したフォームに入力されたデータはリアルタイムでkintoneに連携されます。

データはクライゼルにも格納されるため、クライゼル「サイトサービス」を利用して、ログインが必要な会員サイトの作成も可能です。

または、クライゼルとkintoneを相互にデータ連携することも可能です。詳細はお問い合わせください。

特長

クライゼルで作成したWebフォームや会員サイト（マイページ）は、HTML/CSSによるデザインフルカスタマイズに対応しているため、自社サイトに合ったフォームや会員サイト（マイページ）を制作可能。任意のID/パスワードやメールによるユーザ認証も可能です。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO27001（ISMS）、ISO27017」の認証を取得
• プライバシーマーク付与事業者の製品
• クライゼル自体も管理画面のSAML対応、テキスト項目の暗号化、reCAPTCHA　v3対応、IPアドレス制限などを実装した高セキュリティなツール

料金プラン

• トライアル利用（2週間）：無料
• スタンダードプラン：初期費用5万円～（税抜）。月額5万円～（税抜）

SATORI（SATORI株式会社）

概要

実名客に対するアプローチはもちろん、アンノウンマーケティング（個人情報を取得しないリードに対してのマーケティング施策）もできるMAツール。リードジェネレーションからナーチャリングまで一気通貫で行えるサービスです。

推しポイント

導入前も導入後も簡単に運用可能で、MA運用経験の少ない人でも直感的に使える。

こんな人におすすめ

• 匿名の見込み客にもアプローチしたい人
• MA運用経験の少ない人

どのように連携できるのか

SATORIの連携用APIやマスタ情報のCSVなどを、データ連携基盤「Qanat Universe」（JBアドバンスト・テクノロジー株式会社提供）を通じてkintoneと連携します。また、Webhook機能での連携も可能（ただしSATORIのサポート範囲外）。

特長

DBの設計・導入が要らず、自社サイトに計測タグを埋め込むだけで運用開始できるシンプルな設定が魅力のMA。国産のMAなので、UIも日本語でわかりやすくシンプルにまとまっています。さらに、日本人スタッフが日本語でMAの使い方や設定方法をサポートする「カスタマーサクセスプログラム」も提供。豊富なサポートを受けながら、フォーム連携のみならず、Webサイト制作やメール配信、顧客管理などのさまざまな機能を活用し、マーケティングの成功を目指せます。

海外製のMAで苦労していて、乗り換えを検討されている方や、国産MA＆日本語サポートを求める方、初心者マーケターの方におすすめです。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO 27001（ISMS）」の認証を取得
• 定期的な外部による脆弱性診断実施

料金プラン

• 初期費用：30万円（税抜）
• 月額費用：14万8,000円（税抜）（年間契約）

ferret One（株式会社ベーシック）

概要

BtoBマーケティングの困りごとをまるっと解決。直感的に編集できるノーコードのCMSです。マーケティング担当者自身でフォームを含む自社サイト更新やLP作成が可能になるサービスです。

推しポイント

感覚的に編集できる「見たまま編集」でマーケティングがスピードアップ。

こんな人におすすめ

フォーム連携のみならず、CMSを活用して簡単に設定したい人。

どのように連携できるのか

ferret Oneで作成したフォームに入力されたデータを、kintoneAPIを介してkintoneに引き渡すことで連携します。

特長

フォーム作成のみならず、WebサイトやLP制作、アクセス解析、メール配信など、BtoBマーケティングに必要な機能が詰まったサービスです。戦略設計、サイト構築やツール提供など、さまざまなプロセスから解決を目指せます。

AIアシスタント機能やSEOに配慮した自動アップデートなど、業務の効率化をサポートする機能も搭載。フォームは、掲載したい項目を選択していくだけで簡単につくれます。入力フォーム最適化（EFO）も反映されているので、フォーム入力中の離脱を最小限に抑えることも。

CMSとして、マーケティングに関わるさまざまなサービスを利用したい方におすすめ。ドラッグ＆ドロップで直感的に操作でき、初めてCMSに携わる場合でも抵抗なく始められそうです。同社の導入支援サービスと合わせて利用するケースがほとんどです。

セキュリティ項目

• 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO 27001（ISMS）」の認証を取得
• プライバシーマーク付与事業者の製品
• 定期的な外部による脆弱性診断実施
• セキュリティ内部監査の取り組み
• パッチマネジメント

料金プラン

• 初期費用：10万円（税抜）
• 月額費用：10万円（税抜）〜

まとめ

kintoneに連携できるフォーム作成ツールだけでなく、さまざまなサービスで業務の効率化を叶えるCRM・MAなども視野に入れ、自社に合ったサービスを比較・検討してみてくださいね。

本記事は2024年3月末時点での各公式サービスサイト情報を元に制作しています。この記事に関してのご質問やご要望はこちらのフォームよりお問い合わせください。