kintoneをヘッドレスCMSとして利用し、マイページ・会員サイトを作成する方法

kintoneをヘッドレスCMSとして利用する方法
kintone

kintoneとクライゼルを組み合わせて高セキュリティで、更新性に優れたマイページ・会員サイトを作成できます。

kintoneはノーコードでいろいろな用途のアプリを作成できる業務改善プラットフォームです。それを今回はヘッドレストCMSとして利用します。

マイページ・会員サイトを検討している方、ヘッドレスCMSの導入を検討している方はこの記事を参考にしてみてください。

なお、kintoneと連携した会員サイト・マイページの構築を検討されている方は弊社のCRMプラットフォーム「クライゼル」を活用したkintone連携マイページをご覧ください。

また、弊社はサイボウズのオフィシャルパートナーです。kintoneの導入支援やアプリ開発も承っております。よろしければ弊社のkintone導入支援サービスもご覧ください。

ヘッドレスCMSとは

ヘッドレスCMS(コンテンツマネジメントシステム)は、従来のCMSとは異なり、フロントエンドの表示層(ウェブサイトの見た目を決定する部分)がありません。従来のCMSがウェブサイトのバックエンド(コンテンツデータ管理部分)とフロントエンド(デザインやレイアウト表示部分)を併せ持っているのに対して、ヘッドレスCMSはバックエンド(コンテンツデータ管理部分)の機能に特化しています。

ヘッドレスCMSを利用してwebサイトを作成するにはフロントエンド部分を作成して、ヘッドレスCMSのAPIを利用してコンテンツデータをフロントエンドから呼び出して表示します。このため、フロントエンドとバックエンドが完全に独立しているので、それぞれが他方の事情を配慮することなしに、開発を進められます。そのため、開発効率や改修の効率が高いのが特徴です。

また、1つのコンテンツソースから複数のフロントエンド(webサイト、会員サイト、スマホアプリ、デジタルサイネージなど)にコンテンツを提供できるので、コンテンツデータの管理が楽であることや、フロントエンドが軽くなるのでコンテンツ表示スピードが速いといったメリットがあります。

ヘッドレスCMSサービス3選(国産)

上述の理由から国内、海外の各社からヘッドレスCMSが出ています。ヘッドレスCMS自体に関して情報収集する場合は、まずは国産で安価に導入できる以下の3つのヘッドレスCMSをご覧になるといいでしょう。

microCMS(株式会社microCMS)

MicroCMS(マイクロCMS)| ヘッドレスCMS
引用元:https://microcms.io/

microCMSはAPIベースの日本製のヘッドレスCMSです。6,000社以上で導入されています。

無料プランもあり、また14日間の無料トライアルでは有料版とおなじすべての機能を使えます。

弊社クライゼルで作成した会員サイト(マイページ)とmicroCMSとを接続したデモサイトは下記リンクよりご覧いただけます。

会員サイト(マイページ)デモサイト:https://krs.bz/tricorn_crm/s/signin

Kuroco(株式会社ディバータ)

kuroko(クロコ)| ヘッドレスCMS
引用元:https://kuroco.app/ja/

5000社以上で利用されているヘッドレスCMS。国産CMSとして有名な「RCMS」を基に開発されたヘッドレスCMSです。

無料体験枠もあり、お手軽にトライアルできます。

料金は、APIリクエストやコンピューティングなど6項目を基に算出され、上手に使うと費用を圧縮できます。

Newt(ニュート)(Newt株式会社)

Newt(ニュート)| ヘッドレスCMS
引用元:https://www.newt.so/

「Creating the Next WordPress(次のWordPressをつくる)」という会社のミッションに基づきリリースされたヘッドレスCMSです。こちらも無料プランがありますので、無料プランでお試ししてみるといいでしょう。

kintoneをヘッドレスCMSとして使うメリット

さて、ここからはkintoneをヘッドレスCMSとして使うことに関して記述します。

ではkintoneをヘッドレスCMSとして使うメリットはなんでしょうか?それは以下の通りです。

使い慣れている/使いやすい

業務改善プラットフォームとして人気が高いkintoneはノーコードでいろいろなアプリが作れて、管理画面も標準で装備されています。ですので既にお使いの方も多いでしょう。その場合はお使いのkintoneとUIは同じなので使い慣れている、と言えるツールです。

また、情報の入力、表示、変更、削除などがとにかくカンタンです。会員サイトに表示するコンテンツをkintoneに入力すればOK!そんな運用が可能です。

安価

既に社内でkintoneをつかっているのであればそのユーザアカウントを利用すればkintoneの費用は基本かかりません(大量にAPIアクセス等を行った場合は追加費用がかかります)。kintoneのアカウントを別途追加したいという場合でも、1ライセンス月1500円で追加できます。

高セキュリティ

kintoneをコンテンツデータ管理用として利用する大きなメリットはセキュリティです。kintoneはISMAP(政府が活用している「クラウドサービスのセキュリティレベルを評価」する制度)にも登録されています。もちろんISO/IEC 27001(ISMS)、ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ)の認証も取得しています。

APIで開発が可能

ノーコードのSaaSとして有名なkintoneですがREST APIが提供されています。新規レコードの追加やレコードの変更・削除など、ほぼすべての操作をAPIを通じて行うことができ、フロントエンドプログラムのバックエンド部分としても利用が可能です。

この機能を使ってヘッドレスCMSとして利用するわけです。

kintoneをヘッドレスCMSとして使うには

kintoneをヘッドレスCMSとして使うには、webサイトや会員サイトのフロントエンドを別途作り、そこからkintoneに格納されているコンテンツ情報を取りに行くプログラムが別途必要になります。この考え方はどのヘッドレスCMSを使う場合でも同じです。

kintoneでマイページ・会員サイトを作るには

kintoneは社外に提供するマイページ・会員サイトを作る機能はありません。そのため、kintoneに連携できる外部サービスをつかって会員サイトを作ることが近道です。

クライゼルとkintoneで作るマイページ・会員サイト

弊社が提供するクライゼルはkintoneと連携できる、マイページ・会員ページを作成することができます。

クライゼルをマイページ・会員ページのフロントエンドを作成するサービスとして利用して、kintoneをヘッドレスCMSとして利用します。こうすることで更新性が高く、セキュリティが高い会員サイトを作成することが可能です。

概要(イメージ図)

kintoneをCMSとして使う構成図

kintone側の管理画面(入稿画面例)

CMSとしてkintone上にコンテンツを管理するアプリを用意し、簡単な運用を実現します。

クライゼルとkintoneをヘッドレスCMSとして使ったマイページ・会員サイトでできること

  • ログイン、ログオフ機能(クライゼル)
    ユーザがセットしたID/PASSや、メールからの認証が可能です。
  • 会員情報の表示、更新(クライゼル)
    クライゼルに格納された会員データを表示したり、クライゼルのフォームを使って会員データの更新が可能です。
  • HTML/CSS、JavaScriptを使った柔軟なデザイン(クライゼル)
    自社サイトやキャンペーンのデザインに合わせたマイページのデザインが可能です。
  • コンテンツの格納(kintone)
    kintoneにコンテンツテキストや画像ファイルを格納できます。テキストや画像ファイルは、プログラムを介して、クライゼルのマイページ・会員サイトに表示します。

サービス提供に関して

クライゼルとkintoneをヘッドレスCMSとして使ったマイページ・会員サイトの作成は、弊社の制作・開発サービスと共にご提供しております。貴社のご要望に合わせたマイページ・会員サイトを作成することが可能ですのでお気軽にお問合わせください。お問合わせはこちら。

会員サイト構築(マイページ開発システム)にも使えるCRMプラットフォーム「クライゼル」のカタログは下記からダウンロードいただけます。機能・料金表の記載もありますので、ぜひご覧ください。
クライゼルカタログ資料ダウンロードリンク
kintone導入支援サービス
服部誠

トライコーン(株)Senior Vice President of Marketing。
Web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のwebマーケティングの課題解決に長年従事。
Salesforce Marketing cloud メールスペシャリスト / アドミニストレータ / コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。

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