「フォームを設置しているものの、コンバージョンが上がらない」とお悩みの場合、まず取り組んでほしいのが、フォームの改善です。
ユーザーがフォームまで辿り着いたにもかかわらず離脱されてしまうのは最ももったいないロスと言えるでしょう。
そこで、この記事では、フォームの入力完了率を高める方法について詳しく解説します。
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入力完了率の向上にはフォーム離脱率の改善が必要
コンバージョンにつなげるには、フォームに辿り着いたユーザーに離脱されることなく、入力完了してもらわなければいけません。まずは、フォーム離脱率の考え方の基本から触れていきましょう。
フォーム離脱率とは
フォーム離脱率とは、フォームのページに辿り着いたものの、入力完了せず途中で離脱してしまう人の割合を指します。一般的にフォームの離脱率は70〜80%とも言われており、コンバージョンを向上させる上でフォームの離脱対策が大きなポイントであることがわかります。
フォーム離脱率の計算方法
フォームの離脱率は以下の計算式で求められます。
フォーム離脱率=フォームからの離脱数÷フォームのページビュー数
フォームの入力完了までに、入力画面、確認画面、入力完了画面と遷移する場合には、各ページの離脱数を合計した数値で求めるようにしましょう。
フォームの離脱率を下げるEFOを意識する
フォームでの離脱を防ぐには、EFOを意識したフォーム作りが重要です。
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、入力フォーム最適化を意味します。
Webでのリード獲得の重要性が増す中で、数%のフォーム離脱率の差が大きな結果の差を生むようになっています。
EFOの具体的なポイントについては、次の項で紹介します。
入力完了率を改善するポイント
ここからは、入力完了率を改善するための具体的なポイントを紹介していきます。
入力項目を最小限にする
まず重要なのが、入力項目をできるだけ減らすことです。
項目がずらっと並んだフォームを見て、ユーザーが面倒だと感じればすぐに離脱されてしまうでしょう。
ユーザーが情報を提供する必要性を感じない質問やデリケートな質問は避けるようにし、必要最低限の項目数に抑えましょう。
フォームは一列にする
フォームのレイアウトは一列にし、電話番号なども分割せず一つの項目にするのが望ましいです。
パソコンであれば項目間の移動は比較的容易ですが、スマホの場合は入力欄をタップしないといけないため、誤入力を誘発したり、煩わしさを感じさせたりしてしまいます。
必須項目と任意項目の視認性を高める
必須項目と任意項目の表記は一目でわかるようにしましょう。
また、必ずしも必要でない項目は思い切ってなくしてしまうことも重要です。
エラーはリアルタイム表示で具体的に指示
入力エラーのアラートはリアルタイムで表示し、具体的に修正内容を指示しましょう。
エラーの箇所を探させることなく、すぐに直してもらえるようにすれば離脱を抑えられるでしょう。
オートコンプリート機能で入力を補助する
ユーザーの入力を補助するオートコンプリート機能などを活用するのも有効です。
ユーザーがブラウザに名前や電話番号、メールアドレス、住所などを登録しておけば、フォームに一括で入力できるため、ユーザーは入力の手間を大幅に省くことができます。
モバイルフレンドリー対応は必須
モバイルフレンドリーとは、スマホ用に表示を最適化しているWebページのことを言います。
BtoCのビジネスはもちろんのこと、BtoBでもスマホ利用は一般化しているため、モバイルフレンドリー対応は必須と言えます。
リンクを配置しない
確認、送信ボタン以外の出口を設けないという点も離脱率を下げるには重要です。
ページのヘッダー・フッターのメニューも配置しないようにしましょう。
以下の記事では、入力完了率を高めるための施策やデザインについて紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
高い入力完了率を維持するためのコツ
次に、フォームを運用・改善する際のポイントを3つ紹介します。
シンプルで機能的なフォームを心がける
1つ目は、見た目にもシンプルなフォームを心がけることです。
デザイン面でも過度な装飾は避け、読みやすさと入力のしやすさを第一にしましょう。また、項目数を減らすだけでなく、理解しやすい設問や選択肢を心がけ、迷うことなく答えてもらえるようにすることも重要です。
定期的にWebフォームのチェック・改善をする
2つ目は、継続的にフォームのチェック・改善を行うことです。
ブラウザの仕様も変化しますし、オートコンプリートなどの機能を積極的に導入することも求められます。
高セキュアな環境で情報漏洩などのリスクを遮断する
3つ目は、セキュアな環境を保つことです。実際にセキュリティの不安から離脱する人も多くいます。
情報漏洩などのリスクを遮断し、ユーザーが安心して利用できる環境を整えましょう。
個人情報を扱うためセキュリティ対策は万全に
ここで、フォームの運用を考える上で欠かせないセキュリティ対策について見ていきましょう。
セキュリティリスクによって起こる弊害
顧客情報を受け取る役割を果たすフォームは、サイバー攻撃などのさまざまなセキュリティリスクと隣り合わせです。
一度セキュリティ事故が起これば、個人情報漏洩による損害賠償、サイトの改修やその間のサービス停止といったように金銭的コストと人的コストは免れません。
さらに、企業の信頼が失墜することで、その影響は長期にわたることになります。
Webフォームへの主な攻撃方法
フォームを悪用した攻撃方法には、以下のようなものがあります。
クロスサイトスクリプティング(XSS)
フォームに不正なスクリプトを含むURLを埋め込み、ユーザーにクリックさせることで悪意のあるサイトに誘導して情報を盗む。
SQLインジェクション
フォームにSQLを入力して送信することで、データベースの改ざんやデータの盗用を図る。
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)
他サービスにログインしているユーザーに悪意のあるURLをクリックさせることで、ユーザーに予期しない処理を実行させる。
クリックジャッキング
フォーム内に透明な偽造リンクを設置するなどして、クリックしたユーザーの個人情報を盗む。
迷惑メール
フォームから大量の迷惑メールを送り、開封するユーザーにウィルス感染させるなどする。
セキュリティリスクへの対策
主なセキュリティ対策上述のようなセキュリティリスクへの対策としては、以下のような方法があります。
常時SSL化
送受信するデータを暗号化するSSL化をWebサイト全体に施すことを常時SSL化と言います。
第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐ方法として有効です。
ファイアウォール
ネットワークへの外部からの不正な侵入を遮断し、内部から外部への不正なアクセスを防ぎます。
WAF
WAFはWebアプリケーションファイアウォールの略で、Webアプリケーションに特化したファイアウォールを指します。
WAFを設置することで、SQLインジェクションやXXLなどの攻撃を検知・遮断できます。
IPS
IPS(不正侵入防止システム)は、不正なアクセスを検知し、遮断する役割を担います。
他にも、プログラムの更新や権限管理といった管理者側の対応も欠かせません。
セキュリティ認証の取得により安全性をアピール
顧客情報を扱う上で重要なのは、組織としてセキュリティ対策を行うことです。
PマークやISMSなどのセキュリティ認証を積極的に活用しましょう。
また、こうしたセキュリティ認証を取得した場合には、フォームに記載するなどして、安全性をユーザーにアピールすると、ユーザーにも安心して利用してもらえるでしょう。
入力完了率の向上に影響する機能を簡単に付与できるクライゼル
フォームの入力完了率を高めるには、項目の数や内容だけでなく、デザイン面や機能面でも工夫が求められます。
また、継続的にチェック・改善するための分析機能も必要です。
そのためには、フォームを作成するツールからこだわることが重要です。
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