Googleフォームは、Googleアカウントがあれば無料で使えるフォーム作成ツールです。2026年10月現在は、Geminiの「フォーム作成サポート」に作りたいフォームを文章で伝えるだけで下書きを作れるようになり(対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランが必要です)、2026年1月からは締め切りの日時や回答数の上限で受付を自動終了することもできるようになりました。
一方で、画面や操作の名前は以前から大きく変わっています。たとえば現在のGoogleフォームは、作っただけでは回答を受け付けず、右上の[公開]を押して初めて回答者に届きます。また、業務で使う場合は「結果の概要」や回答できる人の範囲など、見落とすと個人情報の取り扱いに関わる設定もあります。
この記事では、Googleフォームを初めて使う方に向けて、作成から公開、回答の集計、締め切りの設定までを最新の画面で順番に解説します。質問の形式の使い分け、用途別の作成例、自動返信メールの送り方、業務で使う前に確認したいポイントも紹介します。
この記事の結論
- Googleフォームは「作る → 設定する → 公開する → 回答を管理する」の4段階で作る。作り方は空白・テンプレート・Geminiの3通り
- 業務で使うなら、メールアドレスの集め方・結果の概要(オフ)・回答できる人の範囲・締め切りの4つの設定を公開前に必ず確認する
- 会社名入りの自動返信、日程ごとの定員、顧客データの継続的な管理は標準機能では限られるため、アドオン・Google Apps Script・専用ツールで補う
業務で使うフォームを公開する前には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)で、個人情報の取り扱いやアクセス権限設定などをチェックして、安全に利用するようにしましょう。
作ったフォーム、そのまま公開して大丈夫ですか?
個人情報・共有設定・自動返信・データ管理の4つの観点・25項目に「はい/いいえ」で答えるだけで、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。初めてフォームを作った方の公開前チェックや、情報システム部門・上長との確認にもそのまま使えます。
この記事でわかること
- Googleフォームでできること・できないこと
- Googleフォームの作り方の全体像と、空白・テンプレート・Geminiの3つの作り方の違い
- 質問の追加から公開・回答の集計・締め切りの設定までの具体的な手順
- 質問の形式12種類の使い分けと、条件分岐(回答に応じたページの出し分け)の設定
- お問い合わせ・申し込み・アンケート・テストなど、用途別の作成例
- 自動返信メールを送る3つの方法と、業務で使う前に確認したい4つの観点
Googleフォームとは?できること・できないこと
Googleフォームとは、Googleが提供する無料のフォーム作成ツールです。アンケート、お問い合わせ、イベントの申し込み、社内の申請、テストなどのフォームをブラウザ上で作り、URLを共有したりWebサイトに埋め込んだりして回答を集められます。回答は自動で集計され、Googleスプレッドシートに一覧で保存することもできます。
| 観点 | 標準機能でできること | 標準機能では難しいこと |
|---|---|---|
| 作成 | 空白・テンプレート・Gemini(対象プラン)から作成。質問の形式は12種類 | 郵便番号からの住所の自動入力 |
| 見た目 | ヘッダー画像・テーマの色・フォント・背景の色を変更 | レイアウトやボタンを自社サイトのデザインに合わせること |
| 回答の受付 | リンク共有・メール送信・Webサイトへの埋め込み。締め切り日時または回答数の上限で自動終了 | 日程や会場など、選択肢ごとの定員管理 |
| 回答者への連絡 | 回答内容のコピーをメールで送信 | 件名・本文・差出人名を変えた自動返信メール |
| 回答の管理 | 自動集計、スプレッドシートへの保存、新しい回答のメール通知(設定した本人あて) | 顧客ごとの履歴管理、CRMや社内システムへの自動連携 |
社内アンケートや出欠確認のような用途なら、標準機能で十分に運用できます。顧客や取引先、採用候補者からの情報を「継続的に」受け付けるフォームの場合は、Googleフォームでは不十分な場合もあります。後半の「十分なケースと、専用ツールを検討したいケース」もあわせて確認してください。
結論:Googleフォームの作り方は4段階・12ステップ
Googleフォームの作り方は、次の4段階に整理できます。この記事のSTEPと対応させているので、必要なところから読み進めてください。
| 段階 | やること | この記事の該当箇所 |
|---|---|---|
| 1. 作る | フォームを開き、空白・テンプレート・Geminiのいずれかで作り始める。タイトルと質問を作る | STEP1〜6 |
| 2. 設定する | メールアドレスの集め方、回答の編集、確認メッセージ、結果の概要、見た目を決める | STEP7〜9 |
| 3. 公開する | プレビューで試し、[公開]して回答できる人の範囲を決め、リンクを共有する | STEP10〜11 |
| 4. 回答を管理する | 回答の確認、スプレッドシート連携、通知、締め切りの設定 | STEP12 |
作り始める前に決めておく3つのこと
いきなり画面を開く前に、次の3つを決めておくと、作り直しが減ります。
- 誰が回答するか:社内のメンバーか、顧客・取引先などの社外の方か。社外の方が回答する場合、Googleアカウントへのログインを求める設定は避ける必要があります
- 何を集めるか:業務で使う項目だけに絞ります。使わない住所や生年月日まで聞くと、回答者の負担が増えるうえ、会社として預かる個人情報も増えます
- どのアカウントで作るか:業務で使うフォームは、個人のアカウントではなく会社のGoogleアカウントで作ります。作った人が異動・退職しても、フォームと回答を管理し続けられるようにするためです
Googleフォームの作り方【12ステップ】
STEP1:Googleフォームを開く
パソコンのブラウザでGoogleフォームにアクセスし、Googleアカウントでログインします。Gmailやカレンダーを使っている方は、同じアカウントでそのまま使えます。Googleドライブの[新規]→[Googleフォーム]から作ることもできます。
Googleアカウントを持っていない場合は、先にアカウントを作成してください。業務で使う場合は、前の章のとおり会社のアカウントで作りましょう。
STEP2:作り方を選ぶ(空白・テンプレート・Gemini)
新しいフォームの作り方は、次の3通りです。
| 作り方 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 空白から作る | 項目が決まっている、少ない項目ですぐ作りたい | すべての質問を手作業で追加する |
| テンプレートから作る | 出欠確認・イベント申し込み・アンケートなど、よくある形式をすばやく作りたい | テンプレートの項目は一般的な内容なので、業務に合わせて削除・追加する |
| Geminiの「フォーム作成サポート」で作る | 作りたいフォームを文章で伝えて、項目の下書きを自動で作りたい | 対象プランが必要。パソコンのみ。複数セクションのフォームや既存フォームの編集には未対応 |

Geminiを使う場合は、入れてほしい項目を具体的に書くほど、イメージに近い下書きができます。たとえば次のように入力します。
社内の研修参加アンケートを作成して。部署名、お名前、参加した研修名(プルダウン)、満足度(5段階)、役に立った内容、改善してほしい点、を入れて。
Geminiが作るのはあくまで質問項目の下書きです。Googleのヘルプでも、生成された内容に不正確または不適切なものが含まれる場合があると案内されています。必須の設定や回答の範囲などは、STEP5以降で人が確認して仕上げます。Geminiでの作り方の詳細は、Googleフォームでお問い合わせフォームを作る方法で画面付きで解説しています。
STEP3:タイトルと説明を入力する
フォーム上部の「無題のフォーム」をクリックしてタイトルを、その下の欄に説明を入力します。説明には、フォームの目的、回答の締め切り、回答後の流れ、個人情報の利用目的を書いておくと、回答者が安心して回答できます。説明欄では、太字・斜体・下線・リンクも使えます。
STEP4:質問を追加し、形式を選ぶ
右側のツールバーの[+](質問を追加)をクリックすると、質問が追加されます。質問文を入力し、右上のプルダウンから質問の形式を選びます。

| 質問の形式 | 回答のしかた | 使う場面の例 |
|---|---|---|
| 記述式 | 1行の短い文章を入力 | 会社名・お名前・メールアドレス |
| 段落 | 改行できる長い文章を入力 | お問い合わせ内容・ご意見 |
| ラジオボタン | 選択肢から1つ選ぶ | 参加・不参加、参加希望日 |
| チェックボックス | 選択肢から複数選ぶ | 興味のあるテーマ、同意の確認 |
| プルダウン | 一覧から1つ選ぶ(選択肢が多いとき) | 都道府県、部署名 |
| ファイルのアップロード | ファイルを提出する | 応募書類・写真の提出(回答者はGoogleへのログインが必要) |
| 均等目盛 | 数値の目盛から1つ選ぶ | 満足度(1〜5) |
| 評価 | 星などのアイコンで段階評価 | セミナーや商品の評価 |
| 選択式(グリッド) | 行ごとに1つ選ぶ | 複数項目の満足度、Tシャツのサイズと枚数 |
| チェックボックス(グリッド) | 行ごとに複数選ぶ | 曜日ごとの参加可能な時間帯 |
| 日付 | 日付を選ぶ | 希望日、生年月日 |
| 時刻 | 時刻または経過時間を入力 | 希望時刻 |
ツールバーからは、ほかにも「質問をインポート」(既存のフォームから質問を取り込む)、「タイトルと説明を追加」、「画像を追加」、「動画を追加」(YouTube)、「セクションを追加」ができます。
STEP5:必須・回答の検証・説明を設定する

- 必須:必ず入力してほしい質問は、右下の[必須]をオンにします。空欄のままでは送信できなくなります。Geminiやテンプレートで作った質問は、必須がオフの場合があるため確認しましょう
- 回答の検証:右下の[︙]から「回答の検証」を選ぶと、入力内容をチェックできます。メールアドレスは「テキスト」→「メールアドレス」、電話番号は「正規表現」→「一致する」で
^0d{9,10}$と入力すると、0から始まる10〜11桁の半角数字以外をエラーにできます - 説明:同じく[︙]から「説明」を表示し、入力例や注意書きを書けます。同意確認の質問なら、利用目的とプライバシーポリシーのURLを書きます
STEP6:セクションと条件分岐でページを分ける

質問が多いフォームは、右側のツールバーの[セクションを追加]でページを分けると、回答者の負担を減らせます。
ラジオボタンやプルダウンの質問では、[︙]から「回答に応じてセクションに移動」を選ぶと、選んだ回答によって次に表示するセクションを変えられます(条件分岐)。たとえば「参加する」を選んだ人だけに参加日程の質問を表示し、「参加しない」を選んだ人は送信画面に進ませる、といった使い方ができます。
STEP7:[設定]で回答のルールを決める
画面上部の[設定]タブを開き、[回答]を展開します。ここで、回答者のメールアドレスの集め方と、回答のルールを決めます。

| 設定 | 内容 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| メールアドレスを収集する:収集しない | メールアドレスを自動では集めない | 質問としてメールアドレスを聞く場合、または不要な場合 |
| メールアドレスを収集する:確認済み | 回答者のGoogleアカウントのメールアドレスを記録する(ログインが必要) | 社内向けで、全員がGoogleアカウントを持っている場合 |
| メールアドレスを収集する:回答者からの入力 | 回答者がメールアドレスを手入力する | 社外の方が回答するフォーム |
| 回答のコピーを回答者に送信 | 回答内容の控えを回答者にメールで送る(文面は変えられない) | 控えを送りたい場合。メールアドレスを収集すると選べる |
| 回答の編集を許可する | 送信後に回答者が回答を編集できる | 申し込み内容の変更を受け付けたい場合 |
| 回答を1回に制限する | 同じGoogleアカウントからの2回目の送信を防ぐ(ログインが必要) | 社内向け。社外向けではオフが一般的 |
メールアドレスを収集する設定にすると、フォームの冒頭にメールアドレスの入力欄が自動で追加されます。質問として「メールアドレス」を作っている場合は二重になるため、どちらか一方にしましょう。
STEP8:確認メッセージと「結果の概要」を設定する

- 確認メッセージ:送信後の画面に表示される文章です。初期値は「回答を記録しました」なので、「ご回答ありがとうございました。結果は〇月〇日に社内ポータルで共有します。」のように、回答後の流れがわかる文面に変えましょう
- 結果の概要を表示する:業務で使うフォームでは、原則オフにします。オンにすると、回答者がほかの人の回答(記述式の回答を含む)やグラフを見られる状態になります
- テストにする:同じ[設定]タブの上部にあり、テストやクイズを作るときに使います(後の章で紹介します)
STEP9:テーマで見た目を整える

ツールバーのパレットのアイコンをクリックすると、ヘッダー・質問・テキストのフォントと文字サイズ、ヘッダー画像、テーマの色、背景の色を変更できます。会社のロゴやイベントのバナーをヘッダー画像にすると、回答者がどのフォームかをすぐに確認できます。ただし、レイアウトやボタンのデザインまでは変えられません。
STEP10:プレビューで回答を試す

ツールバーの目のアイコン(プレビュー)をクリックし、実際に入力して送信します。必須や回答の検証のエラーが出るか、条件分岐が意図どおりに動くか、確認メッセージやメールが届くか、スマートフォンでも見やすいかを確認しましょう。テストで送信した回答は[回答]タブに残るため、公開前に削除しておきます。
STEP11:[公開]して、リンクを共有する

- 右上の[公開]をクリックします
- 「回答者」の[管理]をクリックし、回答できる人の範囲を確認します。社外の方に回答してもらう場合は「リンクを知っている全員」にします。会社のアカウントでは、組織内に限定されている場合があります
- [公開]をクリックします。公開されると、右上の表示が[公開済み]に変わります
公開後は、[公開済み]をクリックして表示される画面からフォームのURLをコピーし、メールやチャット、Webサイトで案内します。WordPressなどに埋め込む場合は、右上の[︙](その他)から[HTMLを埋め込む]を選び、表示されたHTMLをWordPressの「カスタムHTML」ブロックに貼り付けます。
STEP12:回答を確認・集計し、締め切りを設定する
回答の確認:画面上部の[回答]タブで、「概要」(質問ごとのグラフ)、「質問」(質問ごとの回答)、「個別」(回答者ごとの回答)を切り替えて確認できます。
スプレッドシートとの連携:[回答]タブの[スプレッドシートにリンク]から新しいスプレッドシートを作成すると、以後の回答が自動で追加されます。関数やフィルタでの集計、CSVでの書き出しに使えます。
新しい回答の通知:[回答]タブの[︙](その他)から「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選ぶと、回答があるたびにメールで知らせてくれます。この通知は設定した本人に届くもので、複数の担当者に知らせたい場合はそれぞれが設定する必要があります。
締め切りの設定:2026年1月から、公開済みのフォームで締め切りの日時、または回答数の上限を設定し、受付を自動で終了できるようになりました。右上の[公開済み]→[終了日または回答数の上限を設定]から、「特定の日付」か「回答数で終了」のどちらかを選びます。

Googleのヘルプでは、複数の人がまったく同時に回答すると上限に関係なく受け付けられる場合があると案内されています。定員ちょうどで止まるとは限らないため、席数に限りがある場合は上限を少し少なめにしましょう。締め切りの詳しい手順は、Googleフォームで申し込みフォームを作る方法で画面付きで解説しています。
ここまでの設定に漏れがないかは、無料のチェックリストで確認できます。
公開範囲・結果の概要・締め切りの見落としを、公開前に確認
記事を読みながら確認できる25項目の無料チェックリストです。「結果の概要はオフか」「回答できる人の範囲は意図どおりか」「期間限定の受付で終了の設定をしているか」など、Googleフォームならではの見落としやすいポイントをまとめています。
▼資料の中身(一部)
Googleフォームの用途別の作成例
Googleフォームは、用途によって押さえるべき設定が変わります。代表的な用途と、作るときのポイントをまとめました。
| 用途 | 主な項目 | 作るときのポイント |
|---|---|---|
| お問い合わせフォーム | 会社名・お名前・メールアドレス・お問い合わせの種類・内容・同意確認 | 回答者からの入力でメールアドレスを集め、結果の概要はオフ。受付完了メールの送り方を決めておく |
| セミナー・イベントの申し込みフォーム | 会社名・お名前・メールアドレス・参加希望日・参加方法・同意確認 | 締め切り日時または回答数の上限を設定。変更を受け付けるなら「回答の編集を許可する」 |
| アンケート | 評価(均等目盛・評価・グリッド)・自由記述 | 回答者の負担を減らすため、質問数を絞り、セクションで分ける |
| 社内の申請・出欠確認 | 部署名・お名前・申請内容 | 「確認済み」でメールアドレスを集め、「回答を1回に制限する」で二重送信を防ぐ |
| テスト・クイズ | 選択式の問題 | [設定]の「テストにする」をオンにし、解答集で正解と配点を設定する |
お問い合わせフォーム
社外の方の連絡先を受け付ける窓口になるため、メールアドレスの集め方、同意確認、受付完了メールの設定が重要です。Geminiでの作成からGoogle Apps Scriptでの自動返信までの手順は、Googleフォームでお問い合わせフォームを作る方法【2026年版】で詳しく解説しています。
セミナー・イベントの申し込みフォーム
締め切りや定員、申し込み内容の変更、申込者リストの管理がポイントです。項目例や説明文の例文、締め切りの設定手順は、Googleフォームで申し込みフォームを作る方法【2026年版】で紹介しています。
アンケート
社内イベントの参加者アンケートの例です。満足度は均等目盛や評価、複数の項目をまとめて聞く場合は選択式(グリッド)を使うと、回答しやすく、集計もしやすくなります。改善点を集めたい質問だけを必須にすると、回答の負担を抑えながら必要な意見を集められます。

社内の申請フォーム
創業記念のTシャツの申し込みフォームの例です。サイズと枚数を選択式(グリッド)でまとめて聞くことで、フォームの縦の長さを短くしています。社内向けなので、メールアドレスは「確認済み」で集めると、誰が申し込んだかを確実に記録できます。

テスト・クイズ
[設定]タブの「テストにする」をオンにすると、テストやクイズを作れます。各質問の下の「解答集を作成」から正解と配点を設定すると、ラジオボタン・チェックボックス・プルダウンなどの質問は送信時に自動で採点されます。成績を回答者に表示するタイミングも[設定]で選べます。
Googleフォームで自動返信メールを送る3つの方法
フォームを送信した方に「受け付けました」と伝えるメールは、Googleフォームでは次の3つの方法で送れます。
| 方法 | 送れる内容 | 難易度 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 標準機能(回答のコピーを回答者に送信) | 回答内容の控え | かんたん | 件名・本文・差出人名は変えられない |
| アドオン(Google Workspace Marketplace) | 件名・本文を編集した自動返信、担当者への通知 | ふつう | 無料プランの送信上限、アカウントへの権限の付与、社内での利用許可 |
| Google Apps Script(GAS) | 文面や送信条件を自由に作れる | やや難しい(プログラムを使う) | 作った人が異動・退職した後の保守、1日の送信数の上限 |
Google Apps Scriptの送信数には上限があり、2026年10月時点の目安は、個人アカウントで1日100宛先、Google Workspaceで1日1,500宛先です(変更される場合があります)。コピーして使えるコードと設定手順は、Google Apps Scriptで自動返信を設定する手順で紹介しています。
Googleフォームのメリット・デメリット
| 内容 | |
|---|---|
| メリット | Googleアカウントがあれば無料で使える/ブラウザ上でかんたんに作れる/回答が自動で集計され、スプレッドシートに保存できる/スマートフォンでも回答しやすい表示になる/チームで共同編集できる |
| デメリット | デザインを自社サイトに合わせられない/郵便番号からの住所入力ができない/文面を変えた自動返信にはアドオンかプログラムが必要/選択肢ごとの定員管理ができない/CRMや社内システムへの連携にはプログラムや別ツールが必要 |
デメリットの多くは、「社外の方から継続的に情報を受け付ける」場面で目立つものです。社内向けや一時的な用途なら、気にならないことも少なくありません。
Googleフォームを業務で使う前に確認したい4つの観点
Googleフォームは数分で作れるぶん、確認を飛ばしたまま公開してしまいやすいツールでもあります。業務で使う前に確認すべき点は、次の4つの観点に整理できます。
| 観点 | 確認することの例 | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| 1. 個人情報・機密情報 | 集める項目は最小限か、利用目的とプライバシーポリシーの記載・同意確認があるか、結果の概要はオフか | 不要な個人情報を預かる、ほかの回答者の回答が見える |
| 2. 共有設定・アクセス権限 | 会社のアカウントで作ったか、共同編集者は必要な人だけか、回答者の範囲は意図どおりか、受付終了を設定したか | 担当者の異動後に管理できない、見るべきでない人が回答を見られる |
| 3. 自動返信・通知の運用 | 誰に通知が届くか、不在時の対応者、会社名入りの受付完了メールを送れるか | 対応漏れ・二重対応、回答者への連絡の遅れ |
| 4. 回答データの管理・活用 | 保存場所と保存期間、CSVの扱い、CRMやkintoneなどへの取り込み方法 | データが散らばり、削除や活用ができない |
無料のPDF「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」では、この4つの観点を25の確認項目に分け、「はい/いいえ」で答えられるようにしています。最後の判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安も確認できます。
公開前の確認は、このチェックリストで
「結果の概要」「共有設定」「受付完了メール」「受付終了の設定」など、Googleフォームならではの見落としやすいポイントを25項目にまとめました。フォームを作った担当者と、情報システム部門・上長との確認にお使いください。
▼資料の中身(一部)
Googleフォームで十分なケースと、専用ツールを検討したいケース
| 確認すること | Googleフォームで十分 | 専用ツールを検討 |
|---|---|---|
| 回答する人 | 社内のメンバー | 顧客・取引先・見込み客・採用候補者など社外の方 |
| 利用する期間 | 一時的(社内アンケート、出欠確認など) | 継続的(お問い合わせ窓口、資料請求、毎月のセミナーなど) |
| デザイン | Googleフォームの見た目で問題ない | 自社サイトのデザインに合わせたい |
| 受付完了メール | 不要、または回答のコピーで足りる | 会社名入りの文面で必ず送りたい |
| データの活用 | 集計して終わり | 顧客ごとに履歴をまとめ、メール配信や社内システムに活用したい |
チェックリストのP8では、この表をデザイン・回答後の対応なども含めた8項目に広げ、「専用ツールを検討」の列に3つ以上当てはまるかどうかで判定できるようにしています。
顧客向けのフォームを継続して運用するなら「クライゼル」
クライゼルは、トライコーンが提供するCRMプラットフォームです。データベースを中心に、Webフォーム・メール配信・マイページ(会員サイト)などの機能を組み合わせて使えます。フォームで集めた情報はそのまま顧客データとして蓄積され、受付完了メールやその後のご案内に活用できます。
| 確認するポイント | クライゼルの対応 |
|---|---|
| デザイン | 自動生成モードなら、プログラミングの知識がなくてもフォームを作成可能。デザインモードでは、HTML・CSS・JavaScriptで自社サイトに合わせて自由にデザインできる |
| 受付完了メールと通知 | 回答者への自動返信メールと、担当者への通知メールを送信可能。Slack・Teamsへの通知にも対応 |
| 受付の管理 | 公開期間・受付定員の設定、条件分岐、ファイルアップロード、会員限定フォームに対応 |
| データ管理 | 回答はデータベースに蓄積。同一メールアドレスの重複登録を制御でき、セグメント配信やステップメールにも活用できる |
| セキュリティ | プライバシーマーク、ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017の認証を取得。国内のデータセンターで運用し、reCAPTCHA v3にも対応 |
| 社内システムとの連携 | Webhook・APIに対応。kintoneやSalesforceとの連携も可能 |
次の画面は、クライゼルで作成したセミナー受付フォームのデモです。自社サイトに合わせたデザインで、受付人数と残りの参加可能人数を表示し、郵便番号から住所を検索するボタンも設けています。

クライゼルは月額1万円(税別)から(Entryエディションの場合)利用でき、14日間の無料トライアルもご用意しています。※機能の利用可否や上限、料金は、ご契約のプラン・オプションによって異なります。記載内容は2026年10月時点です。最新の機能と料金はカタログでご確認ください。
「クライゼル」の概要は、以下の動画(40秒)でご確認いただけます。
よくある質問
Q. Googleフォームは無料で使えますか?
A. Googleアカウントがあれば無料で使えます。ただし、Geminiの「フォーム作成サポート」を使うには、対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランへの登録が必要です。回答者がアップロードしたファイルは、フォームの作成者のGoogleドライブの保存容量を使います。
Q. Googleアカウントを持っていない人も回答できますか?
A. 回答できます。公開時の回答者を「リンクを知っている全員」にし、メールアドレスの収集を「確認済み」以外にして、「回答を1回に制限する」をオフにしてください。ファイルのアップロードの質問がある場合は、回答者にGoogleアカウントへのログインが必要になります。
Q. 作ったフォームに回答が届かないのはなぜですか?
A. 現在のGoogleフォームは、作成しただけでは回答を受け付けません。右上の[公開]をクリックして公開し、回答者の範囲が意図どおりになっているかを確認してください。締め切り日時や回答数の上限を設定している場合は、受付が終了していないかも確認します。
Q. 回答の締め切りを設定できますか?
A. できます。2026年1月から、公開済みのフォームで締め切りの日時、または回答数の上限を設定して、受付を自動で終了できるようになりました。どちらか一方を選ぶ形式で、複数の人がまったく同時に回答すると上限を超えて受け付けられる場合があります。
Q. 回答者にほかの人の回答が見えてしまうことはありますか?
A. [設定]→[表示設定]の「結果の概要を表示する」がオンの場合、回答者は送信後にほかの人の回答やグラフを見られます。業務で使うフォームでは、原則オフにしてください。
Q. 自動返信メールの文面を変えられますか?
A. 標準機能の「回答のコピーを回答者に送信」では、文面は変えられません。会社名やお礼の文章を入れた自動返信メールを送るには、アドオンかGoogle Apps Scriptを使います。顧客向けに継続して運用する場合は、自動返信メールの機能を持つ専用のフォーム作成ツールも選択肢になります。
まとめ
Googleフォームは、「作る → 設定する → 公開する → 回答を管理する」の4段階で作れます。2026年現在は、Geminiで項目の下書きを作れるようになり、締め切り日時や回答数の上限で受付を自動終了することもできるようになりました。
一方で、メールアドレスの集め方、結果の概要、回答できる人の範囲、受付完了メールといった設定は、作成者が一つずつ確認する必要があります。特に、社外の方の情報を受け付けるフォームでは、公開前に「個人情報」「共有設定」「自動返信・通知」「データ管理」の4つの観点で確認しておくと安心です。確認には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)をご活用ください。
Googleフォームを業務で使う前に
4つの観点・25項目のチェックと判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。
顧客向けのフォームを専用ツールに切り替えるご相談は、お問い合わせフォームから承っています。専用ツールの機能と料金を詳しく知りたい方は、以下よりクライゼルのカタログをご覧ください。
参考資料
- Gemini in Google フォームでフォームを作成する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- フォームを公開して回答者と共有する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- フォームの回答を表示、管理する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- Set Google Forms to automatically stop accepting responses based on date and time or response count(Google Workspace Updates、2026年1月12日)
- Quotas for Google Services(Google Apps Script)




