Googleフォームでお問い合わせフォームを作る方法【2026年版】Geminiでの自動作成から自動返信・公開まで解説

Googleフォーム

2026年9月現在、Googleフォームでは、Geminiの「フォーム作成サポート」に作りたいフォームを文章で伝えるだけで、お問い合わせフォームの下書きを自動で作れるようになりました(対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランが必要です)。

ただし、Geminiが作るのはあくまで質問項目の下書きです。メールアドレスの集め方、必須項目、送信後のメッセージ、回答できる人の範囲、自動返信などは、人が確認して設定する必要があります。特に、顧客からのお問い合わせ窓口として使う場合は、設定の漏れがそのまま個人情報の取り扱いの問題につながります。

この記事では、Geminiでお問い合わせフォームの下書きを作り、業務で使える状態に仕上げて公開するまでを、最新の画面で順番に解説します。

フォームを公開する前の確認には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)をぜひご活用ください。

公開する前に、そのフォームで大丈夫か確認しませんか?

Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト(表紙)

個人情報・共有設定・自動返信・データ管理の4つの観点・25項目に「はい/いいえ」で答えるだけで、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。情報システム部門や上長との確認にもそのまま使えます。

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この記事の著者
服部誠

トライコーン(株)
Senior Vice President of Marketing。
同社 元取締役COO
Web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のWebマーケティングの課題解決に長年従事。
Salesforce Marketing cloud メールスペシャリスト / アドミニストレータ / コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。
Markezine Dayでの登壇や、自社ウェビナー、共催セミナーでの登壇実績多数。

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  1. この記事でわかること
  2. 結論:Geminiで下書きを作り、設定は人が仕上げて公開する
  3. Googleフォームの「フォーム作成サポート(Gemini)」とは
  4. Googleフォームでお問い合わせフォームを作る手順
    1. STEP1:新しいフォームを開き、Geminiに作りたいフォームを伝える
    2. STEP2:下書きを確認して[フォームを作成]をクリックする
    3. STEP3:「フォーム作成サポート」ボタンの場所を確認しておく
    4. STEP4:[設定]でメールアドレスの集め方と回答のルールを決める
    5. STEP5:項目を整える(必須・回答の検証・重複の削除・項目の追加)
    6. STEP6:必要に応じて画像やセクションを追加する
    7. STEP7:送信後のメッセージと「結果の概要」を確認する
    8. STEP8:テーマで見た目を整える
    9. STEP9:プレビューで入力を試す
    10. STEP10:[公開]してリンクを共有・Webサイトに埋め込む
    11. STEP11:回答の保存先と通知を設定する
  5. Googleフォームで自動返信メールを送る3つの方法
    1. Google Apps Scriptで自動返信を設定する手順
  6. Geminiで作ったフォームを公開する前に確認したい4つの観点
  7. Googleフォームで十分なケースと、専用ツールを検討したいケース
  8. お問い合わせ窓口を継続して運用するなら「クライゼル」
  9. よくある質問
    1. Q. Geminiの「フォーム作成サポート」は無料のGoogleアカウントでも使えますか?
    2. Q. Googleフォームだけで自動返信メールを送れますか?
    3. Q. 社外の人がGoogleフォームに回答できないのはなぜですか?
    4. Q. Geminiで作ったフォームを、後からGeminiで修正できますか?
  10. まとめ
  11. 参考資料

この記事でわかること

  • Geminiの「フォーム作成サポート」でお問い合わせフォームの下書きを作る方法と、使うときの注意点
  • メールアドレスの収集方法(3つの選択肢)の違いと、社外向けフォームでの選び方
  • 必須設定・回答の検証・同意確認など、下書きを業務用に仕上げる手順
  • 公開・リンク共有・WordPressへの埋め込みの手順
  • 自動返信メールを送る3つの方法(標準機能・アドオン・Google Apps Script)
  • 業務で使う前に確認したい4つの観点と、専用ツールを検討すべきケース

結論:Geminiで下書きを作り、設定は人が仕上げて公開する

Googleフォームでお問い合わせフォームを作る流れは、次の6段階です。Geminiが担うのは最初の1段階だけで、残りは作成者が設定します。

段階やることこの記事の該当箇所
1. 下書きを作るGeminiに作りたいフォームを伝え、質問項目を自動生成するSTEP1〜3
2. 回答の設定メールアドレスの収集方法、回答のコピー、ログインの要否を決めるSTEP4
3. 項目を整える必須・回答の検証を設定し、会社名や同意確認などの項目を追加するSTEP5〜6
4. 表示を整える送信後のメッセージ、結果の概要、テーマを設定するSTEP7〜8
5. 公開するプレビューで確認し、公開してリンク共有・埋め込みを行うSTEP9〜10
6. 回答を受け取るスプレッドシート連携、通知、自動返信を設定するSTEP11・自動返信の章

Googleフォームの「フォーム作成サポート(Gemini)」とは

「フォーム作成サポート」は、Googleフォームに組み込まれたGeminiの機能です。作りたいフォームの内容を文章(プロンプト)で入力すると、Geminiが質問項目を考えてフォームの下書きを作ります。Googleドライブ上のドキュメント、スプレッドシート、スライド、PDFの内容をもとにフォームを作ることもできます。

Googleのヘルプでは、次の条件と制約が案内されています。

  • 対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランへの登録が必要
  • 現在はパソコンでのみ利用可能
  • 日本語でも利用可能(管理者設定やアカウントによって表示されない場合がある)
  • 複数のセクション(ページ)で構成されるフォームの作成には未対応
  • 既存のフォームの編集には未対応(使うと、既存のフォームは新しく生成されたフォームに置き換えられる)

会社のGoogleアカウントでは、管理者設定や契約プランによって利用できない場合があります。表示されない場合は、社内の情報システム部門にご確認ください。

補足:Googleフォームには、質問の候補を提案する機能や、回答を要約・分析する機能など、ほかにもGeminiの機能があります(対応言語やプランは機能ごとに異なります)。この記事では、お問い合わせフォームの新規作成に使う「フォーム作成サポート」を中心に解説します。

ポイント:Geminiの提案には、不正確または不適切な内容が含まれる場合があります(Googleのヘルプより)。生成された項目は、必ず自分の目で確認してから使いましょう。

Googleフォームでお問い合わせフォームを作る手順

STEP1:新しいフォームを開き、Geminiに作りたいフォームを伝える

パソコンでGoogleフォームにアクセスし、新しいフォームを開きます。対象のプランを利用している場合、次のような「Gemini」のウィンドウが表示されます。

Googleフォームで新しいフォームを開くと表示されるGeminiのフォーム作成画面
新しいフォームを開くと表示されるGeminiの画面。下の入力欄にプロンプトを入力し、[作成]をクリックします

下部の入力欄に、作りたいフォームの説明を入力して[作成]をクリックします。上に並んでいるのはプロンプトの例で、シャッフルアイコンで別の例に切り替えられます。

入れてほしい項目を具体的に書くほど、イメージに近い下書きができます。BtoB企業のお問い合わせフォームなら、次のように入力するとよいでしょう。

BtoB企業のWebサイトに設置するお問い合わせフォームを作成して。会社名、部署名、お名前、メールアドレス、電話番号、お問い合わせの種類(サービスについて、料金について、資料請求、その他)、お問い合わせ内容を入れて。最後に、個人情報の取り扱いへの同意を確認する質問を入れて。

入力欄で「@」を入力すると、Googleドライブ上のファイルを指定できます。社内で使っている申込書や項目一覧のファイルがある場合は、指定するとその内容をもとにフォームを作れます。

STEP2:下書きを確認して[フォームを作成]をクリックする

Geminiが生成したお問い合わせフォームの下書き
「お問い合わせフォーム」とだけ入力して生成された下書き。気に入らなければ[再試行]で作り直せます

プロンプトを入力すると、フォームの下書きが表示されます。内容を確認し、問題がなければ右下の[フォームを作成]をクリックします。

  • 上部のプロンプトをクリックすると、内容を書き直して作り直せます
  • [再試行]をクリックすると、同じプロンプトで別の案を作れます(新しい案を作った後、前の案には戻せません)

画面の例は「お問い合わせフォーム」とだけ入力した結果で、お名前・メールアドレス・お問い合わせの種類・お問い合わせ内容の4項目が作られました。会社名や電話番号、同意確認の項目は含まれていないため、STEP5で追加します。

STEP3:「フォーム作成サポート」ボタンの場所を確認しておく

ツールバーにあるGeminiでフォーム作成のボタン
フォームの作成後は、ツールバー左端のボタンから「Geminiでフォーム作成」を呼び出せます

フォームを作成すると、編集画面に切り替わります。上部のツールバー左端のボタンから、いつでも「フォーム作成サポート」を呼び出せます。

注意:フォーム作成サポートは既存のフォームの編集には対応していません。作成後に呼び出して使うと、今のフォームは新しく生成されたフォームに置き換えられます。STEP4以降の修正は、手作業で行いましょう。

STEP4:[設定]でメールアドレスの集め方と回答のルールを決める

画面上部の[設定]タブを開き、[回答]の項目を展開します。まず「メールアドレスを収集する」で、回答者のメールアドレスの集め方を選びます。

Googleフォームの設定画面でメールアドレスを収集するの選択肢を開いた状態
[設定]→[回答]の「メールアドレスを収集する」。3つの選択肢から選びます
選択肢内容お問い合わせフォームでの使い方
収集しないメールアドレスを自動では集めない質問項目としてメールアドレスを聞く場合に選ぶ
確認済み回答者のGoogleアカウントのメールアドレスを記録する。回答者はGoogleへのログインが必要Googleアカウントを持たない人は回答できないため、社外向けには不向き
回答者からの入力回答者がメールアドレスを手入力する社外の顧客向けのお問い合わせフォームに向く

メールアドレスを収集する設定にすると、「回答のコピーを回答者に送信」が選べるようになります。オンにすると回答者に回答内容の控えが届きますが、メールの文面は自由に変えられません(自動返信は後の章で解説します)。なお、誰でも回答できるフォームで常に送信する設定にすると、第三者のメールアドレスを入力して控えを送りつけるいたずらに使われるおそれがあります。

社外の方に回答してもらうお問い合わせフォームでは、次の2点も確認しましょう。

  • 「回答を1回に制限する」はオフにする(オンにすると、回答者はGoogleアカウントへのログインが必要になります)
  • 公開時の「回答者」設定が組織内や特定のユーザーに限定されている場合がある。STEP10で回答できる人の範囲を確認する
Googleフォームのデフォルト設定でメールアドレス収集を選ぶ画面
[設定]の下部にある「デフォルト」。ここで選んだ内容は、今後作る新しいフォームにも適用されます

[設定]の下部にある「デフォルト」でも同じ3つの選択肢を選べます。こちらは、このフォームだけでなく今後作るフォームにも適用される点に注意してください。

公開範囲・メール設定の見落としを、公開前に確認

記事を読みながら確認できる25項目の無料チェックリストです。情報システム部門や上長との確認にも使えます。

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STEP5:項目を整える(必須・回答の検証・重複の削除・項目の追加)

次に[質問]タブに戻り、Geminiが作った項目を業務用に整えます。項目をクリックすると、編集画面が開きます。

Googleフォームの質問項目の編集画面。必須と回答の検証の設定
項目の編集画面。右下の[必須]をオンにし、[︙]から「説明」や「回答の検証」を追加できます

1. 必須の設定
画面の例では、Geminiが作った項目は「必須」がオフになっていました。会社名・お名前・メールアドレス・お問い合わせ内容など、必ず入力してほしい項目は右下の[必須]をオンにします。

2. 回答の検証
項目の右下の[︙]から「回答の検証」を選ぶと、入力内容のチェックを設定できます。

  • メールアドレス:「テキスト」→「メールアドレス」を選ぶと、メールアドレスの形式以外はエラーになります
  • 電話番号:「正規表現」→「一致する」を選び、^0\d{9,10}$ と入力すると、0から始まる10〜11桁の半角数字以外はエラーになります(あわせて説明欄に「ハイフンなし・半角数字」と書いておきます)
  • エラー時の文言(例:「メールアドレスの形式で入力してください」)も設定できます
Googleフォーム メールアドレス入力欄
Geminiは「メールアドレス」を通常の質問(記述式)として作りました。STEP4でメールアドレスを収集する設定にしている場合は、入力欄が二重になります

3. 重複の削除
STEP4で「回答者からの入力」または「確認済み」を選ぶと、フォームの冒頭にメールアドレスの入力欄が自動で追加されます。Geminiが作った「メールアドレス」の質問と二重になるため、どちらか一方に揃えましょう。

4. 質問の形式の変更
質問の形式は、項目右上のプルダウンから変更できます。選択肢が多い「お問い合わせの種類」は、プルダウンにすると画面がすっきりします。

Googleフォームの質問の形式を選ぶメニュー
質問の形式の一覧。記述式(短文)・段落・ラジオボタン・チェックボックス・プルダウンなどから選べます
プルダウン形式に変更したお問い合わせの種類の項目
プルダウンに変更した状態。「選択肢を追加」で選択肢を増やせます

5. 足りない項目の追加
右側のツールバーの[+](質問を追加)で項目を追加します。BtoBのお問い合わせフォームなら、次の構成が目安です。

項目質問の形式必須ポイント
会社名記述式(短文)必須―
部署名記述式(短文)任意―
お名前記述式(短文)必須―
メールアドレス記述式(短文)または自動収集必須回答の検証で形式をチェック
電話番号記述式(短文)任意回答の検証(正規表現)で桁数をチェック
お問い合わせの種類プルダウン必須選択肢は4〜5個程度に
お問い合わせ内容段落必須長文を入力できる形式
個人情報の取り扱いへの同意チェックボックス必須説明欄に利用目的とプライバシーポリシーのURLを記載

集める項目は、業務に必要な最小限に絞りましょう。使わない住所や生年月日まで聞くと、回答者の負担が増えるうえ、会社として預かる個人情報も増えます。

STEP6:必要に応じて画像やセクションを追加する

Googleフォームで画像を追加した状態
右側のツールバーの[画像を追加]で、ロゴや案内の画像を入れられます

右側のツールバーからは、画像・動画・タイトルと説明・セクションを追加できます。会社のロゴや、お問い合わせの前に読んでほしい案内などを入れるときに使います。

Googleフォームでセクションを追加した状態
[セクションを追加]で、フォームを複数のページに分けられます

フォームを複数ページに分けたい場合は、[セクションを追加]を使います。Geminiは複数セクションのフォームを作れないため、分ける場合は手作業で追加します。お問い合わせフォームは項目が少ないため、1ページにまとめたほうが回答者の負担は少なくなります。

STEP7:送信後のメッセージと「結果の概要」を確認する

[設定]タブの[表示設定]を展開すると、送信後に回答者に見せる内容を設定できます。

Googleフォームの表示設定。確認メッセージと結果の概要を表示する
[設定]→[表示設定]。確認メッセージの編集や、結果の概要の表示をここで設定します
  • 確認メッセージ:初期値は「回答を記録しました」です。[編集]から「お問い合わせありがとうございます。2営業日以内に担当者よりご連絡いたします。」のように、今後の流れがわかる文面に変えましょう
  • 別の回答を送信するためのリンクを表示:お問い合わせフォームでは、オフにしても問題ありません
  • 結果の概要を表示する:必ずオフにします。オンにすると、回答者が各質問の回答(記述式の回答の全文を含む)やグラフを見られる状態になります

STEP8:テーマで見た目を整える

Googleフォームのテーマをカスタマイズする画面
パレットのアイコン(テーマをカスタマイズ)から、フォント・ヘッダー画像・色・背景を変更できます

ツールバーのパレットのアイコンをクリックすると、テーマの設定画面が開きます。変更できるのは、ヘッダー・質問・テキストのフォントと文字サイズ、ヘッダー画像、テーマの色、背景の色です。

会社のロゴをヘッダー画像にしたり、コーポレートカラーに近い色を選んだりできますが、レイアウトやボタンのデザインまで自社サイトに合わせることはできません。

STEP9:プレビューで入力を試す

Googleフォームのプレビューボタン
目のアイコン(プレビュー)から、回答者に見える画面を確認できます

ツールバーの目のアイコン(プレビュー)をクリックすると、回答者に見える画面が開きます。実際に入力して送信し、次の点を確認しましょう。

  • 必須項目を空にしたとき、回答の検証に合わない値を入れたときにエラーが出るか
  • 送信後の確認メッセージが意図どおりか
  • 回答のコピーや自動返信を設定した場合、メールが届くか

テストで送信した回答は、[回答]タブに残ります。公開前に削除しておきましょう。

STEP10:[公開]してリンクを共有・Webサイトに埋め込む

現在のGoogleフォームは、作成しただけでは回答を受け付けません。右上の[公開]をクリックして公開する必要があります。

Googleフォームのフォームの公開画面
[公開]をクリックすると表示される画面。[管理]から回答できる人の範囲を確認します
  1. 右上の[公開]をクリックします
  2. 「回答者」の[管理]をクリックし、回答できる人の範囲を確認します。社外の方に回答してもらう場合は「リンクを知っている全員」にします
  3. [公開]をクリックします。公開されると、右上の表示が[公開済み]に変わります

公開後は、[公開済み]から「回答者に送信するリンクをコピー」を選ぶと、フォームのURLを取得できます。

WordPressなどのWebサイトに埋め込む場合は、右上の[︙](その他)から[HTMLを埋め込む]を選び、表示されたHTMLを[コピー]します。WordPressのブロックエディターでは「カスタムHTML」ブロックを追加し、コピーしたHTMLを貼り付けます。

STEP11:回答の保存先と通知を設定する

スプレッドシートとの連携:[回答]タブの[スプレッドシートにリンク]をクリックし、新しいスプレッドシートを作成します。以後の回答は自動でスプレッドシートに追加されます。自動返信をGoogle Apps Scriptで設定する場合も、このスプレッドシートを使います。

新しい回答の通知:[回答]タブの[︙](その他)から「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選ぶと、回答があるたびにメールで知らせてくれます。この通知は設定した本人に届くもので、複数の担当者に同時に知らせたい場合は、共同編集者それぞれが設定するか、アドオンなどを使う必要があります。

Googleフォームで自動返信メールを送る3つの方法

お問い合わせフォームでは、送信した方に「受け付けました」と伝えるメールが欠かせません。Googleフォームで自動返信メールを送る方法は、次の3つです。

方法送れる内容難易度注意点
標準機能(回答のコピーを回答者に送信)回答内容の控えかんたん件名や本文、差出人名は変えられない
アドオン(Google Workspace Marketplace)件名・本文を編集した自動返信、担当者への通知ふつう無料プランの送信上限、アカウントへの権限の付与、社内での利用許可
Google Apps Script(GAS)文面や送信条件を自由に作れるやや難しい(プログラムを使う)作った人が異動・退職した後の保守、1日の送信数の上限

Googleのヘルプでも、通知の選択肢を増やしたり、回答者に独自のメールを送ったりするには、アドオンの利用が案内されています。ここでは、追加費用なしで文面を自由に作れるGoogle Apps Scriptの手順を紹介します。

Google Apps Scriptで自動返信を設定する手順

  1. STEP11で連携したスプレッドシートを開き、[拡張機能]→[Apps Script]をクリックします
  2. 表示された編集画面の「コード.gs」の中身をすべて消し、下のコードを貼り付けます
  3. 「株式会社〇〇」やURLを自社の内容に書き換え、保存アイコンをクリックします
  4. 左側の時計のアイコン(トリガー)→[トリガーを追加]をクリックします
  5. 「実行する関数」は sendAutoReply、「イベントのソース」は「スプレッドシートから」、「イベントの種類」は「フォーム送信時」を選んで保存します
  6. Googleアカウントへのアクセス許可の画面が表示されたら、内容を確認して許可します
  7. フォームのプレビューから自分のメールアドレスで送信し、自動返信が届くか確認します
function sendAutoReply(e) {
  // 「」の中は、フォームの質問名と一字一句同じにします
  const email   = e.namedValues['メールアドレス'][0];
  const name    = e.namedValues['お名前'][0];
  const company = e.namedValues['会社名'][0];
  const body    = e.namedValues['お問い合わせ内容'][0];

  const subject = '【株式会社〇〇】お問い合わせを受け付けました';
  const message =
    company + '\n' + name + ' 様\n\n' +
    'このたびはお問い合わせいただき、ありがとうございます。\n' +
    '以下の内容で受け付けました。2営業日以内に担当者よりご連絡いたします。\n\n' +
    '――――――――――――――――\n' +
    body + '\n' +
    '――――――――――――――――\n\n' +
    '株式会社〇〇 お問い合わせ窓口\n' +
    'https://www.example.co.jp/';

  MailApp.sendEmail(email, subject, message, { name: '株式会社〇〇' });
}

うまく届かないとき:Apps Scriptの画面左側の[実行数]を開くと、エラーの有無を確認できます。よくある原因は、コード内の質問名(「メールアドレス」など)とフォームの質問名が一致していないことです。

運用上の注意:スクリプトは作った人のGoogleアカウントで動きます。作った人が異動・退職すると止まったり直せなくなったりするため、会社のアカウントで作成し、誰が保守するかを決めておきましょう。

送信数にはApps Scriptの上限があります。2026年9月時点の目安は、個人アカウントで1日100宛先、Google Workspaceで1日1,500宛先です(変更される場合があります)。継続的な顧客窓口として使う場合は、エラーの監視や迷惑メール対策まで含めて運用を考えておきましょう。

Geminiで作ったフォームを公開する前に確認したい4つの観点

Geminiのおかげで、フォームの項目づくりはかんたんになりました。一方で、業務で使う前に確認すべきことは減っていません。数分で作れるぶん、確認を飛ばしたまま公開してしまいやすくなるともいえます。

確認すべき点は、次の4つの観点に整理できます。

観点確認することの例見落とすと起きること
1. 個人情報・機密情報集める項目は最小限か、利用目的とプライバシーポリシーの記載・同意確認があるか、結果の概要はオフか不要な個人情報を預かる、ほかの回答者の回答内容が見える
2. 共有設定・アクセス権限会社のアカウントで作ったか、共同編集者は必要な人だけか、連携したスプレッドシートの共有先は適切か担当者の異動・退職後に管理できない、見るべきでない人が回答を見られる
3. 自動返信・通知の運用誰に通知が届くか、不在時の対応者と期限、会社名入りの受付完了メールを送れるか対応漏れ・二重対応、顧客への返信の遅れ
4. 回答データの管理・活用保存場所と保存期間、CSVの扱い、CRMやkintoneなどへの取り込み方法データが散らばり、削除や活用ができない

無料のPDF「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」では、この4つの観点を25の確認項目に分け、「はい/いいえ」で答えられるようにしています。最後の判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安も確認できます。

公開前の確認は、このチェックリストで

Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト(表紙)

「結果の概要」「共有設定」「受付完了メール」など、Googleフォームならではの見落としやすいポイントを25項目にまとめました。フォームを作った担当者と、情報システム部門・上長との確認にお使いください。

チェックリストを無料でダウンロード ▶

▼資料の中身(一部)

チェックリストのサンプルページ

Googleフォームで十分なケースと、専用ツールを検討したいケース

社内向けで一時的な用途なら、Googleフォームで十分です。一方、顧客の個人情報を継続的に受け付ける窓口として使う場合は、専用のフォーム作成ツールも比較してみましょう。

確認することGoogleフォームで十分専用ツールを検討
回答する人社内のメンバー顧客・取引先・採用候補者・一般の方
利用する期間一時的(社内アンケート、出欠確認など)継続的(お問い合わせ窓口、資料請求など)
受付完了メール不要、または簡単なもので足りる会社名入りの文面で必ず送りたい
データの活用集計して終わり顧客ごとに履歴をまとめ、メール配信や社内システムに活用したい

チェックリストのP8では、この表をデザイン・回答後の対応なども含めた8項目に広げ、「専用ツールを検討」の列に3つ以上当てはまるかどうかで判定できるようにしています。

お問い合わせ窓口を継続して運用するなら「クライゼル」

クライゼルは、トライコーンが提供するCRMプラットフォームです。データベースを中心に、Webフォーム・メール配信・マイページ(会員サイト)などの機能を組み合わせて使えます。月額1万円から利用が可能です。

確認するポイントクライゼルの対応
セキュリティプライバシーマーク、ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017の認証を取得。国内のデータセンターで運用し、IPアドレスによるアクセス制限やreCAPTCHA v3にも対応
受付完了メールと通知回答者への自動返信メール(HTML・テキスト)と、管理者への通知メールを送信可能。Slack・Teamsへの通知にも対応
デザイン自動生成モードなら、プログラミングの知識がなくてもフォームを作成可能。デザインモードでは、HTML・CSS・JavaScriptで自社サイトに合わせて自由にデザインできる
データ管理回答はそのままデータベースに蓄積。同一メールアドレスの重複登録の制御、セグメント配信やステップメールにも活用できる
社内システムとの連携Webhook・APIに対応。kintoneやSalesforceとの連携も可能

※機能の利用可否や上限、料金は、ご契約のプラン・オプションによって異なります。記載内容は2026年9月時点です。最新情報はカタログをダウンロードしてご確認ください。

月額1万円(税抜)から利用でき、14日間の無料トライアルもご用意しています。「クライゼル」の概要は、以下の動画(40秒)でご確認いただけます。

よくある質問

Q. Geminiの「フォーム作成サポート」は無料のGoogleアカウントでも使えますか?

A. 対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランへの登録が必要です。また、現在はパソコンでのみ利用できます。利用できない場合も、これまでどおり手作業でフォームを作れます。

Q. Googleフォームだけで自動返信メールを送れますか?

A. 標準機能の「回答のコピーを回答者に送信」で、回答内容の控えを送れます。ただし文面は変えられません。会社名やお礼の文章を入れたい場合は、アドオンかGoogle Apps Scriptを使います。

Q. 社外の人がGoogleフォームに回答できないのはなぜですか?

A. 主な原因は3つです。フォームが公開されていない、回答できる人の範囲が組織内に限定されている、「確認済み」のメールアドレス収集や「回答を1回に制限する」がオンでGoogleへのログインが必要になっている、のいずれかを確認してください。

Q. Geminiで作ったフォームを、後からGeminiで修正できますか?

A. 現時点では、フォーム作成サポートは既存のフォームの編集に対応していません。使うと既存の内容が新しいフォームに置き換わるため、実行前に確認が必要です。作成後の細かな修正は手作業で行います。

まとめ

GoogleフォームはGeminiの「フォーム作成サポート」で、お問い合わせフォームの下書きを数分で作れるようになりました。一方で、メールアドレスの集め方、必須項目、結果の概要、公開範囲、自動返信といった設定は、作成者が一つずつ確認する必要があります。

特に、顧客からのお問い合わせ窓口として使う場合は、公開前に「個人情報」「共有設定」「自動返信・通知」「データ管理」の4つの観点で確認しておくと安心です。確認には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)をご活用ください。

Googleフォームを業務で使う前に

Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト(表紙)

4つの観点・25項目のチェックと判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。

無料でチェックリストをダウンロード ▶

専用ツールの機能と料金を詳しく知りたい方は、クライゼルのカタログもご覧ください。

クライゼルのカタログ資料ダウンロード

参考資料

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