2026年10月現在のGoogleフォームでは、Geminiの「フォーム作成サポート」に作りたいフォームを文章で伝えるだけで、セミナーやイベントの申し込みフォームの下書きを作れます(対象となるGoogle WorkspaceまたはGoogle AIのプランが必要です)。さらに2026年1月からは、締め切りの日時、または回答数の上限を設定して、受付を自動で終了できるようになりました。
一方で、申し込みフォームは社外の方の会社名・氏名・連絡先を預かる窓口です。必須項目、個人情報の同意確認、回答できる人の範囲、受付完了の連絡など、人が確認して設定すべきことは残っています。
この記事では、BtoB企業の無料セミナーの申し込みフォームを例に、作成から公開、締め切りの設定、申込者の管理までを最新の画面で順番に解説します。項目の例や説明文・確認メッセージの例文も紹介します。
この記事の結論
- Geminiで項目の下書きを作り、必須・説明文・同意確認は人が整える
- 公開後に「終了日または回答数の上限を設定」から、締め切り日時か回答数のどちらかで自動終了できる(同時に送信されると上限を超える場合がある)
- 日程ごとの定員、文面を変えた受付完了メール、キャンセルの受付は標準機能では限られるため、アドオン・Google Apps Script・専用ツールで補う
申し込みフォームを公開する前の確認には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)をご活用ください。
申し込みフォームを公開する前に、設定を確認しませんか?
個人情報・共有設定・自動返信・データ管理の4つの観点・25項目に「はい/いいえ」で答えるだけで、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。受付終了の設定や共有先の見直しなど、申し込み受付で見落としやすい項目も含めています。
この記事でわかること
- Googleフォームで申し込みを受け付けるメリットと、標準機能でできないこと
- BtoBセミナー・イベントの参加申し込みフォームの項目例と、説明文・確認メッセージの例文
- Geminiで申し込みフォームの下書きを作り、業務で使える状態に仕上げて公開する手順
- 締め切り日時・回答数の上限を設定して、受付を自動で終了する方法
- 日程ごとの定員、変更・キャンセル、受付完了メールなど、申し込み受付で困りやすいことへの対処法
- Googleフォームで十分なケースと、専用ツールを検討したいケース
結論:申し込みフォームは「作る」より「受付を管理する設定」が大事
Googleフォームで申し込みフォームを作る流れは、次の6段階です。Geminiが担うのは最初の段階だけで、申し込み受付で大事な締め切りや申込者の管理は、作成者が設定します。
| 段階 | やること | この記事の該当箇所 |
|---|---|---|
| 1. 下書きを作る | Geminiに作りたいフォームを伝え、質問項目を自動生成する | STEP1 |
| 2. 内容を整える | 開催概要の説明文を書き、必須・回答の検証・同意確認を設定する | STEP2〜3 |
| 3. 回答の設定 | メールアドレスの集め方、回答の編集の許可、ログインの要否を決める | STEP4〜5 |
| 4. 表示を整える | 送信後の確認メッセージ、結果の概要、テーマを設定する | STEP6〜7 |
| 5. 公開する | プレビューで確認し、公開してリンク共有・埋め込みを行う | STEP8〜9 |
| 6. 受付を管理する | 締め切り日時・回答数の上限、申込者リスト、通知、受付完了メールを設定する | STEP10〜11・受付完了メールの章 |
Googleフォームで申し込みを受け付けるメリットと注意点
Googleフォームは、Googleアカウントがあれば無料で使え、回答は自動で集計されます。一方で、申し込み受付ならではの「日程ごとの定員」「受付完了メールの文面」「キャンセルの受付」は、標準機能だけでは対応しきれません。
| 観点 | 標準機能でできること | 標準機能では難しいこと |
|---|---|---|
| 費用・作成 | Googleアカウントがあれば無料で作成できる。対象プランではGeminiで下書きを作れる | - |
| 受付の締め切り | 締め切り日時、または回答数の上限で自動終了できる(2026年1月から) | 日程・会場など選択肢ごとの定員 |
| 申込者への連絡 | 回答内容のコピーをメールで送れる | 件名・本文・差出人名を変えた受付完了メール、開催前のリマインド |
| 変更・キャンセル | 「回答の編集を許可する」で、送信後の内容の変更を受け付けられる | キャンセルの受付と、参加人数への反映 |
| 申込者の管理 | 回答を自動集計し、スプレッドシートに一覧で保存できる | 複数のイベントに申し込んだ人の履歴をまとめる管理 |
| 見た目 | ヘッダー画像・色・フォントを変えられる | レイアウトやボタンを自社サイトに合わせること、郵便番号からの住所入力 |
社内の研修や小規模な勉強会なら、標準機能で十分に運用できます。社外の方が継続して申し込む窓口として使う場合は、後半の「困りやすいことと対処法」と判定表もあわせて確認してください。
参加申し込みフォームの項目例と例文(応募フォームも同じ考え方)
申し込みフォームの項目は、受付・当日の運営・開催後の連絡に使うものだけに絞ります。使わない住所や生年月日まで聞くと、回答者の負担が増えるうえ、会社として預かる個人情報も増えます。
BtoBセミナー・イベントの基本項目
| 項目 | 質問の形式 | 必須 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 会社名 | 記述式(短文) | 必須 | - |
| 部署名・役職 | 記述式(短文) | 任意 | 営業資料の出し分けなど、使い道がある場合だけ入れる |
| お名前 | 記述式(短文) | 必須 | 受付名簿に使うなら「ふりがな」も追加 |
| メールアドレス | 記述式(短文)または自動収集 | 必須 | 参加用URLや当日の案内の送り先。回答の検証で形式をチェック |
| 電話番号 | 記述式(短文) | 任意 | 当日の緊急連絡に使う場合のみ。回答の検証で桁数をチェック |
| 参加希望日 | ラジオボタン | 必須 | 複数日に参加できる場合はチェックボックス |
| 参加方法 | ラジオボタン | 必須 | オンライン・会場など。会場参加の人数把握に使う |
| セミナーで聞きたいこと | 段落 | 任意 | 講演内容の調整に使える |
| 個人情報の取り扱いへの同意 | チェックボックス | 必須 | 説明欄に利用目的とプライバシーポリシーのURLを記載 |
展示会や交流会などのイベントでは、必要に応じて「同行者の人数」「食事・アレルギーの確認」「イベントを知ったきっかけ」を追加します。キャンペーンの応募フォームや採用の応募フォームも、作る手順は同じです。ただし、応募書類などのファイルを提出してもらう質問は、回答者にGoogleアカウントへのログインが必要になる点に注意してください。
フォームの説明文の例
フォームの説明文には、開催概要・申込期限・申し込み後の流れ・個人情報の利用目的を書きます。回答者が「申し込んでよいか」を判断できる情報をそろえましょう。
本フォームは、「〇〇セミナー」の参加申し込みフォームです。
内容をご確認のうえ、必要事項をご入力ください。
開催日時:2026年11月10日(火)15:00〜16:00
開催方法:オンライン(Zoom)
参加費:無料
申込期限:2026年11月6日(金)17:00
お申し込み後、開催前日までに参加用URLをメールでお送りします。
ご入力いただいた個人情報は、本セミナーの運営とご連絡、当社サービスのご案内に利用します。
詳しくはプライバシーポリシー(https://www.example.co.jp/privacy/)をご確認ください。
送信後の確認メッセージの例
確認メッセージは、送信後の画面に表示される文章です。メールとして届くわけではないため、後から見返してほしい情報はメールでも案内します。
お申し込みありがとうございます。「〇〇セミナー」への参加申し込みを受け付けました。
開催前日までに、ご入力いただいたメールアドレスへ参加用URLをお送りします。
メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認のうえ、〇〇@example.co.jp までご連絡ください。
Googleフォームで申し込みフォームを作る手順
ここからは、BtoB企業の無料オンラインセミナーの申し込みフォームを例に、作成から公開・締め切りの設定までを順番に解説します。完成すると、回答者には次のような画面が表示されます。

STEP1:新しいフォームを開き、Geminiに申し込みフォームを依頼する
パソコンでGoogleフォームにアクセスし、新しいフォームを開きます。対象のプランを利用している場合、次のような「Gemini」のウィンドウが表示されます。下部の入力欄に作りたいフォームの説明を入力し、[作成]をクリックします。

入れてほしい項目や選択肢を具体的に書くほど、イメージに近い下書きができます。画面の例では、次のプロンプトを入力しました。
BtoB企業が開催する無料オンラインセミナーの申し込みフォームを作成して。会社名、部署名、お名前、メールアドレス、電話番号、参加希望日(10月20日、10月27日から選択)、参加方法(オンライン、会場)、セミナーで聞きたいこと、を入れて。最後に、個人情報の取り扱いへの同意を確認する質問を入れて。

下書きの内容を確認し、問題がなければ右下の[フォームを作成]をクリックします。フォームの編集画面に切り替わり、上部ツールバー左端のボタンから、いつでも「Geminiでフォーム作成」を呼び出せるようになります。

注意:Googleのヘルプによると、フォーム作成サポートは現在パソコンでのみ利用でき、複数セクションのフォームの作成や、既存のフォームの編集には対応していません。作成後に呼び出すと、今のフォームは新しく生成されたフォームに置き換えられます。STEP2以降の修正は手作業で行いましょう。Geminiのウィンドウが表示されない場合は、空白のフォームから前の章の項目表を参考に作成できます。詳しい条件はGoogleフォームでお問い合わせフォームを作る方法でも解説しています。
STEP2:タイトルと説明文を入力する
Geminiが作るタイトルと説明文は、一般的な内容です。画面の例でも、説明文は「以下の項目に必要事項をご入力ください」という案内だけでした。フォーム上部のタイトル欄と説明欄をクリックし、前の章の例文を参考に、セミナー名・開催日時・申込期限・申し込み後の流れ・個人情報の利用目的を書き加えます。説明欄では、太字・斜体・下線・リンクも使えます。
STEP3:質問を整える(必須・回答の検証・参加日程の形式)

画面の例では、プロンプトで指定した9項目が、指定どおりの順番で作られました。ここから、業務で使える状態に整えます。

1. 必須の設定
画面の例では、Geminiが作った項目は「必須」がオフでした。会社名・お名前・メールアドレス・参加希望日・参加方法・同意確認は、項目右下の[必須]をオンにします。
2. 回答の検証
項目右下の[︙]から「回答の検証」を選ぶと、入力内容をチェックできます。メールアドレスは「テキスト」→「メールアドレス」、電話番号は「正規表現」→「一致する」で ^0\d{9,10}$ と入力すると、0から始まる10〜11桁の半角数字以外をエラーにできます(説明欄に「ハイフンなし・半角数字」と書いておきます)。
3. 参加日程の形式
1回だけ参加してもらうセミナーはラジオボタン、複数日に参加できるイベントはチェックボックスにします。選択肢の多い会場選択などはプルダウンにすると画面がすっきりします。形式は項目右上のプルダウンから変更できます。

4. 同意確認の説明
同意確認の項目は、項目右下の[︙]から「説明」を表示し、利用目的とプライバシーポリシーのURLを書きます。フォーム下部の「質問の候補を取得する」から、Geminiに追加の質問を提案してもらうこともできます。
STEP4:[設定]でメールアドレスの集め方を決める
画面上部の[設定]タブを開き、[回答]を展開します。「メールアドレスを収集する」で、回答者のメールアドレスの集め方を選びます。

| 選択肢 | 内容 | 申し込みフォームでの使い方 |
|---|---|---|
| 収集しない | メールアドレスを自動では集めない | Geminiが作った「メールアドレス」の質問をそのまま使う場合 |
| 確認済み | 回答者のGoogleアカウントのメールアドレスを記録する。回答者はGoogleへのログインが必要 | 社内向けの研修申し込みなど、全員がGoogleアカウントを持つ場合 |
| 回答者からの入力 | 回答者がメールアドレスを手入力する | 社外の方が申し込むセミナー・イベントに向く |
「確認済み」か「回答者からの入力」を選ぶと、フォームの冒頭にメールアドレスの入力欄が自動で追加されます。Geminiが作った「メールアドレス」の質問と二重になるため、どちらか一方にしましょう。
メールアドレスを収集すると、「回答のコピーを回答者に送信」が選べるようになります。申込者に申し込み内容の控えが届きますが、文面は変えられません(受付完了メールの章で解説します)。
STEP5:申し込み内容の変更を受け付けるか決める

同じ[回答]の中に、申し込み受付に関わる設定が2つあります。
- 回答の編集を許可する:オンにすると、回答者が送信後に回答を編集できるようになります。参加希望日の変更などを申込者自身にしてもらいたい場合に使います。編集の操作は、公開前にプレビューから送信して確認しておきましょう
- 回答を1回に制限する:オンにすると、同じGoogleアカウントからの2回目の送信を防げます。その代わり、回答者はGoogleへのログインが必要になります。社外の方が申し込むフォームでは、Googleアカウントを持たない方が申し込めなくなるため、オフにするのが一般的です。オフにした場合、同じ人の二重登録を送信前に止める標準機能はありません(後述の「困りやすいこと」の章で対処法を解説します)
STEP6:確認メッセージと「結果の概要」を設定する

[設定]の[表示設定]を展開し、次の3点を設定します。
- 確認メッセージ:初期値は「回答を記録しました」です。[編集]から、『送信後の確認メッセージの例』(前の章)のように、今後の流れがわかる文面に変えます
- 別の回答を送信するためのリンクを表示:1人1回の申し込みなら、オフにしても問題ありません
- 結果の概要を表示する:必ずオフにします。オンにすると、申込者がほかの申込者の回答やグラフを見られる状態になります
STEP7:テーマで見た目を整える

ツールバーのパレットのアイコンをクリックすると、ヘッダー・質問・テキストのフォントと文字サイズ、ヘッダー画像、テーマの色、背景の色を変更できます。セミナーのバナー画像をヘッダーに入れると、回答者がどのイベントの申し込みかをすぐに確認できます。
STEP8:プレビューで申し込みを試す

ツールバーの目のアイコン(プレビュー)をクリックし、実際に入力して送信します。次の点を確認しましょう。
- 必須項目を空にしたとき、回答の検証に合わない値を入れたときにエラーが出るか
- 送信後の確認メッセージが意図どおりか
- 回答のコピーや受付完了メールを設定した場合、メールが届くか
- 回答の編集を許可した場合、送信後に内容を変更できるか
- スマートフォンでも文字や選択肢が見やすいか
会社のアカウントで作ったフォームでは、フォームの下部に「このフォームは〇〇 内部で作成されました」と組織名が表示されます。テストで送信した回答は[回答]タブに残るため、公開前に削除しておきましょう。
STEP9:[公開]してリンクを共有・Webサイトに埋め込む

現在のGoogleフォームは、作成しただけでは回答を受け付けません。次の手順で公開します。
- 右上の[公開]をクリックします
- 「回答者」の[管理]をクリックし、回答できる人の範囲を確認します。社外の方に申し込んでもらう場合は「リンクを知っている全員」にします
- [公開]をクリックします。公開されると、右上の表示が[公開済み]に変わります
公開後は、[公開済み]をクリックして表示される画面の[回答者へのリンクをコピー]で、フォームのURLを取得できます。メールやWebサイト、SNSで案内しましょう。WordPressなどのWebサイトに埋め込む場合は、右上の[︙](その他)から[HTMLを埋め込む]を選び、表示されたHTMLを「カスタムHTML」ブロックに貼り付けます。
STEP10:締め切り日時または回答数の上限を設定する
2026年1月から、Googleフォームでは締め切りの日時、または回答数の上限を設定して、受付を自動で終了できるようになりました(Google Workspace Updates)。個人のGoogleアカウントでも利用できます。設定は、フォームを公開した後に行います。

- 右上の[公開済み]をクリックします
- 「公開済みのオプション」の[終了日または回答数の上限を設定]をクリックします
- 「回答の受付停止」の画面で、「特定の日付」か「回答数で終了」のどちらかを選びます
- 必要に応じて、締め切り後に表示するメッセージを鉛筆のアイコンから編集します
- [保存]をクリックします。「公開済みのオプション」の画面に戻った場合は、そこでも[保存]をクリックします
申込期限で締め切る場合:「特定の日付」の[日時を選択]をクリックし、カレンダーで日付を、下の欄で時刻を指定して[OK]をクリックします。

定員で締め切る場合:「回答数で終了」を選び、受け付ける回答の数を入力します。

画面のとおり、「特定の日付」と「回答数で終了」はどちらか一方を選ぶ形式です。「申込期限まで、または定員になるまで」のように両方の条件で締め切りたい場合は、どちらかを設定し、もう一方は手動で[回答を受付中]をオフにする運用になります。
Googleのヘルプでは、次の2点が案内されています(フォームの回答を表示、管理する)。
- すでに回答がある場合、上限には現在の回答数より大きい数を入力する必要がある
- 複数の人がまったく同時に回答すると、上限に関係なく回答が受け付けられる
つまり、定員ちょうどで止まるとは限りません。会場の席数に限りがある場合は、上限を定員より少し少なく設定するか、締め切り後に申込者数を確認して調整しましょう。

STEP11:申込者リストをスプレッドシートで管理し、通知を設定する
スプレッドシートとの連携:[回答]タブの[スプレッドシートにリンク]をクリックし、新しいスプレッドシートを作成します。以後の申し込みは自動でスプレッドシートに追加されるため、受付名簿として使えます。「出欠」や「参加用URL送付済み」の列を右端に追加すると、当日の受付や連絡の管理に便利です。
新しい回答の通知:[回答]タブの[︙](その他)から「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選ぶと、申し込みがあるたびにメールで知らせてくれます。この通知は設定した本人に届くもので、複数の担当者に知らせたい場合は、それぞれが設定する必要があります。
共同編集者の管理:Googleのヘルプによると、フォームの共同編集者は、連携したスプレッドシートにもアクセスできる場合があります。担当から外れた人は、フォームとスプレッドシートの両方から外しましょう。
締め切り・公開範囲・共有先の設定に漏れがないかは、無料のチェックリストで確認できます。
締め切り・公開範囲・メール設定の見落としを、公開前に確認
記事を読みながら確認できる25項目の無料チェックリストです。「期間限定の受付で受付終了の設定をしているか」「共同編集者は必要な人だけか」など、申し込み受付で漏れやすい項目も確認できます。
申し込み受付で困りやすい4つのことと対処法
Googleフォームで申し込みを受け付けると、件数が増えるにつれて次の4つで手間がかかりやすくなります。標準機能でできる範囲と、補う方法を整理しました。
| 困りごと | Googleフォームでの対処 | 注意点 |
|---|---|---|
| 日程ごとの定員を管理したい | 標準では、フォーム全体の回答数の上限のみ設定できる。日程ごとにフォームを分けるか、選択肢ごとに上限を設定できるアドオンを使う | フォームを分けると申込者リストも分かれる。アドオンはGoogleアカウントへの権限の付与と、社内での利用許可が必要 |
| 同じ人の二重登録を防ぎたい | 「回答を1回に制限する」をオンにすると、同じGoogleアカウントからの2回目の送信を防げる。ログイン不要のフォームでは、同じメールアドレスでの申し込みを送信前に止める標準機能はない | ログインを必須にすると、Googleアカウントを持たない方が申し込めない。ログイン不要の場合は、スプレッドシートで重複を見つけて手作業で整理する。Google Apps Scriptは送信後に動く仕組みのため、送信そのものは止められない |
| 申し込みの変更・キャンセルを受け付けたい | 変更は「回答の編集を許可する」で受け付けられる。キャンセルの専用機能はないため、キャンセル用のフォームや連絡先を説明文に書いておく | キャンセルした人を名簿から外す作業や、空いた枠の再開は手作業になる |
| 受付完了メールやリマインドを送りたい | 標準は回答のコピーのみ。文面を変えるにはアドオンかGoogle Apps Scriptを使う | 次の章で3つの方法を比較 |
| 参加者の履歴をまとめて管理したい | イベントごとのスプレッドシートを手作業でまとめる | 同じ人が複数のイベントに申し込むと、名寄せ(同じ人の記録をまとめる作業)が必要になる |
毎月セミナーを開催する、展示会と個別相談を組み合わせるなど、申し込み受付が継続的な業務になる場合は、後半の判定表で専用ツールの検討が必要かどうかを確認してみてください。
Googleフォームで受付完了メールを送る3つの方法
申し込みフォームでは、申込者に「受け付けました」と伝えるメールが欠かせません。Googleフォームで送る方法は次の3つです。
| 方法 | 送れる内容 | 難易度 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 標準機能(回答のコピーを回答者に送信) | 申し込み内容の控え | かんたん | 件名・本文・差出人名は変えられない |
| アドオン(Google Workspace Marketplace) | 件名・本文を編集した受付完了メール、担当者への通知 | ふつう | 無料プランの送信上限、アカウントへの権限の付与、社内での利用許可 |
| Google Apps Script(GAS) | 文面や送信条件を自由に作れる。開催前のリマインドも作れる | やや難しい(プログラムを使う) | 作った人が異動・退職した後の保守、1日の送信数の上限 |
Googleのヘルプでも、通知の選択肢を増やしたり、回答者に独自のメールを送ったりするには、アドオンの利用が案内されています。追加費用なしで文面を自由に作れるGoogle Apps Scriptの設定手順とコードは、Googleフォームでお問い合わせフォームを作る方法(Google Apps Scriptで自動返信を設定する手順)で紹介しています。コード内の「お問い合わせ内容」を「参加希望日」などの質問名に変えれば、申し込みフォームにも使えます。
Google Apps Scriptの送信数には上限があり、2026年10月時点の目安は個人アカウントで1日100宛先、Google Workspaceで1日1,500宛先です(Google Apps Scriptの割り当て。変更される場合があります)。
申し込みフォームを公開する前に確認したい4つの観点
Geminiと締め切りの自動設定で、申し込みフォームの準備はかんたんになりました。一方で、社外の方の個人情報を預かる窓口であることは変わりません。公開前に確認すべき点は、次の4つの観点に整理できます。
| 観点 | 確認することの例 | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| 1. 個人情報・機密情報 | 集める項目は最小限か、利用目的とプライバシーポリシーの記載・同意確認があるか、結果の概要はオフか | 不要な個人情報を預かる、ほかの申込者の回答が見える |
| 2. 共有設定・アクセス権限 | 会社のアカウントで作ったか、共同編集者は必要な人だけか、回答者の範囲は意図どおりか、受付終了を設定したか | 担当者の異動後に管理できない、締め切り後も申し込みが届く |
| 3. 自動返信・通知の運用 | 誰に通知が届くか、不在時の対応者、会社名入りの受付完了メールを送れるか | 申込者への連絡漏れ、二重対応 |
| 4. 回答データの管理・活用 | 保存場所と保存期間、CSVの扱い、CRMやkintoneなどへの取り込み方法 | 名簿が散らばり、削除や次回の案内に使えない |
無料のPDF「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」では、この4つの観点を25の確認項目に分け、「はい/いいえ」で答えられるようにしています。最後の判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安も確認できます。
公開前の確認は、このチェックリストで
「結果の概要」「共有設定」「受付完了メール」「受付終了の設定」など、Googleフォームならではの見落としやすいポイントを25項目にまとめました。フォームを作った担当者と、情報システム部門・上長との確認にお使いください。
▼資料の中身(一部)
Googleフォームで十分なケースと、専用ツールを検討したいケース
社内の研修や単発の小規模イベントなら、Googleフォームで十分です。社外向けのセミナーやイベントを継続して開催する場合は、専用のフォーム作成ツールも比較してみましょう。
| 確認すること | Googleフォームで十分 | 専用ツールを検討 |
|---|---|---|
| 申し込む人 | 社内のメンバー | 顧客・取引先・見込み客など社外の方 |
| 開催の頻度 | 単発 | 毎月など継続的に開催する |
| 定員の管理 | フォーム全体の上限で足りる | 日程・会場ごとに定員を管理したい |
| 受付完了メール | 回答のコピーで足りる | 会社名入りの文面で、参加用URLやリマインドも送りたい |
| 申込者の管理 | 集計して終わり | 参加履歴をまとめ、次回の案内や社内システムに活用したい |
チェックリストのP8では、この観点をデザインや回答後の対応も含めた8項目に広げ、「専用ツールを検討」の列に3つ以上当てはまるかどうかで判定できるようにしています。
セミナー・イベントの申し込みを継続して受け付けるなら「クライゼル」
クライゼルは、トライコーンが提供するCRMプラットフォームです。データベースを中心に、Webフォーム・メール配信・マイページ(会員サイト)などの機能を組み合わせて使えます。申し込みフォームで集めた情報は、そのまま顧客データとして蓄積され、受付完了メールや次回のセミナーの案内に活用できます。
| 確認するポイント | クライゼルの対応 |
|---|---|
| 受付の管理 | 公開期間・受付定員の設定、条件分岐、ファイルアップロード、会員限定フォームに対応 |
| 受付完了メールと通知 | 申込者への自動返信メールと、担当者への通知メールを送信可能。Slack・Teamsへの通知にも対応 |
| 申し込み後の案内 | メール配信機能で、リマインドメールやステップメールを配信できる |
| データ管理 | 申し込みはデータベースに蓄積。同一メールアドレスの重複登録を制御でき、参加者の情報をまとめて管理できる |
| デザイン | 自動生成モードなら、プログラミングの知識がなくてもフォームを作成可能。デザインモードでは、HTML・CSS・JavaScriptで自社サイトに合わせて自由にデザインできる |
| フォームの作成支援 | AI支援機能で、作りたいフォームの目的を入力すると、データベースとフォームの項目案を作成できる |
| セキュリティ | プライバシーマーク、ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017の認証を取得。国内のデータセンターで運用し、reCAPTCHA v3にも対応 |
| 社内システムとの連携 | Webhook・APIに対応。kintoneやSalesforceとの連携も可能 |
次の画面は、クライゼルで作成したセミナー受付フォームのデモです。セミナーの概要とあわせて、受付人数と残りの参加可能人数を表示しています。入力欄では、郵便番号から住所を検索するボタンや、姓・名を分けた入力欄を設けています。


※デモの表示内容や項目は、フォームの設定・制作内容によって自由に変更できます。
クライゼルは月額1万円(税別)から(Entryエディションの場合)利用でき、14日間の無料トライアルもご用意しています。機能と料金はカタログでご確認いただけます。「クライゼル」の概要は、以下の動画(40秒)でご確認いただけます。
よくある質問
Q. 定員に達したら、Googleフォームで自動的に締め切れますか?
A. はい。2026年1月から、公開済みのフォームで「回答数で終了」を設定すると、指定した回答数で受付を自動終了できます。ただし、複数の人がまったく同時に回答した場合は、上限を超えて受け付けられることがあります。
Q.同じ人の二重登録を防げますか?
A. [設定]→[回答]の「回答を1回に制限する」をオンにすると、同じGoogleアカウントからの2回目の送信を防げます。ただし、回答者はGoogleへのログインが必要になります。ログイン不要のフォームでは、同じメールアドレスでの申し込みを送信前に止める標準機能はないため、スプレッドシートで重複を確認して整理します。
Q. 日程ごとに定員を設定できますか?
A. Googleフォームの標準機能で設定できる上限は、フォーム全体の回答数のみです。日程ごとに定員を管理したい場合は、日程ごとにフォームを分けるか、選択肢ごとに上限を設定できるアドオンを使います。
Q. 申し込み後に、内容を変更・キャンセルしてもらえますか?
A. 変更は、[設定]→[回答]の「回答の編集を許可する」をオンにすると、送信後に回答者自身が回答を編集できるようになります。キャンセル専用の機能はないため、キャンセル用のフォームや連絡先を説明文に記載しておきます。
Q. 申込者に受付完了メールを送れますか?
A. 標準機能の「回答のコピーを回答者に送信」で申し込み内容の控えを送れますが、文面は変えられません。会社名や参加用URLを入れた受付完了メールを送るには、アドオンかGoogle Apps Scriptを使います。
Q. Googleアカウントを持っていない人も申し込めますか?
A. 申し込めます。公開時の回答者を「リンクを知っている全員」にし、メールアドレスの収集を「確認済み」以外にして、「回答を1回に制限する」をオフにしてください。ファイルを提出してもらう質問がある場合は、Googleアカウントへのログインが必要になります。
まとめ
Googleフォームは、Geminiの「フォーム作成サポート」で申し込みフォームの下書きを作れるようになり、2026年1月からは締め切り日時・回答数の上限で受付を自動終了できるようになりました。一方で、必須項目や同意確認、回答者の範囲、受付完了メールといった設定は、作成者が一つずつ確認する必要があります。
特に、社外の方が申し込むセミナーやイベントの窓口として使う場合は、公開前に「個人情報」「共有設定」「自動返信・通知」「データ管理」の4つの観点で確認しておくと安心です。確認には、「Googleフォームを業務で使う前の確認チェックリスト」(無料PDF)をご活用ください。
Googleフォームで申し込みを受け付ける前に
4つの観点・25項目のチェックと判定表で、Googleフォームで運用できそうか、専用ツールも比較すべきかを検討する目安がわかります。
セミナー/イベントの申し込み受付を専用ツールに切り替えるご相談は、お問い合わせフォームから承っています。専用ツールの機能と料金を詳しく知りたい方は、以下よりクライゼルのカタログをご覧ください。
参考資料
- フォームの回答を表示、管理する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- Set Google Forms to automatically stop accepting responses based on date and time or response count(Google Workspace Updates、2026年1月12日)
- Gemini in Google フォームでフォームを作成する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- フォームを公開して回答者と共有する(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- Quotas for Google Services(Google Apps Script)




