kintoneアプリ開発の正解は内製?外注?費用相場から事例も公開!

kintoneアプリ開発。費用相場・事例公開
kintone

kintone(キントーン)のアプリ開発は自社で内製するべきか、それとも外注するべきか、お悩みではありませんか。本記事では外注する場合の気になる費用相場や開発会社を選ぶポイントなどをご紹介します。kintoneのアプリ開発を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

kintoneのアプリ開発をご検討でしたら、トライコーンにお任せください。トライコーンはサイボウズ社のオフィシャルパートナーであり、kintoneに関する豊富な知識・開発実績がございます。
こちらより、kintoneの導入支援やアプリ開発の概算費用を記載した弊社事例をダウンロードいただけます。ご検討時の資料としてご利用ください。

kintoneのアプリ開発は内製?それとも外注?

kintoneは、サイボウズ社が提供するクラウドサービスで、簡単にアプリを作成できます。業務管理アプリとして、さまざまな業種に対応できる柔軟性があるため、30,000社以上の企業に利用されています。さらに、kintoneはカスタマイズ開発ができるので、標準機能にはない独自の機能も追加可能です。

企業がkintoneのアプリ開発をする場合、自社の従業員が開発を対応する「内製」とプロへ委託する「外注」の2択になります。

まずは内製と外注のメリットを比較し、どちらが適しているかを見極めるためのポイントを詳しく解説します。

アプリ開発を内製するメリット

要望を反映させやすい

自社の業務プロセスや課題を把握している従業員が開発を担当することで、現場の要望や意見をスムーズに反映できます。すでに共有されている知識や理解をもとに、より自社の業務にマッチしたkintoneアプリづくりができるのは内製の大きなメリットです。

迅速で柔軟な改善ができる

開発を担当するのが従業員なので、実際の画面や操作性を確認しながら開発できるのも利点です。柔軟に意思決定や相談ができ、スピーディーな業務改善につながります。

また、アプリリリース後に修正や変更が必要になった際にも開発会社との契約や仕様書の見直し、連絡といった時間が省け、タイムリーに修正対応できるでしょう。

社内にノウハウが蓄積される

開発のノウハウが自社に蓄積されることで、社内の技術的なスキルレベルの向上が期待できます。さらに、スケジュール管理やリスク管理、トラブル対応といった経験は、今後の業務改善やビジネス戦略の立案にも役立つことでしょう。

アプリ開発を外注するメリット

高度な専門知識や技術を借りられる

kintoneのカスタマイズを請け負っている開発会社は、kintoneに関する実践的な技術と活用ノウハウを持っています。さらに、専門領域における豊富な知識と経験も有しているので、高度な開発や外部のシステムと連携した複雑な機能の実装なども可能になります。

スピード感のある開発ができる

自社で人材を採用・育成せずとも高度な技術力を活用できるうえに、開発会社は同様のプロジェクトを数多く経験しているため、効率的に作業を進められるでしょう。内製でありがちな思わぬ開発の遅れも防ぐことができ、開発期間の短縮が期待できます。

導入後もサポートしてもらえる

アプリは「開発して終わり」ではなく、導入した後に社内で適切に使ってもらうための運用が重要です。別途費用はかかりますが、アプリをより使いやすくするための改善にも対応してもらえ、技術的なトラブルが発生した際にも、プロなら迅速かつ的確に対応できるため、アプリの安定的な運用が見込めます。

アプリ開発を外注する場合のステップと費用の目安

kintoneは初心者でも扱いやすく設計されているので、複雑なアプリでなければ内製でアプリ開発を行うこともできます。一方で、リソースが限られている場合や開発を急いでいる場合、複雑なシステムを希望している場合は、外部のプロに依頼するのもおすすめです。

そして、アプリ開発を外注する場合に気になるのが「費用」ではないでしょうか。開発費用の見積もりは、内容だけでなく外注先にどのステップから依頼するかで増減します。

そこで今回はアプリ開発を外注する場合のステップについて解説しつつ、大まかな費用の目安をお伝えします。予算策定の際の参考にしてみてください。

より踏み込んだ概算金額を知りたい場合は当社で無料相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

外注する前にまとめておきたい要求定義や要件定義については、以下の記事も合わせてご覧ください。

ステップ1:要求定義

アプリ開発の基盤となる業務の目的を明確にしたうえで、現状の業務フローや課題、今後の目指すべき方向性を整理します。このステップを経ずにアプリを作成してしまうと、ニーズにマッチしない使いにくいアプリになってしまう可能性があるので、非常に重要な工程です。

このステップは自社で行うことも可能ですが、外注先と相談しながら進めることもできます。費用は一般的に外注先の工数(人日)で見積もられます。アプリの対象業務の範囲によりますが、20万円~200万円程度が目安です。

ステップ2:アプリ設計(要件定義)

要求定義に基づき、アプリに必要な要件(機能要件、非機能要件)をまとめます。要件定義はアプリ設計と密接に関係しており、アプリ設計とアプリ開発・テストは一体となっているため、このステップから外注することが一般的です。費用は外注先の工数(人日)で見積もられます。アプリの対象業務の範囲や利用者人数、連携システム数によって要件定義とアプリ設計工数も変わりますが、費用は30万円~300万円程度が目安です。

kintoneの設計では、標準機能とプラグインを効率的に使ってアプリ設計することがポイントです。プログラミングのボリュームが多くなると開発費用が増加するだけでなく、kintoneやプラグインのバージョンアップの度にテストが必要になり、保守コストが増大する要因となるので注意しましょう。

ステップ3:アプリ開発(開発・テスト)

アプリ設計に基づいてアプリ開発を行います。アプリの対象業務の複雑さにより、開発内容が変わります。完成時に「こんなはずじゃなかった」といった行き違いを避けるためには、開発のマイルストーンを設定し、マイルストーンごとに画面や使い方を確認させてもらうとよいでしょう。

アプリ開発・テストの費用も外注先の工数(人日)によって大きく変わります。kintoneの標準機能のカスタマイズ、プラグインカスタマイズ、他システムとのデータ連携開発、プログラミング工数によって、開発・テスト費用は50万円~1000万円程度と変動します。

なお、データ一覧画面の色変更や実証済みの各種ツールとの連携といった小規模なカスタマイズであれば、10万円程度から開発可能です。 また、完成したアプリを業務で使い始めると、「ちょっとここを直したい」「もっと機能を追加したい」などの修正対応が発生するものです。そのぶんの対応コストも、あらかじめアプリ開発予算に入れておくといいでしょう。

今さら聞けない!kintoneの基礎知識

ここからは、kintoneのアプリ開発を行う前に知っておきたい、kintoneアプリの特長や開発できることをご紹介します。

kintoneの主な特長

自社に合う業務アプリを簡単に作成できる

kintoneはプログラミングの知識がなくても、アプリを開発できる点が大きな魅力です。顧客管理や案件管理、ワークフロー、プロジェクト管理など、あらゆる部署・業種に対応しており、業務のDX化や効率化に役立ちます。

クラウドベースで情報共有が容易

業務のあらゆる情報を集約し、リアルタイムで共有できます。最新版が管理しやすいうえに、いつでもどこからでもさまざまなデバイスからアクセスすることが可能です。

豊富な機能と拡張性

標準機能が充実しているだけでなく、他のツールとの連携が充実しているため、プラグインや既存アプリを利用することで、kintoneの機能を拡張できます。あらゆる業務に対して柔軟に活用できるので、業務システムとして長期的に利用したいケースにもおすすめです。

アプリ数が増えても、コストが増えにくい

kintoneはユーザ数に応じた課金体系です。アプリ数が増えても基本的には料金は変わらないため、複数アプリ使った方がコストパフォーマンスが良くなります。社内で異なる複数のクラウドサービスを利用している場合は、kintoneで代替できるものはkintoneに代替することで、クラウドサービス利用料金のトータルコストが安くなる場合があります。

セキュリティ面

kintoneは、セキュリティ面でも優れており、第三者による不正なアクセスを防ぐために、2要素認証やIPアドレス制限への対応が可能です。また、サイボウズ社は、国際的なセキュリティ標準であるISO/IEC 27001とISO/IEC 27017を取得しており、高いセキュリティ基準を満たしています。

kintoneのカスタマイズ開発でできること

kintoneのカスタマイズ開発を行うことで、標準機能にはない独自の機能を追加できます。

たとえば、JavaScriptを用いることで自社に合わせた使いやすい画面にできるほか、複雑な処理を自動化するといった対応も可能です。これにより、複雑な業務課題にも対応でき、自社の業務プロセスにぴったり合ったアプリを作成できます。

開発会社を選ぶときのポイント

実績と経験があるか

kintoneのアプリ開発を依頼する際には、まずその会社がどれだけの実績と経験を持っているかを確認することが重要です。具体的には、これまでにどれだけの数のkintone開発を手がけてきたか、どれくらいの年数の経験があるかを確認します。また、その会社が得意としている業務領域や、自社に類似した業種や規模の企業に対して、どれだけの導入実績があるかもチェックしましょう。

サポート体制が充実しているか

サポート体制についても重要なポイントで、特に導入後のサポート内容がしっかりしているかを確認する必要があります。保守や運用支援など、システム導入後に継続的にサポートを受けられるかどうかを事前に把握しておきましょう。なお、導入後の伴走サポートは有料であることが一般的です。ですのでその費用がいくらで、どのようなことまで対応可能なのか把握しておくことをお勧めします。

サイボウズ社の公式パートナー認定の有無

kintoneをはじめとするサイボウズ社製品の導入・運用を支援する企業には、サイボウズ社が正式に認定した「オフィシャルパートナー」と、その候補企業である「レジスタード」があります。オフィシャルパートナーであれば、kintone開発に関する専門知識を持っていることをサイボウズ社が認定しているため、安心して依頼することができます。

これらのポイントを総合的に評価し、自社のニーズに最も適した開発会社を選択することが重要です。また、プロジェクトの要件や目的を明確に伝え、複数の会社から見積もりを取り、比較検討するのもよいでしょう。

トライコーンは、サイボウス社のオフィシャルパートナーに認定されています。kintoneのアプリ開発にも実績がありますので、アプリ開発をご検討の際にはぜひご相談ください。

当社がご支援した事例紹介

トライコーンでkintoneアプリ開発した事例をご紹介します。

【CASE1】大手旅行事業者(法人部門)様

アプリ概要

kintoneに格納されている会員リストに対してクライゼル(当社SaaS)でマイページを提供。

会員(法人企業の関係者)はkintoneアカウントがなくてもマイページにログイン可能な構成にしました。マイページ内に顧客情報の更新フォームを用意し、会員自身がオプション旅行の申し込みや、同伴者情報などを登録・変更できるようにしました。また、ツアーの情報をいつでもマイページで確認でき、旅行者にとっても旅行会社の社員の方にとっても便利なアプリを作成させていただきました。

アプリ開発事例【CASE1】大手旅行事業者(法人部門)様

【CASE2】人材系事業様

アプリ概要

約2000人の専門家を派遣する契約管理、業務報告、経費申請管理、支払管理をエクセルと紙の管理からkintoneとプラグインを使いデジタル化&一元管理できるようにしました。

kintoneとWebフォームを使い、新たにワークフローを構築し、kintoneに格納されている情報をもとに各種帳票出力も可能になり、派遣される専門家の方の事務処理工数も削減され、合わせて人材会社の業務担当者さまの作業効率も大幅に向上しました。

アプリ開発事例【CASE2】人材系事業様

これらの事例やその費用レンジを記載した[kintone導入支援サービス]のご説明資料はこちらからダウンロードできます。ぜひ、ご参考にしてください。

まとめ

kintoneはカスタマイズ開発を行うことで、自社業務の課題解決に効果を発揮するでしょう。カスタマイズ開発する際には、自社のニーズや技術力に応じて、kintoneのアプリ開発の外注を検討してみてはいかがでしょうか。

まずは業務の目的とそれを実現するうえでの課題を明文化し、kintoneを使って実現したいゴールを明らかにして、開発会社と打ち合わせを行うといいでしょう。

kintone導入支援サービス
服部誠

トライコーン(株)Senior Vice President of Marketing。
Web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のwebマーケティングの課題解決に長年従事。
Salesforce Marketing cloud メールスペシャリスト / アドミニストレータ / コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。

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