フォームハンドラーとは、AccountEngagement(Pardot)の機能を使わずに作成したフォームを、AccountEngagementと連携させるための機能です。
フォームハンドラーを利用してSalesforceと連携できる外部フォームサービスをお探しの場合は、クライゼルのフォーム作成サービスをご検討ください。
フォームハンドラーの特徴
AccountEngagement(Pardot)には別途「フォーム」機能があり、それを使えば専門知識が無い方でもフォームを作ることができます。ただ、1からフォームを作り直す必要があったり、確認画面を設定できなかったりと、いくつかの注意点があります。(詳しくはこちら)
フォームハンドラーは、既に自前のフォームがある場合や、AccountEngagement(Pardot)のフォーム機能に懸念があるような企業様にお勧めの機能です。
フォームハンドラーの設定について
フォームハンドラーの設定について、よくあるご質問です。
この項目の意味は何ですか?
以下の項目の概要についてご説明いたします。
項目名 | 概要 |
---|---|
Folder | フォルダー アイテムを整理するために使います。 |
Tags | タグ タグを使ってアイテムを整理することもできます。 |
Campaign | キャンペーン キャンペーンを選びましょう。 顧客と御社との初接点がこのフォームハンドラーである場合、コンバージョン後にこのキャンペーンがソースキャンペーンとして登録されます。 顧客と御社が既に接点を持っている場合、キャンペーンの上書きはされません。 |
Kiosk/Data Entry Mode: Do not cookie browser as submitted prospect | フォームを送信したブラウザーにクッキーを埋め込まない設定です。一つのブラウザーから多数の人が入力することが予想される場合(展示会など)選択します。 |
Enable data forwarding to the success location | フォームに登録された情報を、AccountEngagement(Pardot)以外の場所でも格納したい場合、選択します。 これを選択する場合、下記項目[ Success Location ]は[ Specific URL ]を選択し、格納したい外部データベースのPOSTタイプのURLを記入する必要があります。 |
Disable Visitor Activity throttling and send auto-responder emails after every submission | デフォルトでPardotは見込み客が名前を訂正するために複数回同じフォームから登録を行ったり、ダブルクリックでフォーム登録を2回行ったりした場合、毎回通知しません。 もし、こういった誤りによる複数回のフォーム登録に対して、登録通知メールを毎回欲しい場合はこの選択肢を選択します。 |
Success Location | フォーム登録に成功した見込み客を特定のURLにリダイレクトしたい場合やフォームに登録された情報を、AccountEngagement(Pardot)以外の場所でも格納したい場合、[ Specific URL ]を選びます。 一方、フォーム登録後にWebサイトから離脱してしまうのを防ぎたい場合やページに重いJavascriptを使っている場合は[ Specific URL ]を選ぶことをおすすめします。 |
Error Location | フォーム登録にエラーがあったときに特定のURLにリダイレクトしたい場合、[ Specific URL ]を選びます。 |
Completion Action | 登見込み客が登録完了したい場合に仕掛けたいアクションを設定します。 |
既存フォームに対して必要な作業を教えてください。
AccountEngagement(Pardot)外のフォームに対して以下の作業が必要です。
- 設定したフォームハンドラーの[ View form handler code ]を押します。
- form handler codeをコピーして、使いたい既存のフォームのフォームタグを置換します。
フォームハンドラーを使う上で注意すべき点
以下の場合、見込み客がフォーム登録をしてもエラーになってしまうので注意してください。
- Eメールアドレスは必須項目になっておらず、見込み客がEメールを記入しないでフォーム登録を行った場合。
- フォームハンドラーの設定上で必須として設定した項目が、実際のフォーム上で必須項目になっておらず、見込み客がEメールを記入しないでフォーム登録を行った場合。
- 見込み客が必須項目を記入しなかった場合。
- 見込み客が登録したデータの形式が設定したものと異なっていた場合。
- Pardot上でフォームハンドラーを削除した場合。連携するフォームを削除や修正といった処理がされていない場合、見込み客が登録しようとしてもエラーになります。
- フォームハンドラー設定時にURLの入力ミスがある場合。
- multipart/form-dataのenctypeを使用している場合。AccountEngagement(Pardot)のフォームハンドラーはフォームタグのenctype属性として空、またはapplication/x-www-form-urlencodedを使用しているフォームのみ連動することができます。
- フォーム登録内容の送信にAjaxによるデータ通信を使っている場合。
エラーメッセージを編集する方法
以下の手順でエラーメッセージを編集することができます。
- フォームハンドラーの[ Edit ]ボタンを押て編集画面へ。
- + Form Fields内の項目の横の左端にある鉛筆ボタンを押します。
- [ Advanced ]タブを押すと、エラーメッセージの編集画面がでてきます。
その他の注意点
- フォームハンドラーはPOST上のURLパラメーター上に以下の情報を取り込むことができますが、これは既に設定された「success_location」「error_location」の設定を上書きします。しかし、Pardot上のレコードを上書きはしません。
パラメーターは完全にencodedされていて有効なURLでなければなりません。
間違ったURLの場合フォームハンドラーは初期値の「success_location」「error_location」を採用します。 - 見込み客が必須項目を記入しなかった場合や、指定された形式でデータを入力しなかった場合、エラーメッセージをパラメーターとして格納してエラーページにリダイレクトされます。
連携可能なサービス
トライコーンが提供するフォーム作成ツール「クライゼル」は、フォームハンドラーでAccountEngagement(Pardot)と連携できます。
フォームに確認画面を設定したり、郵便番号検索の機能を付けたり、自由なデザインで構築したりすることが可能です。
加えて、クライゼルはSalesforceとの連携にも対応しており、ほとんどのオブジェクトにリアルタイムでデータ登録いただけます。
本記事は、Salesforce社が提供する英文記事を参考にしています。
Market to Your Customers with Account Engagement
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.bundle_pardot_parent.htm&type=5
一部、伝えやすいように元の記事と異なる表現の部分がございますが、予めご了承ください。