フロントエンドエンジニアに必要なスキルセットは、こちらです。
- HTML/CSS
- JavaScript
- フレームワーク
- ライブラリ
- HTTP、Web API
- バージョン管理システム
- ビルドツール
- テスト
- デザイン
- コミュニケーション能力
この記事では、フロントエンドエンジニアに必要なスキルセットの解説と、業務範囲について分かりやすく解説しています。
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フロントエンドエンジニアの業務範囲
フロントエンドエンジニアは、デザイナーとのやり取りとバックエンドエンジニアとのやり取りが発生し、業務は多岐にわたります。
普段一緒にプロジェクトを進める際、関わる方の仕事の知識を多少なりとも理解している方が、コミュニケーションも円滑に進みます。
「必要な知識」と「あった方が良い知識」について理解し習得すれば、プロジェクトをより円滑に進められる「つよつよフロントエンドエンジニア」になれるのではないでしょうか。
逆に言えば、フロントエンドの知識があるデザイナーやバックエンドエンジニアとプロジェクトを進めると、楽だなと感じることになるでしょう。
お互いの業務内容を少し理解すると、コミュニケーションがスムーズになるでしょう。
HTML/CSS
Webページの構造化やデザインを記述するためのマークアップ言語です。
HTMLとCSSは、フロントエンドエンジニアだけでなく、WebデザイナーやUIデザイナーなどの、Web制作に携わる人にとって必須のスキルです。
プロジェクトによってはデザイナーが作った画面をモックアップに起こすのもフロントエンドエンジニアが行う場合もありますので、基礎知識として習得しましょう。
JavaScript
Webブラウザ上で動作するプログラミング言語で、動的なWebサイトを作成することができます。
モダンな開発では、Vue.jsやAngularなどのフレームワークやjQuery、Reactなどのライブラリを利用されていて、素のJavaScriptを書くことが少ない開発現場もあります。
しかし、JavaScriptの基礎知識をしっかり学ぶことで、JavaScriptのフレームワークやライブラリにも対応しやすくなります。
さらに、日々新しいフレームワークやライブラリが増えますので、それに適応できるようになる意味でも、JavaScriptの知識は身に着けておきましょう。
フレームワーク
プログラミングにおけるフレームワークとは、Webサイトの開発を効率化するための枠組みです。
アプリケーションを開発するために必要な枠組みや設計パターンが決められています。
フレームワークを利用することで、ゼロからWebサイトを組み立てるより効率的に開発が進められます。
Angular、Vue.jsなどのフレームワークが有名です。
フレームワークについては下記記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
ライブラリ
前述のフレームワークと同様に、Webサイトの開発を効率化するためのツールです。
よく使う機能を用意しておき、利用しやすくすることで、開発スピードをグッと早めることが出来ます。
React、jQueryなどのライブラリが有名です。
ライブラリについては下記記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
バージョン管理システム
バージョン管理システムとは、コードやファイルの変更履歴を管理し、複数の開発者が同時に作業する際に協力しやすくするツールです。
代表的なバージョン管理システムはGitです。
複数人で開発する場合、コードのバージョン管理が必要になります。
だれが、いつ、どのファイルの、どのコードを、編集して、マージしたかが記録されているため、コードをカンタンに切り戻すことが可能です。
また、他のメンバーと同じ部分を違う方法で編集した場合、競合するコードをエラー表示してくれるような機能があります。
ビルドツール
ビルドツールとは、ソフトウェア開発プロセスにおいて、ソースコードやリソースなどの元となるファイルから、実行可能なソフトウェアやライブラリなどの成果物を生成するツールです。
WebアプリケーションやWebサイトの開発において、便利な機能を備えたフレームワークやライブラリを用いることが当たり前となっています。
ビルドツールを使用すると、これらの依存関係の管理やブラウザ向けへの変換などの煩わしい処理を自動化することができます。
HTTP、Web API
フロントエンドエンジニアはサーバーとの通信方法の知識も必要です。
HTTPとは
HTTP (HyperText Transfer Protocol)とは、WebサーバとクライアントのWebブラウザがデータを送受信するために使用するアプリケーション層のプロトコルです。
HTTPには下記のようなメソッドがあります。
- GET
- POST
- PUT
- DELETE
- など
このようなメソッドを利用して、フロントで収集した情報をサーバーへ送ったり、サーバーからの情報をフロントで表示します。
Web APIとは
API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェア間で情報をやり取りするための手段です。
メリットとしては、使用するプログラミング言語に左右されず、汎用的に利用できる点です。
APIはHTTPプロトコルを利用するので、HTTPとWebAPIのどちらの知識も必要です。
テスト
フロントエンドエンジニアは、コードを書くだけではありません。
自身の書いたコードが意図する動きを取っているか、確認する工程も行います。テストは単体テスト、結合テストの2段階で行いましょう。
単体テスト(ユニットテスト)
単体テストとは、コードを書いた後、比較的に小さな単位(ユニット)でテストをします。
記述した関数やメソッド単位でテストを行うため、バグが起きた際に原因となるソースコードの範囲が明確です。
結合テスト(統合テスト)
結合テストとは、単体テストを終えたプログラムを組み合わせて、意図した通りの動作、機能になっているか確認するテストです。
単体テストで問題は起きなかったが、結合テストでは不具合が起きるパターンもあります。
そのような際、どこから不具合が起きるのか、段階を把握しているか、していないかで修正にかかる時間が大きく変わります。
UI、UXデザイン
デザイナーとの認識を合わせるコミュニケーションをスムーズにするため、基本的なデザインスキルも役立ちます。
また、ユーザーにとっても使いやすい画面やボタン、エラー表示等を意識すれば、テスト後の修正も大幅に削減できるでしょう。
また、プロジェクトによっては、軽微なデザイン変更はフロントエンドエンジニアの技量によって決める事もあるので、基礎的な知識は持っておいて損はありません。
コミュニケーション能力
フロントエンドエンジニアは、デザイナーやバックエンドエンジニア、ディレクター、プロジェクトマネージャーなど、多くの人々と協力して開発を進める必要があります。
そのため、コミュニケーション能力が必要です。
また、クライアントなど、コミュニケーションをとる相手のプログラミング知識やIT知識が必ずしも自身と同等のレベルではないこともあるでしょう。
実現したい機能が現実的に可能なのか、どのくらいの工数がかかるのか提示し、納期や金額の交渉も行えると、なお良いでしょう。
まとめ
フロントエンドエンジニアの業務は多岐にわたりますが、様々な知識を習得することで得られるものも多いでしょう。
多くの知識を得てつよつよエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
プロジェクト予算が少ない時のヒント
やりたいことは膨大だけど、プロジェクト予算がない場合には、ローコード開発プラットフォームを利用するのも視野に入れるといいでしょう。
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