kintoneのマイページについて、聞いたことはあるがどのように作成すれば良いかが分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はkintoneにマイページという機能は無く、外部連携システムを使うか、システム開発をすることで使用可能になります。
この記事では、そもそもマイページとは何かから、マイページのメリット、マイページ設置方法、マイページを設置できる連携システムまで解説します。
なお、自由自在なデザインのマイページを作成できる連携システムをお探しなら、クライゼルのマイページ提供機能をご利用ください。
kintoneにおけるマイページ(Myページ)
kintoneは日報やスケジュール管理、お問い合わせ管理などのアプリを作成・運用できる業務改善プラットホームです。
ここでは、そもそもkintoneのマイページとは一体どのようなものなのか、マイページにはどのような機能があるのかについて解説します。
そもそも「マイページ(Myページ)」とは?
実はkintone上に「マイページ」という機能はありません。
kintoneにはさまざまな外部連携システムがあります。その中には、kintoneと連携した顧客専用のWebページを作成するものがあります。これが、マイページ(Myページ)と呼ばれるものです。
マイページ(Myページ)の機能
マイページは、ユーザーごとに見せたいkintoneのレコードを選び、閲覧や追加、編集ができるものです。マイページは連携システムによりますが、顧客個別のIDやパスワードでログインできます。
このマイページには、kintoneアカウントを持たない人でもアクセスすることが可能です。そのため、kintoneに登録されたデータをエクスポートして、メールで送らずとも、マイページでデータを確認できます。
kintoneにマイページ(Myページ)を設定するメリット
kintoneにマイページを設定すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、3つのメリットを紹介します。
kintoneアカウントを持たない方とのやり取りが効率的になる
マイページを設定することで、kintoneアカウントを持たない方でも、kintone上のデータにアクセスできるようになります。
kintoneアカウントを持たない方と、営業ステータスなどをやり取りする場合、二重にデータを管理する必要があります。
例えば、社外に営業ステータスの更新を行ってもらう際は、Excel形式でファイルを作成・更新してもらい、それを社内でkintone上にコピー&ペーストする必要がありました。
マイページがあれば、営業代理店がマイページ上で営業ステータスを更新でき、それをほぼリアルタイムでkintoneに連携できるため、管理がより快適になります。また、ステータスが更新されたときに通知されるシステムを用いると、リアルタイムで更新情報を受け取れるため、情報更新されたことを気づくのが遅れるなどの事態は避けられるでしょう。
お客様がご自身のデータを確認、修正できる
kintone側の会員管理アプリのデータを、会員サイト・マイページを側に連携することも可能です。kintone側のデータを会員サイト・マイページに連携する方法は複数あります。会員サイト・マイページシステムの提供元とまずは相談してみるといいでしょう。
その上で、マイページを提供できれば、お客様はご自身の情報をマイページ上で確認でき、必要に応じてご自身の情報を更新することが可能になります。
連携するシステムによりメルマガも配信できる
マイページを設定することは、外部連携システムを利用することと同義です。メール送信機能が付いた外部システムを利用することで、kintoneの顧客情報に基づいてメルマガを送れます。マイページ上に新たな情報を登録した場合等、こちらからお客様にメルマガで通知して、そこからマイページにアクセスしていただくことが可能になります。
ユーザが自社のマイページにアクセスする何らかのきっかけ作りにメルマガ配信はとても重要です。マイページの提供とメルマガ配信は合わせて考えておくと、マイページを作ったけど誰もアクセスしてくれないといった事象を避けることができます。
kintoneにマイページ(Myページ)を設置する方法
kintoneにマイページを設定するためには、kintoneに連携できるシステムを利用する方法と、システム開発をする方法があります。
ここでは、各方法について詳しく解説します。
kintoneに連携できるシステムを利用する
kintoneは外部ベンダーが提供する連携アプリを使用することで機能を拡張できます。外部連携システムには、会員サイトやマイページを設置できるものがあります。
システムによって、ページデザインを自由にカスタマイズできるものや、独自のドメインを設定可能なもの、顧客ごとに個別ID/パスワードによる認証が行えるものなど、多種多様な機能がそろうでしょう。
サービスの利用にはレコード数やドメイン数で、月額・年額費用がかかります。必要な機能を持っているか、逆に不必要な機能はないかをチェックし、自社にマッチしたシステムを採用しましょう。
また、トライアル使用や資料請求ができるシステムもあります。kintone公式ホームページ(https://kintone-sol.cybozu.co.jp/integrate/search/)に連携できるシステムを探せるページがあるため、そちらで検索してみるのも良いでしょう。
システム開発をする
kintoneと連携したマイページを一から開発することも可能です。
その場合、要件定義、システム設計、ITインフラ設計、システム開発、テスト、実装といった通常のシステム開発を行う必要があり、コストも高く開発工期も長くなるでしょう。その分、細かい要件にも対応することが可能となります。
なお、開発したシステムに対する定期的なセキュリティパッチの適用や、保守費用、自社の対応工数も忘れずに見積もっておくことをお勧めします。
kintoneに連携できるマイページ(Myページ)システム
kintoneに連携できるマイページシステムは複数あります。
ここでは、クライゼル(kreisel)、kViewer、フォームブリッジ(FormBridge)、じぶんページの4つを紹介します。
クライゼル(kreisel)
Webフォーム作成に強い外部連携システムのクライゼルは、マイページや会員サイトの作成も自由自在に行えます。デザインはHTMLやCSS、JavaScriptでの操作が自由に行え、マイページを独自ドメインに設定可能です。ID/パスワードも顧客ごとに個別のものを提供できます。
お問い合わせフォームの入力が完了した際に、kintoneと顧客情報をリアルタイムに連携できます。また、クライゼルにはメール配信機能をそなえているのでクライゼルからメルマガ配信も可能です。
セキュリティ面でも、管理者画面などはSSLが施され、保護されています。自動ログアウトやIPアドレス制御、侵入検知システムなど、さまざまなセキュリティが施されており、高セキュリティとなっています。
またクライゼルを提供しているトライコーン株式会社は、Pマーク、ISO/IEC 27001:2013(ISMS)、ISO/IEC 27017:2015を取得しており、組織面でもセキュリティ強化を推進しているため、安心してシステムを利用することが可能です。
>>クライゼルのkintone連携マイページに関する詳細はこちらをご覧ください。
kViewer
同ツールは、後述する「フォームブリッジ」と連携することで、マイページを作成可能です。
ページごとに、公開期間やIPアドレス、簡易認証、メールアドレス認証といったアクセス制限をかけられるため、期間限定のセミナー・社内向け資料の共有などに向いているでしょう。
またkintone上のデータを元に、2軸グラフや散布図を作れます。なおkViewer単体だと、データの編集やマイページの作成は行えない点に注意しましょう。
フォームブリッジ(FormBridge)
マウス操作のみでWebフォームを作成できる「フォームブリッジ」は、kViewerと連携することでマイページを作成できます。
kintoneと同じくドラッグ&ドロップでフォームを作成できるほか、自社ロゴや画像の埋め込み、CSS/JavaScriptによる操作が行えます。
フォームのアクセス制限は、IPアドレスや簡易認証、メールアドレス認証で行うことができ、セキュアな情報収集が可能です。
なおフォームブリッジ単体の使用では、Webフォーム作成システムの機能のみとなるため注意しましょう。
じぶんページ
マイページを提供できる外部連携システムです。同システムはユーザーごとに、kintoneのデータを抽出する条件を決められます。例えば、氏名や社員番号といった条件でデータを抽出することで、社員自身に関するデータのみを表示できます。
また複数のアプリをマイページ上に表示することも可能です。kintoneにある複数のアプリと連携したり、ユーザーごとに表示するアプリを選択したりできます。kintoneのコメント機能とも連携でき、通知メールも届くので、情報伝達を確実に行うことも可能です。
利用シーンとしては、多数の社員の給与明細や、顧客向けの発注画面などが考えられるでしょう。
より高機能なマイページ作成連携システムはクライゼル
ここまで、kintoneのマイページについて説明しました。マイページを作成するための連携システムは複数ありますが、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
システム開発という方法も考えられますが、プログラミングのスキルが必要となるため、専門的な領域になります。より高機能で安全なマイページを作成する場合は、専用の連携システムを導入することをおすすめします。
クライゼルを利用すれば、kintoneにデータを登録した後に顧客自身でマイページを閲覧・編集し、情報を更新することが可能です。また、同システムはフォーム作成ができるため、お問い合わせフォーム、アンケートフォーム、キャンペーンフォーム、webinar申し込みフォームなど多様なフォームを作成でき、それらで入力されたデータをkintoneと連携できます。
サイトのデザインも柔軟で、独自のドメインや自由なURLパスを設定することができるため、社外で利用する際に適したURLとkintoneを連携させたページを簡単に作成できます。
また、このマイページ作成システムは単体で機能するため、他の連携システムとの組み合わせる必要がありません。kintoneとクライゼルだけで運用できる点もメリットです。
セキュリティ面についても、トライコーンはPマーク、ISO/IEC 27001:2013(ISMS)、ISO/IEC 27017:2015を取得しており、組織面でもセキュリティ強化を推進しているのでまずは相談してみるといいでしょう。
詳しくは、クライゼルのマイページ提供機能をご覧ください。
まとめ
この記事では、kintoneのマイページの概要や作成方法、使用するメリットまで解説してきました。マイページを作るには、連携システムを利用するか、ご自身でシステム開発を行う必要があります。ただし、システム開発はプログラミングのスキルが必要で、その工程は大変なものです。そのため、プロの手腕が必要となるでしょう。こうした点から、連携システムの利用が迅速、かつ安全な選択肢となります。
クライゼルを使用すれば、kintoneとの連携により簡単にマイページを作成できます。クライゼルのメリットとして、デザインの拡張性や利便性、セキュリティの高機能性が挙げられます。マイページ作成の連携システムをお考えなら、ぜひクライゼルをご検討ください。